世界遺産になるには
現在日本では14ヶ所登録されている。(下記)
年代順
そして現在、世界遺産に登録するために9つが世界遺産の暫定リストに登録されている。(下記)
※左から遺産名称・所在地・暫定リストに入った年・その都道府県での世界遺産登録済み件数の順に記載。
さらに登録を目指し運動している地域はたくさんある。その一例を掲載する。
近世高岡の文化遺産群 北アルプス立山と黒部地域
▼暫定リストに記載
北海道・北東北の縄文遺跡群
(北海道、青森、岩手、秋田)
金と銀の島、佐渡(新潟)
九州・山口の近代化産業遺産群
(福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、山口)
宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡)
百舌鳥・古市古墳群(大阪)
▼暫定リスト記載見送り
<カテゴリー1a>
最上川の文化的景観(山形)
四国八十八箇所霊場と遍路道
(徳島、高知、愛媛、香川)
阿蘇(熊本)
天橋立(京都)
錦帯橋と岩国の町割(山口)
<カテゴリー1b>
萩(山口)
城下町金沢の文化遺産群と文化的景観(石川)
松本城(長野)
→以上3件は「近世の城郭と城下町関連の文化資産」として統合を推奨
善光寺と門前町(長野)
→「近世の寺社とその門前町関連の文化資産」として他の寺社や門前町との統合を推奨
足利学校と足利氏の遺産(栃木)
水戸藩の学問・教育関連遺産群(茨城)
近世岡山の文化・土木遺産群(岡山)
→以上3件のうち足利学校、弘道館(茨城)、閑谷学校(岡山)を「近世の教育資産」として統合することを推奨
妻籠宿・馬籠宿と中山道(長野、岐阜)
→「近世の街道と宿場町関連の文化資産」として他の街道や宿場町との統合を推奨
<カテゴリー2>
北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群
松島(宮城)
水戸藩の学問・教育関連遺産群(茨城)
足利学校と足利氏の遺産(栃木)
足尾銅山(同)
埼玉古墳群(埼玉)
近世高岡の文化遺産群(富山)
立山・黒部(同)
霊峰白山と山麓の文化的景観
(石川、福井、岐阜)
若狭の社寺建造物群と文化的景観(福井)
岡谷の日本製糸業近代化遺産(長野)
飛騨高山の町並みと祭礼の場(岐阜)
近世岡山の文化・土木遺産群(岡山)
三徳山(鳥取)
山口に花開いた大内文化の遺産(山口)
宇佐・国東(大分)
竹富島・波照間島の文化的景観(沖縄)
文化庁は26日、世界文化遺産に国内から推薦する候補を記載する「暫定リスト」に「金と銀の島、佐渡」(新潟県)など5件を追加すると発表した。他に提案されていた27件は見送った。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会が登録抑制傾向にあることなどを踏まえ、自治体からの公募は打ち切る。観光振興を狙った自治体などの「世界遺産ブーム」も区切りを迎えそうだ。
自然遺産を含めリスト記載は計14件となる。追加5件のうち、百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群(大阪府)は、構成資産の陵墓を宮内庁が管理し、文化財指定されていない。文化庁は国指定文化財であることを推薦の条件にしてきたため同等とみなすことに問題がないかどうかなどを確認後、記載する。他4件は年内にも記載、同委員会に提出する。
ただ文化庁は5件について「記載済みの候補と比べ、国際的評価を得るまでの道のりは相当遠い」と厳しく評価。佐渡は「鉱山遺跡を中心に、世界遺産の石見銀山(島根県)と統合した形での登録を目指すべきだ」とし、北海道・北東北の縄文遺跡群(北海道、青森県、岩手県、秋田県)は「4道県以外の遺産と組み合わせるのが推薦の条件」とした。
記載を見送った27件のうち、阿蘇(熊本県)など5件は「カテゴリー1a」に分類。「価値の証明作業が相当程度進展した段階で改めて審議すべきだ」とした。「1b」の4組8件は他候補と統合して登録を目指すよう求めた。「カテゴリー2」の17件は「現状テーマのままでは記載できない」との位置付け。足利学校と足利氏の遺産(栃木県)など3件は、学校だけを抜き出して「1b」に入れた。
国内候補は当初、文化庁が独自に選定していたが、06年度に公募方式が始まった。世界各国の暫定リストには計約1470件の候補が記載されている。
都道府県名 | 世界遺産登録済 | 暫定リスト登録済 | 登録の運動がある地区 |
---|---|---|---|
北海道 | 1 | 0 | 0 |
青森県 | 1 | 0 | 0 |
岩手県 | 0 | 1 | 0 |
宮城県 | 0 | 0 | 1 |
秋田県 | 1 | 0 | 0 |
山形県 | 0 | 0 | 1 |
福島県 | 0 | 0 | 0 |
福井県(2008) | 0 | 0 | 2 |
山口県(2008) | 0 | 1 | 3 |
鹿児島県 | 0 | 0 | 1 |
沖縄県 | 1 | 0 | 1 |