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馥郁たる香り
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僕を愛しているようでそうでない君をとてもとても愛していたので
ロマンチストな君が素敵だといった金木犀の香りも
僕ときたらトイレの芳香剤のようにしか感じられなかったけれど
それですら愛しく儚く感じられ、君が去って合わなくなった今でさえその香りは
君が触るしぐさや声を無理にでも彷彿とさせるので
全てに愛を感じて貪るしかなかった低脳な僕は吐き気を催してしまうのだけど
ドラッグよりももっとタチが悪いと知っていながらそれは心地よくそして甘美で
僕を愛してはいなかったけれど
僕を愛したふりをしてくれていたそのころの優しい君にうっとりと酔いしれる。
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[[自分の萌えを熱く語れ!>7-419]]
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