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受をいじめるのが大好きな攻と、同性愛に抵抗もっているけれど攻のことが好きな受? ---- A君はB君を見てるとどうしてもいじめたくて仕方なくなるんです。 B君はちょっと鈍臭くて、他人の言うことをすぐ真に受けてしまうお人よし。 俗に言う「いじられキャラ」というやつです。 そしてその「イジリ担当」が自他共に認めるA君なわけです。 ある日、A君はB君に「ちょっと話がある」と神妙な顔をして呼び出しました。 そこで「お前のことが好きだ」と告白をするのです。 驚いて言葉も出ないB君。 ぽかんと口を開けたまま息をするのも忘れてA君を見ています。 驚くのも無理はありません。 実はB君、最近自分のA君への想いが只ならぬものと気付き、ずっと悩んでいたのです。 意地悪をされても、その意地悪に悪意はなく、むしろ「いじる」ことによって、 人と付き合うのが下手なB君が、うまく周囲に溶け込めるように計らってくれているのです。 今までもずっと「いじられキャラ」だったB君は、A君のそんな優しさに気付かないわけがありません。 そして、そんなA君を、好きにならないわけないですよね?ないでしょう?ないんですったら。 しかし、自分は男。A君も男。 この想いが恋心でなど、あってはならない…そうB君は悩んでいました。 それなのに、ああそれなのに、なんということでしょう。 そのA君から、好きだと告白されてしまったのです。 「嫌じゃなかったら付き合って欲しいんだけど」 真っ赤な顔であっぷあっぷしているB君へ、A君はさらに言葉を続けます。 「付き合う」ってことは、そういう意味での「好き」なわけで! さらにB君の頭には血が上って湯気でも上がりそうな有様。 そのときです。 「あ…」とか「う…」とか言葉にならない言葉しか発せないB君を見て、もう耐えられないといった風にA君が吹き出しました。辛抱堪らんと大笑い。 状況が飲み込めず、またまたぽかんとするしかないB君。 「冗談だよ、冗談。なに真っ赤な顔してんの」 ヒーヒーと笑いを堪えながら、A君が言います。 「男に好きとか言われてマジになってんじゃねーって!お前、ほんっとうに面白いのな!」 おなかを抱えて笑い続けるA君。 一転、真っ青な顔のB君。 突然、A君の頬がピシャッと鳴りました。 B君が平手を打ったのです。 A君の笑いが止まり「イッテーな…何すんだ」とB君へ向き直ると、なんとB君の目から大粒の涙が零れ落ちる瞬間でした。 今度はA君が驚きました。 今までどんなにいじめても、B君が泣いたことなどなかったからです。 困った顔や焦った顔、時々笑った顔と、ちょっと怒った顔くらいは見たことがありますが、泣いた顔は初めてでした。 そんなヒドイことしたかな?とりあえず謝った方がいいか?どうしよう…と、慌てていると、またB君の平手が飛んできました。 寸でのところでB君の腕を掴み防げたと思ったら、続けざまに反対側の手が…それも掴んで、両手を取り押さえる格好で二人向き合います。 唇を震わせながら黙って涙を流すB君。 A君に向けられた視線は、怒りに満ちています。 実際、両手をふさがれているなら股間を蹴り上げてやろうかと考えるくらいB君は怒っていました。 そうして怒りをぶつけることで、何とか気を逸らせて涙を止めたかったのです。 ぎゅうっと目をつぶり下を向いて、大きく息を吸い込みます。でもやはり涙は止まりません。 いつまでも醜態をさらしたくないと思いながらも、それ以上に悲しくあり、涙は流れてくるのです。 やはり、A君は自分を好きになんてなるはずないし、男同士なんてありえないと思っている。 その事実を目の当たりにし、思い悩んでいた日々と自分を、どうしようもなく恥ずかしく思いました。 でも、股間を蹴ったりしたらすごく痛いし、やっぱりできないよな…。 B君はそう考え、息をふうっとひとつ吐き出し、力を抜くと、手がだらりと両脇に垂れます。 あれ?っと思ってA君を見上げます。いつの間にか掴まれた腕は放されていました。 真っ赤な戸惑い顔のA君がいました。 目が合って、なんだか二人して恥ずかしくなって、黙って俯きあったのです。 さてこの二人、今後どうなっていくのでしょーか。 ----   [[兄→友→妹>7-579]] ----

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