状況を確認する。現在、夜の11時くらいか。ここはゲストハウスの一室。
ちょいと時間を遡る。少し前、紗音ちゃんと譲治の兄貴が出て行った。
多分、まあ所謂逢引って奴。うらやましい……が、まずは捨て置く。
んで、その後。楼座叔母さんが真里亞を迎えに来た。
親族会議の方は一旦お開きになったらしい。だが、真里亞の方は遊び足りなかったようで。
ごねて、喚いて、泣いた泣いた。結果、楼座叔母さんが手を上げてしまった。
俺と朱志香が慌てて抑えたが、真里亞はそんな俺たちに構うことなく『うーうー』を止めてくれない。
仕方がないので、朱志香には真里亞を別の部屋に連れて行かせた。
なので、ここにいるのは俺・右代宮戦人と楼座叔母さんの二人だけ。
どうにも興奮していた彼女に、俺は酒を勧めた。……嘉音君が持ってきてくれたものだ。
朱志香に頼まれたと言っていた。彼には朱志香の方に行かせたので、やっぱり今は二人っきり。
とにかく泥酔させて寝かせちまおう、と量も考えず楼座叔母さんに酒を勧めて。
叔母さんも愚痴りながらかなりのハイペースで酒をあおっていた。
そんでしばらく何事もなく時間は進んだ。
「やだ、もう……」
ぐす、と鼻を啜り上げる。どうやら彼女は泣き上戸だったらしい。
「お、叔母さん、飲み過ぎだって」
まあ飲ませたのはこっちなのだが。
「そうよね。私なんておばさんよね……ヒスババアよね……ううっ」
「や、そーじゃねぇって!楼座叔母さんしっかりしろって!」
叔母だからそう呼ぶだけで、楼座叔母さんはまだまだ若いし、子持ちには見えない。
「またおばさんって言ったぁ……どうせおばさんだもん。おばさんのくせに色気もないもん……」
「だからちがうっつーに。お、えっと……ろ、楼座さんは美人だし、優しいぜ?」
名前を呼ぶのがどうにも気恥ずかしい。だが、楼座さんはまだ納得してくれなかったようだ。
「でも、胸ないもの……。戦人君だって言ってたじゃない、おっぱいだいすきーって」
確かに好きだ。つうか男は皆大好きだよチキショー。
けどちっさいのもでかいのも好きなんだよ!俺はどんなおっぱいでも愛せるぜ?なんつって……。
「あー、うー、あ、じ、実は俺巨乳より美乳派なんだ!だから楼座さんはばっちり射程範囲内、っつか」
――何言ってんだ俺はぁぁあッ!?
思ったことをぼろぼろ口に出してしまう癖があるのは知っていた。
けど、でもさ、いくらなんでもそこは抑えとけよ俺ぇッ!!
「何で見たことないのに分かるのよぉ……」
酔っ払い独特の思考回路の賜物か、楼座さんは俺の変態発言を気にした風もなく、そんなことを言った。
「え、ええと、目測、とか?」
「じゃあ、ちゃんと、見て?」
……はい?
