「20-269」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

20-269」(2011/06/26 (日) 14:42:38) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

僕(受け)には君(攻め)が眩しすぎる ---- 「卒業したら海外に行く。世界中を回って、世界中をこの目で見てみたい」 小さい頃からの夢だから、と、いつもの仏頂面で、でも少しだけ照れくさそうに君は言った。 それは、夢も希望もなく、ただ安定だけを求めて教師になった僕には、眩しすぎる夢だった。 「何考え事してんの?」 「え?」 「こっちに集中しろよ」 「んんっ・・・」 そう言って、高校生とは思えない器用さで僕の体を責めたてる。 僕はその快感を余すところなく受け止めて、あっけなくイッてしまった。 目の前が真っ白になるほどの絶頂に体を震わせているうちに、後孔に脈打つ雄を押し当てられる。 校舎の真北。薄暗く、肌寒い科学準備室。埃くさいセックス。 きっと、これが最後。今日で、君との関係は終わる。 君は今日から、自分の夢に向かって走り出すんだから。 無造作に脱ぎ捨てられたブレザーの、胸に付けられた装花が、僕たちの最後の日を表していた。 「ん、大丈夫・・・来て」 固く張り詰めた彼のもので一気に貫かれる。 「はっ、先生っ・・・、泣いてん、の?」 君がいない校舎。君の匂いが染み付いた場所。 その中で僕は、明日も変わることなく白衣を着て、冴えない授業をするのだろう。 「先生、好きだっ・・・。だから、泣くな・・・」 ありがとう。 僕も好きだよ。 でも、そんな君を縛るような言葉は言いたくないんだ。 返事の代わりに腕をまわして、僕は大きな背中にギュッとしがみついた。 ----   [[僕(受け)には君(攻め)が眩しすぎる>20-269-1]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: