うみねこSSです。
紗音、嘉音、鬼畜風味。 場合によっては、やおいかショタ描写も含みます。




「うおおおお……あぁぁ、く! くおおおおおおッ!!!」

うめき声。 その男は叫び声と呼べるほどの大声で喘いでいた。
……喘がされているという方が正しいか。
とにかくそれはおよそこの美しい部屋には似つかわしくない、汚らしくあさましい獣の声だ。

「くっくっく、どうしたぁ戦人ぁ? それほどまでに快楽かぁ悦楽かぁ? ひっひっひ」

部屋には小奇麗なテーブルがある。 合わせて豪華な装飾のイスもあった。 他にも様々な『家具』が置いてある。 それは一見すると、どこかのお茶会用の部屋のようにも見えた。
テーブルにはしっかりとテーブルクロスが敷かれ、真っ白な清潔感あるそれは男の醜悪な叫び声にはひどく不釣合いなものだった。 そしてその上には多種多様な茶器が置かれ、ポッドやティーカップには芳醇な香りを放つ液体が注がれている。
それら全てはおよそイスに優雅に腰掛けている彼女を楽しませるために置かれている物のようだが、その妖美なる美女はそれらにはまるで関心が無かった。
スラリとしたふとももを淫らに組み、短いスカートから下着が覗くのもいとわないといったふうに、彼女は目の前のその光景に舌鼓をいっていたからだ。

「なぁなぁ、どうなんだよ戦人ぁ? 妾の家具は優秀だろう最高だろう、なぁ? きひひひ♪」

見た目とは対照的な無邪気な笑みを浮かべながら彼女……ベアトリーチェはあざ笑う。
目の前でただ叫ぶ。 喘ぐ。 屈服していく男をただひたすらに罵っていく。
それを見ることは彼女にとっては最高の快楽であり、それを向けられる男、戦人にとっては最低の屈辱だった……。

くそ……くそ、くそ、くそぉ!! なんで……なんでこんなことになっちまったんだよぉ……。

魔女の言葉を聞きながら、戦人はこのあまりに受け入れがたい状況にただただ困惑していた。 そして同時に後悔もしていた。 まさか彼女に逆らうことがここまで壊滅的な被害を受けるものだとは、とても想像だにしていなかったからだ。
とめどなく心を覆い尽くしていく屈辱感。 そして絶望感……。
それら真っ黒でドロドロとした感情が、戦人の胸の中にジワリジワリと染み込んでいく……。

ああ、く、くそくそくそ……こんな最低な気分だってのに、な、なんでこんな……ああっ!!

……だがそんな最低の心とは裏腹に、身体の方はしっかりと喜びの声をあげていた。
下半身を中心としたそれはジワリジワリと戦人を責めたてており、それはもう普通の男なら涙を流しながら狂気してもいいほどの快楽。 悦楽。
それを戦人は必死になって拒み、これ以上奴に屈服するものかとわずかに残った精神をすり減らしていたのだ。

「ああ、も、もうやめてくれ二人とも……。 ああぁぁぁっ!!」

……だがそれももう限界だった。
戦人はもうずっと、この拷問が始まった時からその快楽を生み出している者達を止めようとしていた。
だが彼らはそんなものに聞く耳をもたないとばかりに『それ』を戦人にし続けてくるのだ。
それどころか拒む彼の心を追い堕とすように。 戦人の傷ついた心までも癒していくように彼らはただ従順にその『仕事』をこなしていくのだ……。

「……いいえ、やめません。 ベアトリーチェさまの命令ですから……」

一見少女のような容姿の女性が答える。 いや、もしかしたら雰囲気がそう見えるだけで本当に少女なのかもしれない。
彼女は英国の給仕のようなエプロンドレスを着こんでおり、それは片方の太ももを大きく露出させる特徴的なデザインのものだった。 そして同様にその胸元も非常に特徴的だった。
もっともそれは身体的なもののことで、いわゆる女性としての魅力を大きく自己主張させているという意味でだ。
こんもりと前に突き出したそれは、それだけでおそらく何十人という男を虜にできるであろう資質を備えていた。
そんないやらしい服装、淫らな身体で彼女……。 紗音は戦人のそこをますます責めたててゆくのだ……。

「命令って言ったって、しゃ、紗音……あ、あああ!!!」

「そう、これがベアトリーチェさまの命令……私たちの『仕事』です。 ん、ん、んふぅっ!」

紗音はその行為をひたすら戦人に繰り返していく。
事情によってあまり声は出せない。 口を使っている行為だからだ。
口を。 顔をもう何度も何度も戦人の下半身の前で往復させていく、メイド紗音……。
非常に単調な仕事ではあるのだが、その難易度はなかなかのもの。 特に首と口が痺れるような疲労感に包まれていくのが非常に特徴的だった。
そしてそれをするたびに、彼女の大きく実った膨らみもプルンプルンと揺れていく。
あきらかに標準サイズ以上の乳房がもう揺れる揺れる。 見てとばかりに揺れまくっていく。
それが戦人を余計に興奮させ、更に苦悩までさせていくのをウブな彼女は知る由もないのだろう……。
もう顔を揺らし身体を揺らし、紗音は男の前で豊乳をブルンブルン揺らしまくっていくメスに成り下がっていた……。

「はぁ……んむ、んむっ! あぁ戦人さま、戦人さまぁぁ……」

「ああくそくそ、くそおおお! な、なんでそんなに激しく…………あああっ!!」

戦人はふたたび叫び声をあげる。 だがそれは足元にいる紗音によってではなかった。
それは背後。 彼女とはちょうど反対側の位置にいる、もう一人の家具によってもたらされたものだった。 

「戦人さま、僕の方でも感じてください……。 んん……」

「あああ、き、君ももうやめろぉぉ……うああああっ!!」

背後のもう一人によっても戦人は快感をもたらされていた。
少年のように思える容姿。 だが彼もまたあくまでそう見えるだけで、実際にはそうではないのかもしれない。 年はもちろん、性別すらもその範疇。
少なくとも紗音と似たようなデザインのその服装は男性のものであり、彼が『彼女』ではないということをしっかりと証明しているように思えた。 そして胸元もおよそ女性とは思えないほど平坦な様相を示しており、ほとんどのものが彼を男の子だと断言できるものであろう。
だがそんな彼も、やはり紗音と同様にいやらしかった。
少女のような容姿の少年、というだけでもう彼は充分に淫靡なのだ。 女性とはまたちがった魅力を身体じゅうから放ちながら、その少年……。 嘉音もまた戦人のそこを責めたてていく……。

「ん……僕もやめません。 あなた様に快感を与えるのが僕の役目……使命ですから」

「!? ば、ばかやろぉぉ、こんな汚いことを使命だなんて言うなぁぁぁぁ……!」

こんな汚いこと。 まさしく戦人が言うとおり、嘉音がやっていることはおよそ使命という奇麗事では済ませられない汚れ事だった。
紗音と同じようなことを、彼もまたしている。 口を大きく広げ、そこから突き出された舌先で戦人の身体をピチャピチャと舐め上げているのだ。
だがそれは戦人の背後。 前で同様にそれをやっている紗音とは反対側での行いなのだから……。
つまり『そんな場所』だった。 こんな汚いことなどと言われるのも道理なのだ……。

「……汚くなんてありません。 右代宮家の方の身体に不浄な場所などございません……」

自分に言い聞かせているようにも思える嘉音の言葉……。
それを聞き、向かいの紗音も同様に口を開いていく。 彼がそう決意しているならば自分も…と似たような言葉を口にしていく。

「その通りです戦人さま……。 私と嘉音くんはあなた様の身体に奉仕できることが最上の喜びです……ん……」

紗音はますますそこを強くしゃぶりあげる。 呼応して嘉音も反対側を強く舐め上げていく。
戦人はもうめまいがするような快楽に溺れそうになりながらも、まだそんな健気な二人を人間として見ていた。 魔女の言うような家具などではないと、そしてだからこそその言葉を呪文のように繰り返していく……。

