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50歳の年の差。 ---- 「好きです」 「そうですか」 「恋愛的な意味で好きです」 「はあ…そうですか」 「だから好きですって」 「いえ その気持ちは有難いです」 「じゃあ良いじゃないですか」 「そう言われましても…こう、貴方と私との間にある  越えられない溝と言いますか…」 「年齢なんて俺は気にしません」 「手 シワシワで水気無いですよ?」 「構いません むしろ細っこくて可愛らしいです」 「口元 皺で引きつってますよ?」 「構いません むしろ何時もアルカイック・スマイルに見えます」 「目 全然透き通ってないって言うか濁ってますよ?」 「構いません ビー玉みたいです むしろ飴みたいです舐めたいです」 「足腰 弱っててろくに歩けませんよ?」 「だから 構わないって言ってるでしょうが!!  どうせ立たないようにしてやりますよ」 「はあ…あの、じゃあせめて、年の差が無くなったらってことでどうですか?」 「貴方がそう言うなら待ちます!!! 何年でも待ちます!!!」   相変わらずお隣さんは五月蠅い。 いくら曰く付きの部屋だからって、其処まで叫ぶことはないだろうに。 一体何に取り憑かれてるんだか。 ----   [[せめて今だけは抱き締めて>5-329-1]] ----
50歳の年の差。 ---- 「好きです」 「そうですか」 「恋愛的な意味で好きです」 「はあ…そうですか」 「だから好きですって」 「いえ その気持ちは有難いです」 「じゃあ良いじゃないですか」 「そう言われましても…こう、貴方と私との間にある  越えられない溝と言いますか…」 「年齢なんて俺は気にしません」 「手 シワシワで水気無いですよ?」 「構いません むしろ細っこくて可愛らしいです」 「口元 皺で引きつってますよ?」 「構いません むしろ何時もアルカイック・スマイルに見えます」 「目 全然透き通ってないって言うか濁ってますよ?」 「構いません ビー玉みたいです むしろ飴みたいです舐めたいです」 「足腰 弱っててろくに歩けませんよ?」 「だから 構わないって言ってるでしょうが!!  どうせ立たないようにしてやりますよ」 「はあ…あの、じゃあせめて、年の差が無くなったらってことでどうですか?」 「貴方がそう言うなら待ちます!!! 何年でも待ちます!!!」   相変わらずお隣さんは五月蠅い。 いくら曰く付きの部屋だからって、其処まで叫ぶことはないだろうに。 一体何に取り憑かれてるんだか。 ----   [[50歳の年の差。>5-329-1]] ----

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