「7-709」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「7-709」(2011/04/17 (日) 03:55:01) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
ぼく×おれ
----
薄暗い部屋に入った途端、腕を掴まれベッドに組み敷かれる。
酒ぐらい飲ませろよと抵抗しても、彼は口元を緩めるだけ。
「初めて見ましたよ」
せめて冷蔵庫に入れようぜともがいても彼の力は弱まらない。
「あなたがあんなに嬉しそうに笑うの」
腹減った、つまみ食わせろ、と睨みつける。
「…あのね」
わかっている、これがどんなに無意味なことか。
「ぼくも空腹なんですよ」
そして、どれだけ彼がおれを見ているか。
「あなたもぼくも空腹。お互いに満たし合えば、それでイイでしょう?」
光源などないのに、彼の目が静かに光った。
「見せてくださいよ…あなたのイイ姿、ぼくにだけ」
彼のこんな姿を知るのも、おれだけだ。
----
[[今夜すべてがパーに>7-719]]
----