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萌えながら踏まれます…いやん、もっと強く踏んでぇ・・・_| ̄|○ ---- 「踏んでください」 人並み外れたイイ面(こういうのを美貌っていうんだろう)したコイツに こんな真っ直ぐ見つめられたら、 女なら誰だって顔を赤くするだろう。 そうさ、例え平々凡々なヤツでも、そんでもって男でも、 絶対見とれるに違いない。 ……だから、オレがちょっとぐらいウッと詰まるのは、当然なんだ。 しかもヤツはあれだ、いわゆる土下座というやつをして、 マヌケ面で突っ立ってるオレを、じっと見上げてくる。 まるでおあづけを食らってる犬だ。実家のポチにそっくりじゃねぇか。 だけどオレは、ヤツを笑えなかった。 おかしなシチュエーションだってことはオレにだってよく分かってる。 どうせそんな目でオレを見てるお前だって、 オレのこと、バカ面さげたアホなヤツだなんて思ってんだろ? 「俺のこと、踏んでください」 もう一度ヤツが言った。そんなこと出来ないって言ってんのに。 らちがあかない。 しょうがないので、恐る恐るヤツの肩にちょんと足を乗っけてやると、 なぜかヤツは、にぱっと嬉しそうに笑って 「もっと強く踏んでくださいよ」なんて言う。 その眩しさに、オレの方がくらくらした。 「俺、あなたのことが好きなんです」 「……知らねぇよ」 「だから、俺のこと捨てるっていうなら、 俺の屍を踏み越えていってください」 「いや、屍ってお前」 「あなたになら、例え踏まれても『萌え』です!」 「お前さ、日本語の使い方間違ってるぞ……」 オレが固まっていたせいで、 肩に乗せていた足を掴まれてしまった。 慌てて引き戻そうとしても、足首をがっちり取られてしまって動けない。 ヤツはまるで何かの儀式のように、 ゆっくりとオレの靴を脱がせ、靴下を取った。 そして素足に顔を伏せたかと思うと、ヤツはぺろり、と足の指の股を舐める。 「ば、ばか! 汚い……」 「知ってますか。ここにも性感帯ってあるんですよ」 あまりといえばあまりな突然の言葉に、オレはますます身体を強張らせ、 そしてはぁ、とため息をついた。 「お前さ。……なんでそんなに、オレの事好きなの?」 平凡で、バカで、何のとりえもないオレなのに。 ----   [[シーラカンス>5-959]] ----

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