「バター犬って知ってますか」
「イエ」
「物知らずですね。いいですか……」
そんな会話から数分後。
「はぁ……ふふ、いいですよ、ほら。もっと犬みたいにぺろぺろして下さい」
「ハイ……」
足を大きく開き、ソファに腰を下ろした少女が一人。
そして、彼女の足の間に蹲り、舌先でその身体を舐めるもう一人の少女が、そこにいた。
「ヱリカ。これで満足デスか」
無表情で奉仕を続けた少女――ドラノールは顔を上げて、主人である少女を見つめた。
「ちっとも。まだまだ続けなさい」
「構いませんガ」
続けた所で、何か喜ばせることが出来るのだろうか。
きっと無理だ、とドラノールは思っていた。
でも。こういった方面に知識がないため、その考えに自信が持てない。
だから、せめて彼女が請い続ける限りは従おうと、そう思い直した。
「んむ……むちゅ……っはふ……」
「ふうぅっ……、ん、ほらぁ、ちゃんと犬っぽくしなさいっ……」
「それは、どのようにしたらいいノデスか」
ドラノールの言葉に、ヱリカは善がりながらも顔を顰めるという器用な表情を作った。
「んっ。それぇ、犬は人間の言葉喋っちゃだめ、ですよぉ」
「ハァ。では、わん」
鳴き声を真似て見せると、主の機嫌が少しだけ上を向いた。
「うふ、ふふふっ。そう、そうですよ、ドラノールっ。ほら、手を休めない!」
「わぅん……ちゅうっ、ちゅーっ」
沁み出してきた液体を躊躇うことなく吸い上げると、少女の小さな身体がふるふると揺れた。
「あっ……ぁあん、そんなに吸って……意地汚い、駄犬ですね……っ」
「くうぅん……?」
小首を傾げるドラノールに、少女は舌打ちをした。
「や、やめていいなんて言ってないですよ!」
「わん」
了解、を犬語風に呟くと、ドラノールは舌をヱリカの身体に這わせた。
「ひぁん!あ、舌、はい、ってぇ……あぅうッ」
彼女の、ざらついた舌が、濡れたヱリカの股間に。
だけど、これだけでは足りない気がした。
「やっ、手、さわっていいなんて、言ってな……あひぁあっ」
指が埋まり、少女の小さなそこは、それだけでいっぱい。
だから、ドラノールは滴り落ちた汚れを拭う事を思いついた。
「っひぅ?や、やだぁ、そっち舐めないでぇッ!あひっ、あ、ひゃううう!」
「わんわんわんっ」
「ちょ、ちょっと、も、いいですっ、やめ……うひぁあっ、あ、あう」
静止しようとしても、もはや意味を成さない喘ぎ声しか漏れない。
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「ちゅぷ、ちゃっん、っむうぅ……はむ」
「あ、ひあん、ひゃううっ。も、あぁ……」
足を押さえつけ、一心に奉仕を続けるドラノール。
がくがくと全身を振るわせる少女に、向ける視線は優しかった。
――彼女には決して届かないが。
「ひくっ、あ。あくうぅ、いっちゃう、あぁ!」
少女の瞳には、何も写らない。
彼女の主に似た、ガラス玉の様なそれは、濁り、澱んで何も見えない。
「いひゃあぁあっ、くあああああ!!」
甲高い悲鳴を上げながら、少女の絶頂は訪れた。
ふかふかのタオルで、汚れを拭いて。
新しい服に着替えさせて(体格差で少しばかり大変だった)。
最後によいせ、とソファに主の身体を預けて、おしまい。
まるで、先程のことはなかったように。
ヱリカは健やかな寝息を立てて眠っていた。
それでも。
「甘いデス……」
口づけた指には、彼女の味が残っていた。
- ドラノールに自分の足舐めさせたい・・・ -- (名無しさん) 2014-05-20 22:08:41
最終更新:2009年10月29日 22:49