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18-419 - (2010/03/06 (土) 03:36:54) のソース

泥棒に入る家を間違えた 
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 俺は今絶体絶命のピンチに陥っている。
 明らかに泥棒に入る家を間違えた。
 入り込んだ先には誰も居ないはずだったのだが、開けた扉の向こうには―――。
 「……お前さー、ちゃんと下調べくらいしろよ」
 いつも俺を追い掛け回している刑事が呆れ顔で、しかも歯ブラシなんて咥えたまま佇んでいた。
 「お前くらいだろ。毎回毎回追いかけられても全く懲りてないの」
 予想もしていない状況に俺の頭はすっかりついていけなくて、まるで金魚のように口を開閉させるばかりだ。
 「あ…、ちょっとそのまま待ってろ」
 そう言ってアイツは扉の向こうに消えていった。
 い、今の内に逃げないと!
 目の前から姿が消えたことで、ようやく頭が働き出した。
 「だから待ってろって言っただろ」
 出ようと後ろを向いたところを、襟首をむずっと捉まれた。
 「どうせ隣の家にでも入ろうと思ったんだろ?旅行中だもんなー、隣」
 頭の上に笑いを含んだ声降ってくる。
 「って言うかさ、ナニ?いっつも俺に見つかるみたいにうろうろしてんのってさ」
 アイツが置いた一瞬の間に、何故か嫌な予感が走った。


 「俺に、捕まりたいの?」


 耳元で囁かれた声に、肌が粟立つ。
 そして空いた手が―――。




「なーに読んでんの?」
本と顔の間に、マグカップが差し出された。
「今度のドラマの原作本ですよ」
本を閉じ顔を上げて、差し出されたカップを受け取る。
「ふーん…」
和樹さんは不満そうに、俺の寝そべるソファーを背もたれに座り込んだ。
「…不満ですか?」
「別にー」
あーあ、拗ねちゃった。
「じゃぁ」
和樹さんの手から奪ったカップと、自分のカップをテーブルに置く。


「イイコト、します?」


ばさりと、本が落ちる音がした。 
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[[どう見ても中学生です。本当にありがとうございまs(ry>18-429]] 
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