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第四十八話



乾いた銃声が響く


この危機的状況を回避するために、私のアタマが全力で回転する。

回避方法検討中...現状0件
防御方法検討中...現状15件

どうやら翠霞はここで壊れてしまうらしい。流石は同型機、”私達”の壊し方は十分に心得ているようだ。

…この間1秒

「…あれ、1秒?」
勝利を確信したであろうウェスタは、引き金を引き絞ったまま停まっている。
翠霞の頭部を吹き飛ばすはずだった銃弾は翠霞の目の前で停止していた。いや、正確には”その場で飛んでいる”のだ。銃弾は未だに回転を続け、微かに残った硝煙を引いている。
「と、とりあえず回避っ!」
翠霞は右に飛び退くと同時に再装填、ショットガンを乱射する。
が、再び弾丸は空中で静止しているのだった。
「だったら近接戦でっ!あれれれ、動けない???」
「弾丸の如く」飛び出した翠霞は弾丸と同じようにその場に固定され、動けなくなってしまった。

「はぁい、そこまでぇ」

気の抜けた柔らかい声が響き渡り、異様な殺気が周囲を包んだ。
「あれが君のお姉さんかい?すごいねぇ」
「・・・そうじゃ。彼奴こそ最強最悪、鬼を超える鬼、“歩むもの”、金剛 真鬼じゃ」
「その名前、懐かしいわぁ。呼ばれるのは千年ぶりくらいかしらぁ」
4人のちょうど中心辺りの空間が歪み、全ての色が混じりあった異様な空間からそれは現れた。
背は白鬼と同じか、それよりも小さいくらいだろうか。
顔立ちも彼女によく似ている。
地面に届きそうな長さの七色に揺らめく髪と、同じように七色に揺れる焦点の合わない瞳を持ったこの少女こそが、白鬼曰く最強の鬼、金剛 真鬼なのだ。
「何をしに来た、ここはもう姉上のいるべき場所では無い」
声は落ち着いているものの、白鬼の表情は明らかに怒りに震えていた。
「相変わらず厳しいわねぇ、あんまりツンツンしてると角が増えちゃうわよ?」

「ふざけるなっ!この外道!」
紐を引き千切るような音と共に、白鬼の身体が跳ねる。
幾重にも折り重なった曲弦糸が乱れ狂い、さらにその腕には神殺しの魔槍。
空間爆砕による超加速で接近し、縛る、千切る、絞める、斬る、突く、薙ぐ、ありとあらゆる攻撃を一瞬で対象に打ち込む白鬼の持ちうる最大威力の攻撃だ。
「あらあら、まぁまぁ」
真鬼が億劫そうに白鬼を見つめる。
「な・・・!?」
白鬼の軌道が不自然に捻じ曲がり、門に叩きつけられた。
「せっかくの菊が散ってしまいますわ」
そう言うと真鬼は、未だ停止したままのウェスタを掴み上げた。
「お姉ちゃん、今日は少ぉし忙しいから、また今度ねぇ」
真鬼の周りが再び歪みはじめる。
「今度あったときはちゃんと、殺しあいましょ」
最強の鬼は、菊の香りを残し、何処かへと消えていった。

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作者コメント


始めまして。ISYです。
いきなり好き勝手やってしまった上に微妙に翠霞さんのキャラが違う気がします(;´Д`)

というわけで怖いお姉ちゃん、真鬼さんを登場させてみました。読みは「まき」です。
七色に揺らめく髪というのは、CDの表面みたいな色と思っていただければ。
「千年ぶり」とか言ってますが彼女は次元渡りでその辺の感覚が鈍ってるせいです
次元渡りなんて便利な能力を持っておられるので、理不尽なくらい強くしてみました。半端に強いと便利キャラになってしまいそうだったので。
とりあえずこれで危機は去ったwので彼らは用事を済ませられることでしょう

今回が初めてなので質問なのですが、この程度のパロディは大丈夫ですかね?
駄目そうなら修正します。

追記:表記違いがあったので訂正

×金剛尾真鬼
○金剛 真鬼

一体何をどう間違えたんだ私(;´Д`)