「やめてくれぇぇ二人とも……こんなことしちゃいけねぇ、ダメなんだぜ……おおおッ!!」

戦人は抵抗する。 言葉でも心でも、必死になって彼らを止めようとしていく。
だがそれでも二人はやめない。 やめる気配すらない。 ひたすら口と頭を動かしていく。
そんな権利などないからだ。 家具である彼女達に主人の命を拒否するどころか、それを思考すら頭すら持ち合わせていない。 少なくともはたから見ればその忠誠心に疑いようもなかった。
戦人の下半身。 彼の前に付いている男根と、背後に備わっている排泄穴を愛撫する。
それだけが唯一紗音と嘉音に許されている行為。 それをただ機械的に繰り返していく。
嘉音が舌で舐めあげる。 後ろの穴をぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ……。
紗音が口でしゃぶりあげる。 前の棒をじゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……。
それをただ、する。 それだけをするための機械。 目的の家具。
彼らが仕える、右代宮家の戦人を楽しませていくことだけに集中していく……。

「ん……戦人さま、あまり動かないで下さい。 うまくできない……んぷっ、んぷっ!」

「そんなこと言われたって、しゃ、しゃの、おっ! おあああああッ!!!」

「んっ……だから動かないで。 じっとしてて……ぴちゃ、ぴちゃっ!」

「おうっ! ああ、か、かの、く! うあああああッ!!」

戦人の腰が浮く。 もうビクンビクンと跳ねていく。 二人の舌先によって操られていた。
だがそれもしかたない。 少しでも前の紗音に気を取られると、途端に背後の嘉音に耐えられなくなるのだ。 突き刺してくるような粘膜の刺激に、身体の制御がきかなくなってしまう。
だから戦人は常に両方。 前と後ろを理性と感覚によって引き締めなければならなかった。
それが可能かどうかはともかく、そうするしか彼には選択肢がなかったのだ……。
彼女。 紗音がペニスをジュポジュポと飲み込んでいくのを、尻にグっと力を入れ耐える。
彼。 嘉音が尻穴をピチャピチャと舐め上げてくるのを、腰を前に押し出して逃れる……。

「紗音、もう咥えるなぁぁ! か、嘉音くんも止めるんだ! お、俺はもうこれ以上……」

「……耐える必要なんてないです、戦人さま。 私は……私と嘉音くんは家具なんですから」

「そう、家具。 僕と姉さんのことなんて気にせず、どうか存分に感じて……もっと……」

「ああああそんなこと言うなぁっ! それだけは言っちゃダメだろうがああぁぁぁっ!!!」

戦人はついに二人の口からその言葉を聞いてしまった。 ずっとベアトによってそう呼ばれ続けてはいたが、本人達の口から聞くとそれは一層悲しい響きに思えた。
悲しくなる。 わざわざ自分達でそう断言しなくてもいいのに、とただ哀れみや同情といった念を彼らに抱いてしまう。 だがそんな感傷もすぐにどうでもよくなった。
というより考えられなくなったのだ。
片方の家具。 嘉音がより一層強く、激しく戦人の穴を愛撫してきたからだ。

「んむっ! ぴちゃぴちゃぴちゃっ! 戦人さま、ああ戦人さまもっと感じて……僕で……」

「うああ、か、嘉音く! そ、そんなに激しく、す!するなぁぁぁ、あぁっ!!」

ただでさえきつかった尻穴への刺激。 それが更に耐えられないほどの快感で戦人を襲っていく。
嘉音の舌による愛撫。 人間の身体でおよそ不浄な場所といわれている尻穴への愛撫。
それをこうもたやすくできることは、嘉音が家具らしい忠実な精神をその身に宿しているなによりの証拠だった。 彼は戦人の尻穴で自らが家具であることをしっかりと証明したのだ。

「ああ、ぴちゃ、ぴちゃっ! ……どうですか戦人さま、僕は家具です。 家具なんです」

「な、なにが家具だぁぁ! 君はそんなものみたいな存在じゃ、な、ないなぃぃぃぃっ!!」

だが戦人はそんな嘉音の行為から逃れようとする。 彼の賞賛すべき忠誠心を愚弄する。
ピチャピチャと責めたててくる舌先から逃れようと、腰をグググっと前に突き出す。 おもいきり『前に』だ。

……ズップゥゥッ!!!

