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まるでガラス越し。 間近に見える、愛おしいその顔。 思わず舌をだし、目の前の顔を舐めとりたい衝動に駆られてしまう。 しかし、もどかしくもそれはかなわない。 はあ、と犬のように舌を出したまま、僕は手をそっと自分の体に添わせる。 ちらりと前を伺えば顔を紅潮させ、愛おしい者を見る目が返ってきた。 びくりと自分の中心が震えた。 もう 耐えられない。 「…、っ…」 熱くなった部分へと手を伸ばせば、たいした時間も必要なしに僕は精を吐き出すこととなった。 「…は…ぁ、…」 どろりと手の中に残った青臭く白いもの。 それを目の前へと塗りつける。 『お前』が、僕のにまみれているよう、な。 あまりにも愛しく思え、思わず僕は鏡に口付けた。 まるでガラス越し。 こんなにも同じなのに。 そっと鏡に手をつける。 指に触れたそれは冷たい。 こんなにも同じなのに、心だけは違う。 愛しい者と同じこの顔でなければきっと、もう少し僕は 僕は
一卵性双生児 ---- まるでガラス越し。 間近に見える、愛おしいその顔。 思わず舌をだし、目の前の顔を舐めとりたい衝動に駆られてしまう。 しかし、もどかしくもそれはかなわない。 はあ、と犬のように舌を出したまま、僕は手をそっと自分の体に添わせる。 ちらりと前を伺えば顔を紅潮させ、愛おしい者を見る目が返ってきた。 びくりと自分の中心が震えた。 もう 耐えられない。 「…、っ…」 熱くなった部分へと手を伸ばせば、たいした時間も必要なしに僕は精を吐き出すこととなった。 「…は…ぁ、…」 どろりと手の中に残った青臭く白いもの。 それを目の前へと塗りつける。 『お前』が、僕のにまみれているよう、な。 あまりにも愛しく思え、思わず僕は鏡に口付けた。 まるでガラス越し。 こんなにも同じなのに。 そっと鏡に手をつける。 指に触れたそれは冷たい。 こんなにも同じなのに、心だけは違う。 愛しい者と同じこの顔でなければきっと、もう少し僕は 僕は

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