高気圧×低気圧 ---- 昼食時、今日もまた今井君がひやむぎ定食を半分以上残して、 無言で空になった俺の皿と自分の皿を交換してくる。さりげなく。 俺も、もう特に何も言うこともなく、当然のように、残りの0.5人前をたいらげる。 前に今井君が、俺にだけ聞こえるか聞こえないかの一人言みたいに、言った。 すごいね、吸い込まれるみたいだね。なんで、そんな食えんの。 え、なんでって、まぁ…全然いけますよ。 「吸い込まれるみたいだ」って言葉にやけに、ヒヤリとした。 そんな気持ちで今井君の横顔を見ている自分に、 気付いたばかりの時だったから。 ---- [[自分も気圧の知識がなかったwでも文章とかの雰囲気は好き!お次どうぞ >16-069]] ----