「ん、んふぅっ!! く、苦し……けほっ!げほっげほっ!!」

「!? あ、ああああ、す、すまねぇ紗音! うああああすまんごめんごめんなぁぁぁ……」

腰を前に押し出したのだ。
その結果、戦人はペニスを紗音の喉奥におもいきり突きたててしまった。 硬く怒張した亀頭で、彼女の敏感な喉膜を傷つけたのだ。
嘉音を救おうとした行動で、かわりに姉である彼女を傷つけてしまうという愚行……。
紗音はむせる。 咳き込んでいく。
普段は決してものが入ってこない場所に異物が詰め込まれたのだから、それは必然だった。
戦人はうろたえる。 こんなつもりじゃなかった、と紗音を気遣っていく。

「ああ、すまねぇすまねぇ紗音、紗音んんんっ!!!」

「ん……けほ、けほ、けほっ! も、申し訳ありません戦人さま……あむ、んむ、んむっ!」

だが紗音はやめなかった。 ふたたび戦人のペニスをズッポリと咥え込み、またジュポジュポと……さきほどよりも強くしゃぶりあげていく。
主人に多少乱暴にされたところで、家具が文句など言いはしない。 むしろ紗音は一瞬でもそれを中断してしまったことを恥じ、戦人のペニスをむせた喉奥にまで飲み込んでいくことで謝罪へと変えていくのだ。
柔らかい喉の肉。 敏感な粘膜。 それら全てを使って、戦人の敏感な亀頭をジットリと包みこんでいった……。

「うぶっ! うっ!うっ!うっ! く、苦し……んむっ!んむっ!んむぅぅっ!!!」

「ああああ、な、なんで! なんでそんなにするんだよぉ紗音! そんなに深く咥えるなしゃぶらなくていいあああああ!!!くそくそくそうううあああ……き、きもち……ぃ……」

きもちいい。 たまらねぇ。 おもわずそう喘ぎそうになるのを戦人は必死に堪える。
その言葉を自分が言ってしまったら終わり。 この快楽に屈服してしまった証拠だ。
彼はグっと歯を食いしばり紗音の喉奥奉仕に耐えていく。 耐える耐える耐える……。
喉の奥が締まる。 ものすごく締まることを戦人は亀頭で感じていった。 ペニスへの快感がもうたまらない。 頭の中ではきもちいい最高だという言葉が反響していた。
だが戦人はそれを必死に頭の隅におしとどめ、即座に腰を引いていった。 これ以上紗音の喉の感触を味わえば、たまらずそこで射精してしまいそうだったから。 
いまだ苦しそうな顔をしている紗音から、それを引き抜いてやろうと腰を下げていく。
……だが、当然そこには彼がいる。 紗音の弟でもある忠実な執事……。
戦人の尻穴をより存分にねぶろうと、舌先をじっくり湿らせているあの優秀な家具が……。

「……く、くおおおっ!! ああそんな、ま、またかよぉ嘉音くんんんやめろおおぉぉ」

「あむっ、ぴちゃ!ぴちゃ! 我慢しないで感じて……もっと、もっと、僕の舌で……」

「おああああっ!! だ、だからそんなに強くしないでくれって言って、く、くっそぉぉぉ!!」

最初からずっと気がついていたことだ。
戦人はこのどうしようもないジレンマに、ただ苦悶の声をあげるしかなかった。

……矛盾しているのだ。

どちらの快楽から逃がれようとしても、もう片方のそれがどうしても余計に強まってしまう。
紗音の肉棒奉仕から逃れれば、嘉音に尻穴を曝け出しそこを強くねぶられていく。
逆に嘉音のそれから逃げれば、紗音の口内にズッポリとペニスを突き入れてしまう……。
戦人はもうその『失敗』を幾度も繰り返していた。 二人を止めながら何度も何度も何度も。
紗音の口にジュポリ! あえぐ。 腰を引く。 嘉音の舌にベチャリ! またあえぐ。 
そのとめどない快感にうめいていくのだ。 止めろと言いつつも結局きもちよくなる戦人。
みっともない、だらしないオス。 二つの家具の狭間で苦悶していくオス豚。
傍目にはまるで彼の方からこの二人の口を道具にしているよう。 戦人もそれはわかっているのだろう、だからこそ言葉だけでも彼らを止めようとするのだった……。

