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人格者の25歳←25歳に憧れる10歳←25歳のライバル ---- 25歳の2人と10歳の1人は、主従関係でお願いしたいな! 10歳が主、25歳×2が従で。 金持ち坊ちゃんと家人2人でも美味しいですだけど、ここはぜひ次期国王(王子様)+教育係(将来の側近候補達)辺りで。 ちょっと人見知りで引っ込み思案な王子様。 語学や芸術の才能は幼くして素晴らしいものを見せてはいるけれど、 将来の国王としてはその繊細な性質がどうにも頼りない。 国王は、息子の才能を伸ばしつつ、王者として鍛えあげんと2人の若い臣下を教師役に送り込んだ。 それが教育係A(貴族出身の外交官にして文学者、詩人としても有名)、 および教育係B(砲兵上がりの軍略家なんて変り種)。 顔が広く朗らかな芸術家気質のAと、鉄頭の軍人気質のBはそりゃもう水に油。 Aは王子の繊細さを豊かな才を生む泉と見て愛し、 Bは王子の繊細さを才能を枯れさせる弱さと見て叩き鍛えた。 まだ幼い王子様、内気な彼にはつらい事も多かったけれど、父王と教育係の期待に応えようと毎日頑張った。 頑張るとAは、いつも優しく穏やかに褒めてくれる。さすが私の大事な王子様です、と微笑んでくれる。 Bは褒める時もちょっと怖いしなんか頑張ってるのにあなたはまだできる方ですとか言うし笑わないし。 王子はいつしか、淡い初恋をAに覚えていたりするんだよ多分。 王子にとって、穏やかに、明るく、皆に笑顔を振り向けることができるAはお日様みたいな憧れなんだな。 誰に対しても穏やかで、貴族も平民も関わりなくその才でのみ他者を認めるAを、 Bは苛立ちと共にも認めざるを得ない位置から並んで見ている。 で、そのうちにすぐ、我が幼き王子様の視線が向かってる先にも気づいちゃう。 話術で人を惹きつけるのがAの仕事だ、幼き我が主君もまた惹かれるのは当たり前──と思ったって、 気にいらないものは気に入らない。 貴族連中の噂話なんてものも気になんてしないが、 「将来の宰相はやはりA殿」なんて耳に入るのはやはりおもしろくはない。 しかし、王子に媚びて取り入ろうなんて器用な真似もできない。 自分はただ忠実に職務をこなし、王子を正しき道に導くのみ。 将来の陛下にお仕えできる今のこの喜び以上のものを、未来を、かの方の真横の座を、 自身が望めるなぞはなから考えてなどいない。 そう、自分が思い込もうと努力している、ことに気づかないB。 はい不器用、っていうか鈍感、というより25年間そうやって何回恋の花を摘んじゃったのっていうのを気づかない仕事馬鹿。 BがAを認めている中には、王子の繊細さに包みながら、 その才を確実に伸ばしていける──愛しき若君の才のあり方を心の底から認めている、1人の人間として認めることができる姿勢が第一にあるんだな。 Aもまた、Bのあり方を間違っていないと思ってる…のはここでは置いといて。 王子が、いつだって懸命に、時に大きな瞳を潤ませながらも、AやBの教育に心身をかけて応える姿をBは愛してるんだよ。 繊細さと同居する忍耐強さ、王子としてあろうとする心、Aに向ける優しい花のような笑顔、Bには見せない心細げな横顔を、 垣間見る王子のあり方を、本当は誰よりもBは愛してる。 でも気づかないから本人が。王子も気づかないから幼すぎて。 「きみは月のようなのにねえ」 Aがある時、そっと囁いた言葉の意味も、Bにはよくわからない。 とりあえず8年後ぐらいの王子即位からいよいよ本番スタート、といきたい所ですが、滾ったものはこの辺で。 ----   [[ちょ、痛いって>19-619]] ----

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