「8-089-1」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「8-089-1」(2011/04/26 (火) 22:53:44) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
パチンコ×パチスロ
----
ドンドンガチャガチャガラガラガンガンジャンジャン。
音の洪水の中で、だるそうに咥えタバコでスツールに腰を預けて、
手元の操作盤を弄っているヤツがいる。
その足元には、山と詰まれた箱と
そこからあふれて転がっている銀色の玉。
面白くもなさそうに
盤の中をビコンビコン跳ねる玉を眺めていた茶色い目が、
ふいにこっちを見て、これまたにやりと口元をゆがめて見せるのが。
負け犬の自分としては、非常にムカツクワケで。
「何万負けたよ? 」
咥えタバコで余裕の質問に、
自分は今月の生活費が底をついた事を白状する羽目になった。
「ったく。頭わりぃクセして生意気にスロットなんてやってからだろ? 」
ボケ。オツムのできと、スロットの勝敗なんて関係あるか。
と言いたいところだが、今の自分には、こいつは大事な金ヅルだ
機嫌はとらなければいけない。
ニコニコ愛想笑いなんぞしつつ『オニイサマ、お金貸してくんない?」と
可愛く聞いてみたら、このボケはやたら満足そうに笑いやがった。
「あぁ? そうだな……」
ニヤニヤ笑いながらヤツが見ているのは、床に転がっている銀色の玉。
……イヤな予感がする。
「“あの穴”に、1個入れたたら500円。どうよ? 」
頭わりぃのはテメェだろうよ! このボケがぁ!!
怒りに任せて、ヤツの壊れた頭を思い切りどついてやったが。
まぁ、あれだ……。
金も欲しいし、なんか既にケツもモゾモゾしてたりするし。
……今夜は、泣きを見る羽目になりそうだ。
と、ちょっぴり覚悟している自分もいたりするわけである。
----
[[もう一回言って>8-099]]
----