「ちょ、ま」
「ほら。見てよ。しっかり見て……戦人君」
そう言われて、仕方なくまじまじと見つめてみる。
やはり、ボリューム感では朱志香や紗音ちゃんには一歩劣る。
が、お椀型のそれは手にぴったり収まりそうだなー、とかそれをぎゅっと握ったら楽しそうだなー、とか妄想のネタとしてはかなりのもんだと思う。さすがにコメントできないが。
ではどう誉めたら納得してもらえるか。
コメントに悩む俺に、楼座さんは更なる追撃をかまそうとしていた。
「ろ、楼座さんッ?何脱いでるんすか!」
衣擦れの音に視線を戻せば、楼座さんは着込んでいたコートを脱ぎ捨て、ブラウスに手を掛けていた。
「服の上からじゃよく分からないでしょ?」
「いやそんなちょい待ってくださいよ!」
「……や、やっぱり私魅力ないんだぁ……」
じわっと瞳を潤ませる楼座さん。全力で否定。大否定。そうするとご機嫌を直してくれたのか、彼女はこんな要求をしてきた。
「じゃあ戦人君が脱がして」
何がじゃあ、なのか俺には分かりません。
けどここで何か言えば、泣かれるかもしれない。
それに、だ。見たいか見たくないかで言えば、そりゃ見てぇよ男の子だもん。
「倫理的にいいのかこれ……」
彼女の服を脱がせていく。手が震えているのが分かる。
なにしろ同年代の女の子相手でも経験値が0に等しいのだ。
それが自分より色んなことに経験豊富(多分)なに加えて親戚相手に不埒なことをしようとしてるんだ。
理性がやめろやめろと耳元で叫びまくっている。
だけれども。
酔った彼女の火照った身体に、こっちまで熱くされてしまう錯覚に陥りそうだ。
や、捕まってるよなぁ。もう。
ブラウスを落とし、楼座さんらしい白い下着のホックを外す。
――普段アレだけ乳が胸が、と言っておいて何だが、生でまるっと拝むのは初めてで。
やばい。とにかく感想はそこに尽きた。
多分さっきの数倍?穴が開くほどそこを凝視してしまっていた。
それでも目前の彼女は満足ではないらしい。
「触りたくならないの?」
「っへ、そ、そりゃ触りたいっすけど」
思わず素直に答えてしまう。
「わ、わっ」
「こう?ねぇ、どうしたいの?戦人君、教えて?」
自ら俺の手を取ると、露になった肌に重ね、揉ませていく。
柔らかい感触が、手に吸い付いて離れない。
気がつけば、誘導されていない右手も使って胸を揉んでいた。
「ふぅ……あ、力、強いのね、戦人君っ……あ、っん」
楼座さんの紡ぐ甘い言葉が、俺をどんどん加速させる。
指だけでなく、下半身も熱く滾っていく。
ズボンが苦しい。押さえつけられて、痛む。
楼座さんも気付いたらしい。
「戦人君、我慢しちゃだめよ」
めっ、と真里亞にするかのように叱ってくる。いやでもさぁ。
「気持ち良くしてあげるから……ね?」
母親のような優しい声だったが、やってることは女のそれだった。
ベルトを外して、ズボンを降ろして。下着も剥ぎ取られる。
本当なら抵抗してしかるべき状況だったが、先程の言葉に囚われた俺は何も出来ない。
ただ、されるがまま。
俺をベッドに寝かせると、彼女はその傍らに蹲って。
いきり立つキカン坊を、その小さな口に含んだ。
「ろ、楼座、さんっ!?」
「んむ、ちゅっ……ふふ、可愛い戦人君」
軽く口付けて、既に零れていた先走りを舌で掬い、全体に塗していく。
「ふ、んン……はぁ、ちゅうっ……」
ぴちゃぴちゃと、猫のようにざらついた舌が俺の下半身を弄び、誘う。
ご奉仕されているってだけでもたまんねぇ、ってのに。
相手が楼座さんだってことが、俺を更に興奮させた。
「おっきくなってきたわね。出したくなったら出していいからね……はむっ」
咥え直し、指で扱き、舌で嬲る。出していい、って言われたせいか、我慢が効かなくなっていく。
「っは……う、あ、ぁああ……!」
「んっ……んう、ゲホッ、かはっ……」
大量に溢れたそれは、楼座さんの口内で処理しきれず、飛び出して彼女を襲った。
「あ……ふあ……いっぱい……あつぅい……」
大部分が顔に。つまり、顔射状態。
ぼんやりとしながら、処理してくれる彼女を見ていた。
