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保護者×被保護者(血縁じゃなく) ---- 「はい、よくできました。お前は優秀だね」 「……あまり子供扱いしないでください」 「子供扱いなどしていないさ。褒め言葉は素直に受け取るものだ」 「……分かりました。努力します」 「うむ。そういう素直なところも素晴らしいな」 「そんなに乱暴に頭をなでないでください。というかやっぱり子供扱い しています」 「していないよ。ただお前を可愛いと思っているだけだ」 「男に対する可愛いは褒め言葉ではありません」 「おや、私は最大の賛辞を贈ったつもりだがな。大体お前が可愛いのは 事実なのだから仕方がないだろう。……初めて逢ったとき、どこのお姫様 が現れたのかと思ったぞ」 「今の日本は王位制ではありません」 「物の例えだ。……しかし、お前と逢ってから今日で丁度1年だな。雪の 中、薄手のコート一枚をブレザーの上に羽織って、大きなトランクを持って 立っていて……。正直、ズボンが男子校のものでなければ、女だと思うところ だった」 「……お聞きにならないのですか?」 「何をだ?」 「……あのとき、何故あんな格好で立っていたのか……」 「そんなことを知ってもどうにもならないからな」 「え?」 「あのときお前があそこにいた理由など、私には必要ない。私に必要なのは、あ のときお前に逢えたという事実と、今お前と共にあるという事実だけだ。大体自分から 話さないということは、知られたくないのだろう?」 「……はい」 「だったらなおさら必要ない。お前はただ、私の傍にいればいい」 「はい!」 「……お前は、笑うとなおさら可愛いな」 ----   [[会場まで行ったのにキャンセルかよ!>5-149]] ----

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