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同い年だけど大人なびた攻×やんちゃ受
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受けは攻めの幼なじみだったが、一緒に遊ぶことなんてまず無かった。
ガキ大将である受けと学校が終われば塾に直行する攻めとでは
放課後の使い道が決して重ならないのだ。ではどうして。
体育は受けの好きな科目だった。元より体を動かすことが好きである受けなのだが、
だがしかし運動神経はあまり無かったように思われる。競走は得意なのだ。走るだけだから。
跳び箱、高飛び、幅跳び、縄跳び、バスケ、サッカー。
要は運動の最中に頭を使わなければいけないというのが最大の難点だった。
ちなみにドッヂは得意だった。当てるだけだから。
そんな時、出席番号がすぐ後ろである攻めが耳打ちをしてくれる様になったのはいつ頃からか。
「君踏み切りが早いんだよ。半歩待てばいいのに」
「だから一歩をもっと広くしたらいいんだろ。少しは自分で考えてくれ」
「あと手はもっと箱の奥に置くと良い。…いやダジャレな訳ないから」
攻めの講釈は分かりやすい。お陰で受けのガキ大将としての面子は守られるのだ。
どんな種目でも攻めの知識は深く、その都度受けは感心させられるのだった。
『何でも知ってんだなぁ、こいつ』
だが受けは知らない。攻めの家の本棚に並ぶ競技種目の本の全ては、
受けと同じクラスになってから攻めが慌てて集めたものだと言う事を。
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[[ショーケース越しの恋>1-759]]
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