楼座さんは白く濁ったそれを丁寧に舐め、掬い。また口に含んで。
結局、出したもの殆どを嚥下してしまった。
……嬉しい、と言うべきなんだろうか。どちらかと言えば。
「続き、しましょ……?」
そう。まだ足りない。もっと欲しい。全部、欲しい。
「だって、まだ欲しいでしょう?」
楼座さんの言葉に、思考は追いついていたが、声に出すには至らない。
焦れたのか、彼女はかろうじて腰に引っかかっていたスカートをたくし上げた。
「う、あ……」
「私も足りないの。分かった……?」
俺はただ、頷いて彼女の身体をベッドへ引きずり込んだ。
「はぁっ……戦人君の手、ごつごつしてて、気持ちいい……」
肩に添えた手を、ゆっくり下へ降ろしていく。
胸にキスをして、へそを撫でて、腰のラインに沿って秘密の花園へ。
既にしっとり濡れて、指を這わせるとやたらと馴染んだ。
「もっと触って……全部見てぇ……!あん、あ、そこ、いいのぉ!」
「ここですか……?」
いい、と言われて嬉しくなったので、そこを重点的に攻める。
甘ったるい蜜壷と化したそこに、指と舌で摩り、舐める。
ちょうどさっきしてもらったのと同じ格好になった。
「っく、あ、舌……?ああ、舐められてるぅ、ぅあ、ああんッ」
俺の下で、甘く啼く楼座さん。見上げてみれば、白い身体がくねって踊っている。
開いていた左手を、そちらへ伸ばした。
「ひゃうっ!?痛っ、ふぁ、ああんっ。ん、ぐりぐりしちゃ、やぁ……」
自己主張しているように見えた天辺を指で捻る。
さっき触らせてもらった時よりそこは硬く、立ち上がっていたから。
押し込むように潰して、もう片方の乳房には唇を寄せた。
「あはぁっ!あぅ……ッ、あ、ま、まりあ、みたいぃ……かわい、戦人くぅんっ」
まあ、確かに。この格好は赤ん坊への授乳と同じなんだが。
「真里亞にもこんなこと、させてんすか……?」
「ぅあっ、ち、ちが……ああっ!もうっ……真里亞はこんなにいたずらっ子じゃ、ないんだから……っふぁ」
それに感じまくってるのは誰なんだよ、と思ったけど。
震えながら撫でてくれる手が気持ちいいので言わないでおいた。
胸を攻めながら、ひくつかせて誘う肉を指で掻き分け、揉み解す。
「ひ、あ、あぁ。ぐしゃぐしゃになってるぅ……んん、ふ、あ。ああっ」
言う通り、胸は散々に握り潰されて、溢れた蜜はシーツにまでべっとり。
……もう、いいのかな?
「う、あっ!うぅ、戦人君ッ!ば、とらくん……ッも、だめぇ……」
荒い息を吐く。本当はもっと喜ばせてあげたいが、こっちも限界だったりする。
一回分のアドバンテージはとうに使い切っていた。何しろ若いんでね!
身体を起こして、改めて楼座さんの上に覆い被さる。
「んじゃ……えーと、いきます、よ……?」
「早く……早くして……っ」
そろそろと楼座さんの濡れた穴に愚息を合わせる。
「ん……あ、あったかぁい……戦人君の……」
充分に湿っているせいか、あっさりと受け入れられ、中に収まる。
一声告げ、探検開始。
「はぁ……っ、はっ。……んんっ」
出して、入れて。また出して。今度は別の角度から突き入れて。
楼座さんもそれに合わせて腰を振る。まるで盛りの付いた犬のよう。
動く度に下から喘ぐ声が俺を酔わせていく。
「ひうっ!は……戦人君、のっおちんちん入ってる……いっぱい、私のお腹に、いっぱいぃいッ!」
ただ中へ。奥へ。
「ふ、うぁあっ!あ。突いてぇっ、あんっ、もっとぉ!!」
言われた通りに突く。そうして一度完全に引き抜いて、今度は最奥まで一直線。
「っぐ、あ!それっ!激しいのっ、すきぃ……」
勢い良く押し入ったせいか、こっちも痺れるような快感に溺れそう。
「く、あ!ふぅっ、ひっ!ああん、き、きもちい、いいよぉっ!」
ぐちゃぐちゃと水音が響く。突き上げる度交じり合い、滴り落ちる。
音だけでイッちまいそうになるな、なんて思いながら。
零れたそれを、掬い上げて楼座さんの身体に塗ったくる。
「ぃやぁっ、あついっ!ん、ああ!」
白い肌に満遍なく。汚していくことで、支配欲が満たされる。
這い上がった手は、胸元で止まり、またいじめ始める。やっぱ好きなんだよなぁ。
