「7-479」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「7-479」(2011/04/17 (日) 10:54:56) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
曇天 雷 そして夕立
----
「センセってさ、恋人いんの?」
いい加減重く空に垂れ下がるようだった曇天が、とうとう決壊する。ゴロゴロと世界中が不機嫌
だと言わんばかりの雷、そして夕立。
「いるって言ったら、どうするんだ?」
だらしなく机に腰掛けた成績優秀問題生徒は、足を組み替えてフンと鼻を鳴らす。随分と、
つまらなそうに。
「ウラヤマシーって、言って終わる。そんだけ」
恋人なんていない。
けれど、好きな奴なら。
目の前にいる、ふてくされた表情の。
ツンツン爆発頭に、窓を叩く雨粒の光がぱらぱらかかる。
「いない」
「ふーん……そっか」
不機嫌がさっと笑顔に溶け消える。雷の光すら、暗い影を残せない、素直な笑顔。
「俺のことなんて良いから、お前のことだ。志望校、変える気はないのか?」
俺のことなんてどうだって良いから。
お前の進みたい道、お前の夢、お前の好きなことをもっと話せ。
振り返らないお前の背中は、それを語ってはくれないだろう?
「無いよ。俺は心変わりなんてしねーよ」
夕立に雷。早く去ってくれないか。
傘を忘れた事をまた、後悔する。こいつの思わせぶりな口調に、胸の嵐が吹き荒れる。
「美容師になったら、センセの髪、いじらしてよ?」
ツンツン頭が疑問系と共に揺れる。
また、雷が光った。
----
[[各板擬人化で801スレの世界史板×日本史板で。>7-489]]
----
曇天 雷 そして夕立
----
「センセってさ、恋人いんの?」
いい加減重く空に垂れ下がるようだった曇天が、とうとう決壊する。ゴロゴロと世界中が不機嫌
だと言わんばかりの雷、そして夕立。
「いるって言ったら、どうするんだ?」
だらしなく机に腰掛けた成績優秀問題生徒は、足を組み替えてフンと鼻を鳴らす。随分と、
つまらなそうに。
「ウラヤマシーって、言って終わる。そんだけ」
恋人なんていない。
けれど、好きな奴なら。
目の前にいる、ふてくされた表情の。
ツンツン爆発頭に、窓を叩く雨粒の光がぱらぱらかかる。
「いない」
「ふーん……そっか」
不機嫌がさっと笑顔に溶け消える。雷の光すら、暗い影を残せない、素直な笑顔。
「俺のことなんて良いから、お前のことだ。志望校、変える気はないのか?」
俺のことなんてどうだって良いから。
お前の進みたい道、お前の夢、お前の好きなことをもっと話せ。
振り返らないお前の背中は、それを語ってはくれないだろう?
「無いよ。俺は心変わりなんてしねーよ」
夕立に雷。早く去ってくれないか。
傘を忘れた事をまた、後悔する。こいつの思わせぶりな口調に、胸の嵐が吹き荒れる。
「美容師になったら、センセの髪、いじらしてよ?」
ツンツン頭が疑問系と共に揺れる。
また、雷が光った。
----
[[攻めを泣かせる受け>7-499]]
----