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ベタドラマ
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「その結婚、ちょっと待ったぁぁあ!!!」
協会の前に車を横付けで全速力にて入り口まで走り俺は叫んだ。
会場内の全員が振り向いて俺に注目した(気がした)。
スタッフが俺を制止しようと飛び掛ってきた(気がした)のをすり抜け、
バージンロードの先で今まさに父親の腕を離れ新郎の許へ向かおうとする
白いドレス姿の花嫁の手(?)をとり、俺は一目散に走り出す。
その時の彼女はといえば、真の王子様の登場を待ちかねた顔で俺を見ていた(はず)。
俺は強奪した花嫁を車の後部座席へ乗せ、空港へ向かった(つもり)。
まあ、何と言いましょうか…とってもお日柄もお天気もおよろしい日で、
まぶしいほどのお日様の下を走ってきた俺は、急に薄暗い室内に入って、
目が暗んでいたわけですね。
少々焦っていたというか、興奮していて動転していたのかもしれませんね。
確かに動悸息切れはしていました。救心を飲んでおくべきでした。はい。
空港に着き「南の島で、二人きりの結婚式をしよう」と準備したプロポーズの言葉とともに
航空券を渡そうと振り向いた俺の目の前にいたのは、
将来の「俺のお嫁さん」ではなく、将来の「俺のお義父さん」になるはずだった人。
式場へ戻ろうとする俺をお義父さん(予定だった人)は有無を言わさず搭乗手続きをさせ、
何故か二人で空の上。あれよあれよという間に南の島よこんにちはをする俺とお義父さん(ry
機内ではたっぷりのお説教と人生相談。心開く俺。心通わす二人。生まれる絆。
そして今、俺はお義父さん(ry と二人、南の島でバカンスを楽しんでいます。
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[[「話して、尊いその未来のことを」>8-609]]
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