「ああああ、し、舌が、嘉音くんの舌がよぉぉああ紗音もう咥えるなしゃぶるなあぁぁっ!!」

大の男がはしたなく快感の声をあげている。 年下の家具達にすっかり身体を溺れさせられ、それぞれの口淫愛撫に身体を震えさせてゆく。
いくら叫ぼうが鳴こうが、誰も止めに入らない。 誰も助けになど来てくれない……。
それは当然のことだった。 なぜなら今この場にいる人間は一人だけだからだ。 唯一、右代宮戦人の一人だけ。
他には家具が二つあるだけだ。 肉棒奉仕機と尻穴愛撫機の二つだけ。
あえて他にいるとすれば、それは人間ではない。 『魔女』が一人……。
この淫靡な光景をさぞ高級な美酒でも味わうように色っぽい瞳で見つめているだけだった……。 

「くくくくく……どうだぁ戦人ぁ、妾の自慢の家具達の味はぁ? きひひひひ♪」

もうどうしようもなく快楽を与えられていく戦人を眺めながら、ベアトリーチェはさぞ愉快そうに笑う。
さきほどまでずっと抵抗を続けていた人間。 自分の存在を唯一否定し続けていた彼が堕ちていく様を、もうたまらないといった愉悦の表情で見つめる。 眺める。 鑑賞する。
自らの舌で何度も唇を舐めあげながら、戦人があげる声、仕草、反応を味わっていくのだ……。

「お、おっ、おおう!! くおおおおああベアトもうやめてくれやめてくれえぇぇぇぇっ!!」

「くっくっく……ずいぶんと情けない声をあげるようになったなぁ、戦人? さきほどまであんなにも妾を罵っていたというのに、あんなにも反抗していたのというにもはや今は醜いオス豚かぁ? なぁどうだ最高だろう、悦楽であろう。 紗音と嘉音の舌はそれほど美味かぁ?たまらぬかぁ? 人間がオスに堕ちてしまうほどの快楽はどうだよなぁ答えろよぉ、いまだ人間の『つもり』の右代宮戦人様ぁ? くっくっくっく♪」

「う、うるせぇぇぇ! いいからさっさとこの二人をやめさせろぉベアトおぉぉぉぉッ!!」

戦人が吼える。 いまだその快楽に身体を襲われながらも、彼はなんとか振り絞るようにして声をあげた。
……だがその言葉に力はない。 声は大きくとも、説得力という意味での力がなかった。
わざわざ魔女に懇願せずとも、戦人はこの状況から抜け出せる術をしっかりと持っているのだから。
そんなに嫌ならば、今すぐ紗音の頭を払いのければいい。 嘉音の顔を無理にでも振りほどけばいいのだ。
いくら二人がかりとはいえ二つの家具はまだ幼い。 ましてや片方は女性であるのだから、大の男である戦人がそれをできないはずがないのだ。 少なくとも物理的には、そう。
だからベアトリーチェはそこを攻めたてていく。 戦人がしているどうしようもない矛盾。
一匹のオスとして快楽に抗えない、彼の浅ましい本能の部分を責めたてるように罵声を浴びせていく……。

「くっくっく、それはできぬ!できぬ相談だなぁっ!! なぜなら戦人、お前はしっかりと紗音と嘉音の口を堪能しているからなぁぁぁ? ああもう存分に味わっているからなぁぁぁぁ? 妾にはオスの快楽を止めさせる無慈悲な命令などできぬ! 犯せぬわッ! ああおいおい戦人またそんなに紗音の口を喉を!ズボズボジュボジュボ突き入れたら紗音が苦しそう苦しそう苦しい苦しいああ戦人さまおやめくださいんむむむむじゅぼじゅぼじゅぼああ喉の奥に当たっていますぅ苦しい苦しいせめてもっと優しくぅぅああお慈悲をお慈悲をぉぉ戦人さまぁぁうむむああ譲治さま助けてぇ私の口が犯されていきますぅぅたすけてぇぇぇぇ!!!」

「!? あああちきしょうちきしょうっ! こんな時に兄貴の名前なんか出すなよぉそれだけはダメだろうが全然ダメだろうがやめろやめろやめろくそくそくそぉぉぉッ!!!」

「きひひひひ♪ そうかそうかすまなかったなぁ? 今の紗音に奴の名は禁句だよなぁ? ああすまぬすまぬ妾の失言だったひひひ、ついな、ついだ?つい我慢できずになぁ? まあお前のその喜びに免じて許してやってくれよなぁ戦人ぁきひきひひひひッ!!」