「うあっ、あ、戦人く、っふ、も、ほんと、おっぱいすき、なんだから……んむっ」
図星なので、口を塞いだ。そういや、きちんとしたキスは初めてだな。
舌を拾い上げて、絡ませると、楼座さんもそれに答えて絡め合う。
「はぁっ、ちゅうっ。っむ、んぐっ、んんんっ」
下の動きは休まずに、上では舌を舐めあい、唾液を混ぜ合わせる。
「ん、っぷは……ん、あは……」
こくんと二人分の唾液を飲み干す楼座さんを見つめる。
まだまだ冒険は終わらない……が、一先ずは。
「ろ、……ざ、さんっ、俺、もう……」
臨界ぎりぎりで引き抜こうとしたら、細い手がそれを留める。
「ううっ……いいの、いい、のっ!おねがい、なかに、ろーざのなかにちょうだい……!」
縋り付き、出された提案は、俺にとっても魅力的で。
言葉よりも行動が先走ってしまった。
「ぅうっ、あ、あああ……っ!!」
「んあっ、あ、来たぁっ!戦人君の、っあ、ああ!ひああああんんっ!」
どくり、と前回を超える量の精液が、余すことなく楼座さんの中に送られるのを感じながら、果てた。
それから後、俺は今度こそ愚息を引き抜くと、楼座さんにキスをした。
「ちょい、休憩しません……?」
「そう、ね……」
楼座さんも触れるだけのキスを返し、互いにベッドへ倒れこむ。
夜はまだ、明けない。
TIPS『夜が明けて』
「あの、戦人君」
「は、はいぃっ!」
「……ごめんなさい、ね」
「え。……あの、ひょっとして昨日のこと覚えて……」
「…………」
返事はなかったが、耳まで染まった赤が、真実を教えてくれていた。
「その、お酒ね。許容量超えちゃうとああなっちゃうって言うか……あ、でも一人で飲んでる時だけよ?」
汗を飛ばし、顔を赤らめたり手をパタパタ振ってみたり。その仕草は、なんだかどうしようもなく。
「楼座さん」
「な、何?」
「可愛い」
きゅ、と抱きしめて、ベッドにダイブする。
「ちょ、戦人君!離して……もう起きないと」
「あー、無理ッスー。体力消耗しちまったんで今日は寝まーす」
「う、それは……。なら、一人で休んでてもいいから、ね。はーなーしーてぇー」
「いやー俺枕が変わると寝付けないんで」
「私は枕じゃないわよお~!!」
TIPS『無効試合』
「馬鹿ね。ベアトリーチェ、あんたの儀式は18人より多くても少なくても駄目なんでしょう?」
「な、まさか……」
「ま、私も正直複雑だけどね。けど、チェックを掛けるわ。復唱要求!『10月5日の朝、六軒島には19人の人間が存在する』!これで遊びはお終いよ!」
「く……、だ、だがまだだ!まだこのゲーム盤はゲームが始まっていない!無効試合よ!」
「――そうね。儀式は起こらなかった。だから、このゲーム盤は不良品。交換を要請するわ、悪魔の執事さん」
「かしこまりました。少々お待ちを」
「え、何がどうなってんだ……」
「いいの。ほら、行くわよ!」
「わ、ちょ、ひっぱんなよぉー!」
この世界はもう大丈夫。お兄ちゃんにとっては惨劇より大変かも、だけれどね……?
「バトパパー起きるー!うー!」
「んあ……」
「おにーちゃーん、おきてー?」
「あう……うぅー!」
「皆、無理やり起こしちゃ駄目でしょう、もう」
うみねこのなく頃に、魔女は旅立ち、愚か者どもには失った家族の愛を。
- こういうのもいいね -- (名無しさん) 2010-08-20 11:25:55
- ちょっと感動…。
こういうif大好きだー -- (名無しさん) 2011-02-20 22:24:03
- 何気に綺麗にまとめやがったwwwwww -- (美少女同盟興宮中隊参謀) 2011-04-04 15:02:09
- なんだかなー -- (zestar23) 2011-08-10 22:03:46
- いいですなぁww -- (名無しさん) 2012-07-07 03:47:01
- ベアト「右代宮ブゥワトルァァァァァァァ!!!(血涙)」 -- (名無しさん) 2019-03-02 15:24:24
- 草 -- (名無しさん) 2019-10-09 16:32:07
最終更新:2023年02月05日 08:37