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パチンコ×パチスロ ---- ドンドンガチャガチャガラガラガンガンジャンジャン。 音の洪水の中で、だるそうに咥えタバコでスツールに腰を預けて、 手元の操作盤を弄っているヤツがいる。 その足元には、山と詰まれた箱と そこからあふれて転がっている銀色の玉。 面白くもなさそうに 盤の中をビコンビコン跳ねる玉を眺めていた茶色い目が、 ふいにこっちを見て、これまたにやりと口元をゆがめて見せるのが。 負け犬の自分としては、非常にムカツクワケで。 「何万負けたよ? 」 咥えタバコで余裕の質問に、 自分は今月の生活費が底をついた事を白状する羽目になった。 「ったく。頭わりぃクセして生意気にスロットなんてやってからだろ? 」 ボケ。オツムのできと、スロットの勝敗なんて関係あるか。 と言いたいところだが、今の自分には、こいつは大事な金ヅルだ 機嫌はとらなければいけない。 ニコニコ愛想笑いなんぞしつつ『オニイサマ、お金貸してくんない?」と 可愛く聞いてみたら、このボケはやたら満足そうに笑いやがった。 「あぁ? そうだな……」 ニヤニヤ笑いながらヤツが見ているのは、床に転がっている銀色の玉。 ……イヤな予感がする。 「“あの穴”に、1個入れたたら500円。どうよ? 」 頭わりぃのはテメェだろうよ! このボケがぁ!! 怒りに任せて、ヤツの壊れた頭を思い切りどついてやったが。 まぁ、あれだ……。 金も欲しいし、なんか既にケツもモゾモゾしてたりするし。 ……今夜は、泣きを見る羽目になりそうだ。 と、ちょっぴり覚悟している自分もいたりするわけである。 ----   [[もう一回言って>8-099]] ----

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