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メタ ---- 「僕らは、なんてちっぽけな存在なんだろうね」 「達観してんじゃねーか。いきなり。暗い顔してどうした?変なモンでも食ったか?」 「ノリがいいのは君の長所だけれど、こればかりは冗談にして笑えない」 「そんなこと聞いてみないとわかんねーだろー。なんだよ、話してみろよ」 「ん…何て説明したらいいか……」 「ざっくりで頼むな。俺バカだからあんま難しいこと言われても困るし」 「いま、僕らのしている会話はシナリオなんだ」 「すまん。あんまりザックリすぎても、それはそれでわかんねぇ」 「ルールが決まっているんだ。僕と君は、予め決められた目的の為だけに存在し、会話をしている」 「意味わかんねーんだけど……えーと。お前、どっかの変な電波でも受信したのか」 「義務なんだ。僕が君に話しかけるのも、君が僕に応えるのも」 「はぁ?」 「単純なこと。僕も君も、用意された登場人物で、目的を成立させる為に此処に居る」 「にしては、俺にはそんな実感これっぽっちもねーぞ」 「たしかにそうだね。それは僕も同じだ。だからこそ、僕らはちっぽけな存在で」 「てか、難しすぎて俺にはサッパリ……ま、でもよかったじゃん」 「よかったって……なにが」 「みーんな最初から決まってるんだろ?お前の話だと、俺がいるのもお前がいるのも、喋るのもぜーんぶ」 「のんきに言うんだね、随分と」 「ただ単に俺がバカなだけだ。お前もそんなめんどくせーことで悩むなって」 「め、面倒くさい事って……」 「だからさ、最初から決まってるお前の話し相手が俺でよかったじゃんって、俺は言ってんの」 「けっこう……君って、無意味に自信家だよね……」 「なんだとー!?なんだよそのため息!」 「ノリに他人を巻き込めるのも君の長所だ。……うん、そうだね。君で良かった」 「? なんかわかんねーけど、やっと笑ったな。お前には笑顔の方が似合うぞ」 ----   [[女の子が大好きです>19-499]] ----

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