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第六話


歩くたびにカツカツという、硬質な音が響く。さすがに都心部近くともなれば、道もきちんと整備されているようだ。まだ肌寒い風に乗って、鳥のコーラスが聴こえてくる。少しだけ暗い空は、地平の辺りの白と、綺麗なグラデーションを描いていた。
「うぅ。あんたのせいだからな。不必要な技、無駄に仕掛けてきやがって……。」
「無駄とか不必要とかは気になる発言だが、今回は素直にあやまっといてやるよ……」
昨日の模擬戦で、何度も技を出す宮内をいなしすぎたためか、きしんでいる関節を気にしながら、琥珀は宮内と並んで歩いていた。今日は、とうとう試験の日だからだ。開始までにきしみが取れなかったらどうしてくれようか……、と軽く物騒なことを考えながらも、琥珀は目の前の光景に目をやる。
「しかし、こんなに人が多いの始めて見たな」
「まぁな。まだ往来も荒れてるし、新大陸に希望をもってるヤツがそれだけ多いって事だ」
そう言った宮内に、琥珀も軽くうなずいて同意する。
世間には未だスラム街も多くある。望まずも、苦しい生活に在る人たちもいる。そうした暗い雰囲気のある中で、大陸発見は久方ぶりの明るい知らせ。ちょっとしたお祭り気分もあるのだろう。
と、そのとき、辺りがざわつき始めた。目を凝らしてみると、どうやら政府の代表格が出てきたらしい。まだ若く見える、しゃれた青い眼鏡をかけた代表格が、一段高い台の上に乗る。
そうして彼は、口を開いた。
「皆さん。よく集まってくださいました。この場を借りて、全員に感謝を述べたいと思います。」
そういって話し始める青眼鏡。
「しかし、残念なことに、皆さんを乗せていけるほどの巨大な船は、未だ資金的にも技術的にも用意することは出来ませんでした。ですから、皆さんもご存知のことと思いますが、今から試験を行いたいと思います。」
青眼鏡は、整備された道ではない、山の方を指差した。
「皆さんにはこれから、あの山を越えていただきます。其処には私どもの用意した船が止めてありますので、其処まで自力で来ていただきたいわけです。期限は明日の夜明けまで」
青眼鏡はこちらに体をむけ、
「ルールはその他一切無し。街で準備してから来るも、誰かとチームを組むも、全て、お任せします。新大陸は未開の地。何がおこるかわからないその場所に行く上で、そうした機転の良さを私たちは求めているからです。ただし、その夜明けと同時に船は出港いたします。来る前に、事前に各自の旅路の準備は済ましておいていただきたい。では、御武運を」
最後にそう言って、一礼した後、うしろの方へ戻っていった。

作者コメント


のりで書いたので文章がおかしい気がします……。しかもまた場面展開をしてしまった……。しかも試験のルールも決めてしまった……。いろいろやりすぎた缶は在りますが、誰もなかなかやらないからつい!(居直りではー;; あとのかたがんばってー。