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同い年で老け顔×童顔 ---- 「はぁ~。俺プチ整形しようかな」 とんでもない事を言い出した親友に、俺は読んでいる本から目を上げた。 何でプチ整形?と問いかけると親友は口を尖らせてこう言った。 「B組の女子で高橋って居るじゃん」 「うん」 「俺昨日告白したんだー」 プチ整形よりも今の発言の方が驚いた。いつの間に… 「それで?」 冷静さを装いながら話を促す。 「そしたらさ、高橋が『大人っぽい人が好きなの』って」 なるほど。 高橋は目の前の親友と同じように小柄で童顔、所謂庇護欲をくすぐるタイプだ。 今までの彼氏は皆、年上か頼りがいのある奴じゃなかったかと記憶している。 それじゃフラれるのは仕方ない、と心で呟きながら俺は親友を見つめた。 すると、こいつの表情がたちまち険しくなる。 「……お前の顔ムカツク」 「はぁ?」 「お前みたいな大人っぽい顔だったら俺だってフラれなかったのに!」 「おい、ちょっと――」 「なぁ、お前みたいな顔に整形したら高橋も付き合ってくれると思わねえ?」 八つ当たりのように主張してくる親友に俺は絶句した。 中学生の時から社会人に間違われていた老け顔なんかより、コイツの方が よっぽど良い顔をしていると思う。 「何でそんな発想になるんだよ?」 「お前には俺の気持ちが分からないんだ!お前は背高いし目も鋭いし鼻高けーし 俺みたいに貧相じゃねえしそれに――」 言葉を畳み掛ける親友だったが、ふと黙りこみじっと俺を見つめた。 「お前ってよく見るとカッコいいんだな。びっくりしたー」 無邪気な顔で言う親友に俺はまた絶句した。 驚いたのはこっちの方だ。 内心そう呟くと、俺は弛む口元を誤魔化す為に手許の本に視線を戻した。 ----   [[いじめられっ子×いじめっ子>5-739]] ----

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