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さあ踏んでくれ ---- ……え?ホントにいいの? いつもパリッとしたスーツを着て、颯爽とビジネス街を歩く一流企業のサラリーマンが 僕の前に素肌を晒している。 「……でも……」 「いいんだ。思い切り踏んでくれ……それが快感なんだ」 高校時代、ラグビーで鍛えた体はうっすらと日に焼けて、逞しくて。 綺麗な逆三角形を描く、胸から腰のライン、引き締まった太腿。まるで彫刻のような体。 あぁ、どうしよう。 身長も体格も、体重だって完全に負けている僕なんかが、この人を踏みつけにするなんて。 いつもなら、乗っかられるのは僕の方なのに。 「なぁ、頼む。我慢できないんだ。酷くしていいから」 そんなに、切なそうに切れ長の目を潤ませないで。 あなたの望むように、僕は何でもするから。 「あっ……あぁ、イイ……」 僕の体の下から、快楽の声が聞こえる。 うつ伏せに床に体を伸ばして投げ出したその足裏を、 僕は彼が望むままに踏み続けている。 ビジネス街を颯爽と歩くのは、存外に足が疲れるものらしい。 足裏の次は、多分、腰を揉まされるんだろうな……。 ----   [[ちょいワルおやじ/薔薇>8-629]] ----

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