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何度繰り返しても。 ----  誰もいない、いや、正確には俺と先輩しかいない放課後の図書室。 俺は机の上に座って足をぶらつかせながら、本の整理をしている先輩を見つめていた。 「先輩、キスしていいですか?」 そう言って机から降りて先輩に近づく。  先輩は見事なまでに固まり、ギギッと言う効果音が付きそうな動作で俺から顔を背ける。 「キス、していいですよね?」 いつも顔を背けるだけで抵抗しないから、返事は聞かずに抱き寄せる。 短いキスをいくつもすると、強ばっていた体から徐々に力が抜けていくのを感じる。 何度繰り返してもキスに慣れない先輩が可愛くて、俺は抱きしめる腕に力を込めた。 ----   [[何度繰り返しても。>6-189-1]] ----
何度繰り返しても。 ---- 「だからさ、何でも一人でやろうとしすぎなんだよ。」 今日もあの人が守るゴールを割ることが出来なかった。 しかも真剣な試合とかじゃなくてたかが練習な訳で。 まあ同じチームなんだから当然なんだけどさ。 「でもFWってそういうもんでしょ?」 「まあなぁ、それぐらい自分勝手な部分って必要だと思うけど。 それでじっさいお前は試合で決めてるわけだし。でも…」 そういってまだなにか言いたそうなところをさえぎっていきなりボールを蹴ってみた。 …それでもなんで駄目なわけ!? 「ちえっ。」 「あぶねーな!!」 余裕って感じで笑ってるし。なんかムカつく。 「まだ修行が足りないね。」 いつになったら悔しがらせることができるんだろう?わからないけれど それができるようになるまで俺は何度も何度も繰り返り挑みつづけていくんだろうな。 ----   [[何度繰り返しても。>6-189-1]] ----

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