「く……よ、喜んでなんてねぇ!! これはてめぇがむりやりやらせてることだろうがぁ!!」

「きひひひそうだそうだ、それは否定せぬ! ほらほら明言してやるぞ戦人ぁ? 貴様の好きなあれだあれで!  たしかに妾が二人に命じた!戦人の肉棒と尻穴を愛撫せよとなぁっ!  だがな?だがそれに快感の声をあげているのは誰だぁ? おもわずきもちいいと叫びそうになっているのはどこのどなたさまだったかなぁ? ああもうきもちいいきもちいいたまらねぇ!! 紗音もっともっと俺のをいやらしくしゃぶれぇ嘉音くんももっと俺の尻穴をビチャビチャと汚らしく舐めやがれえぇぇああきもちいいきもちいいああああ!!!」

「そんなこと思ってねえええぇぇぇ!! ふざけるなふざけるなそんなの俺は認めてねぇ認めねぇぇぇ二人に紗音に嘉音くんにそんなひどいこと望んじゃいねえぇぇぇぇ!!!」

「いいや望んでいるっ! 望んでおるさ貴様はなぁ戦人ぁぁぁ!! ほら今もそんなに嘉音の美しい顔に尻を押し付けもっとねぶってもっと舐めてと懇願しておるわぁぁ!!! ああ戦人貴様は醜い、お前はなんと卑しい男なのか! 家具の嘉音もそんな主人の愚行を嫌がっておるぞほらほらぁ? うむむむやめてやめてやめてください戦人さま僕の口にそんなグイグイ尻穴を押し付けてこないでくださいあああ僕の口が舌が汚されていくぅぅぅごめんなさいごめんなさい申し訳ありませんお嬢さまぁ朱志香さまぁぁぁもうこんな汚れた唇ではあなたにくちづけなどできませんあぁぁもうもう許してぇぇぇ戦人さまぁぁぁぁぁぁっ!!!」

「て、てめ……朱志香の名まで……やめろぉ、もうやめろぉぉベアトリーチェぇぇ……!!」

ベアトの口から次々と吐き出されていく罵声に、戦人は自らの抵抗の言葉が薄くなっていくのを感じた。 声も力無く小さくなっていく。
だがそれは魔女の存在自体に臆したわけではない。そんなものは戦人は怖くは無かった。
むしろその言葉。 魔女のものならば呪文ともいおうか、それに彼が臆するものが含まれていたのだ。

「あぁ紗音、嘉音くん、す、すまねぇ……すまねぇ、あああすまねぇぇああああ……」

「………………………」

戦人は今にも涙を流しそうにしながら謝罪を繰り返していく。 二人はそれに何も答えなかったが、彼にはその無言で自分の謝罪が的を得ていることを確信した。
今魔女が言った呪文の内容。 赤で明言はされなかったが、そのいくつかは間違いなく二人が実際に心に思い描いていることだろうからだ。 それが戦人には痛いほどわかった。
譲治さまごめんなさい。 朱志香お嬢さま申し訳ありません……。
特にこのあたりの言葉が、戦人の胸の奥にズグリズグリと突き刺さっていくのだ。
そしてベアトの発言にはもう一つ。 自分のことに関しても紛れもない事実が含まれていた。
いまだ紗音と嘉音に愛撫され続けている肉棒と尻穴。 そのとめどない快楽をあさましくも堪能している右代宮戦人……。
紗音の口にもう何度もペニスを突きいれ、嘉音の舌には幾度も尻穴を押し付けている。
お互いから逃れるために仕方なくなどと言い訳はできるが、それは文字通りそのとおり。
戦人は今快楽を堪能している。 二人の家具でオスの醜い欲望を消化させている……。
もっともそれはこんな状況であろうとなかろうと、世の中のオスならば誰もが抗えがたいことなのだが、戦人にはそれがひどく自分が最底辺の人間。 ヒトですらない証明だとでも思えるほどに絶望的なものに感じられていくのだった……。

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  • 続き書いて下さい! -- (名無しさん) 2010-08-23 23:50:50
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