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縁寿×エヴァ」(2010/07/30 (金) 20:28:30) の最新版変更点

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右代宮縁寿は夢の中にいた。 薄く霧掛かった回廊には赤いカーペットが敷かれ、その奥は暗闇へと続いている。 左右の厳かなランプには、今にも消え入りそうなキャンドルがその奥へ奥へと手招いている。 縁寿は導かれるがままに、暗闇へと歩を進める事にした。 ただただその廊下を歩きながら、縁寿は次第に考えていた。 これが夢だという事を理解しているからだろうか。思えば不思議な話だ。 普段の自分ならば、何をするにももっと警戒しているはずなのに。 歩き続けているうちに、そんな考えも浮かばなくなり、縁寿は次第に心が軽くなっていく事だけを感じた。 ふと縁寿の目の前に扉が現れた。豪華に、威圧的に、冷たく作られた巨大な扉。 縁寿がその扉を開けると、そこは寝室―――魔女の寝室だった。 その寝室はとても暗く、狭い。 その中央には部屋には不釣合いな大きく、豪華な、眠り姫の為のベッドがあった。 ベッドの上には小柄な少女が一人横たわっている。 見知らぬ少女だったが、縁寿はその少女に出会った事があるような気がした。 「んっ……、あン」 少女が小さく声を上げて身悶える。状況を理解すると、縁寿は急に気恥ずかしさを感じ始めた。 (何やってるのよ私……っていうか何よこの夢) 「あぁん、もう……くぅっ……」 たおやかなドレスをはしたなく乱して、少女は自らを慰めていた。 いつからそれを続けているのか、全身には汗が浮かび、それでも尚果てる事が出来ずにいる。 「あっ、あっ、ダメっ、ああぁんっ!―――はぁぁ……」 そうしてまたも少女は昇り詰める寸前で力尽きた。そして何故か右代宮縁寿はそれを呆然と眺めている。 (何なの?私にどうしろって言うの?あぁんもう!) バタンとわざと大きな音を立てて扉を閉めると、流石に少女もこちらに気がつく。 「ちょ、ちょっとぉ?何よアンタ……、縁寿?」 「全く、見せつけてくれちゃって何のつもりなのかしら」 縁寿が大股で近づいて来るので、少女は逃げ出す暇もなく、ベッドの上で身じろぎするしかない。 「溜まってんでしょ?私がシテあげるわ」 「あ、アンタねぇ……。何勝手に人の部屋に入って来て勝手なこ、キャアアア!?」 問答無用とばかりに縁寿は少女を押し倒すと、高級そうなドレスを剥ぎ取っていく。 「やだぁあああ!!な、何すんのよぅ!この馬鹿ぁ!!」 「おとなしくしてればすぐ良くしてあげるわよ」 「ワッケ分かんない!離して、離してよぉ……ひゃあんっ!」 露になった小ぶりな胸に縁寿が舌を這わすと、少女は敏感にそれに反応する。 「やぁあ……そこ、ダメぇ……」 「じゃあ他の所ならいいのかしら」 縁寿は体勢を少女を後ろから抱きかかえるような格好に変えると、耳元で囁きながら、太股に手を伸ばす。 「……何よこれ。もうぐしょぐしょじゃない」 「――――ッ」 内股に指を這わすだけで、感電するように体を跳ねさせる。 「アァ……、んッ……!も、もう……許してぇ……。もう……」 「―――――どうして欲しいの?」 少女の秘所には触れぬように、縁寿は優しく指をしならせる。 「言ってくれなきゃ。わからないわよ?」 最後の一言を促すように囁き、耳たぶに無慈悲に舌を這わせる。 「―――せて」 「何?」 「イカせてッ!イカせてよぉ!―――ひとりじゃ、一人じゃダメなのぉ!!」 搾り出すように少女は叫ぶ。縁寿の背筋にぞくりと快感が走る。 ずぷりと縁寿の中指が少女の中へと侵入する。 「あっ、あっ、あっ、ぁ……」 「あら、まだ一本しか挿れてないのよ」 続けて人差し指をゆっくりと差し入れる。二本になった指が代わる代わるに中をかき混ぜていく。 「――――――――――――」 指を動かす度に自らの腕の中で小刻みに震えるのが、何故だかとても可笑しかった。 「いくわよ」 少女の口は三本目を咥え込むと、束ねた指を根元から心地良く締め付ける。 「何よこれ。こんなに嬉しそうに飲み込んじゃって。いやらしい人……」 「ぁう……!縁寿の、ばかぁ……」 「動かすわよ」 「やっ、あ、待っ……!くぁぅ!」 縁寿は束ねた指を激しく動かし始める。それもわざとぐしゅぐしゅと音を立てて、羞恥心を煽るように。 「いっ……、やあああああああああ……!だめぇええええ……っ!」 「……本当みっともない。ほら、早くイっちゃいなさい」 「ばか、ばかぁ……!あっ、あっ、あっ、あああああああああああああああぅ!!」 がくがくと小柄な体を震わせて、少女は気を失った。 縁寿は少女をベッドに横たえると、自分の太股をハンカチで拭わなくてはならなかった。 しばらくして少女は目を覚まし、虚ろな目で縁寿を見つめた。 「―――気持ち良かった?」 「馬鹿縁寿。死んじゃえ」 からかわれたと感じたのか、少女はぷいとそっぽを向いた。 「………じゃあ。私はもう行くから」 「帰っちゃうの?」 再び少女がこちらを見つめる。縁寿にはその青い青い瞳が寂しげに見えた。 「うん、行かなくちゃいけない所があるの」 「そう。――――――――さ、さっさと行っちゃえば」 またもそっぽを向いて拗ねる少女に、縁寿は優しく近寄って、その小さな唇にそっとキスをした。 少女は一瞬驚いた顔で縁寿を見つめ、何か憎まれ口を叩こうと口をぱくぱくさせ、やがて批難がましい表情で押し黙った。 「――――シーユーアゲイン。……またね?」 「……ばかえんじぇ」 そうしてベッドに潜り込んだ少女を見守ったまま、右代宮縁寿はゆっくりと扉を開けた。 ―――――そこに、私がいた。 そこには、だらしなく着衣を乱し、二本の腕で自らの体の火照りを慰める、淫乱で、情けない、右代宮縁寿がいた。 右代宮縁寿は少女を見ていた。振り返ると、そこには一心不乱に自らを慰める少女がいた。 結局、二人はこの扉を挟んで、ただ自分を慰める以外どうする事も出来ずにいた。 もしも、私、縁寿にこの扉を開けて、あの少女の所へたどり着く事が出来たなら――――― どうしても、それが、できない。 先程の営みは一人きりの右代宮縁寿が見た夢だったのか。 バタンとわざと大きな音を立てて扉を閉めると、縁寿は逃げるように元来た道を駆け戻り始めた。  〈オワリ〉
右代宮縁寿は夢の中にいた。 薄く霧掛かった回廊には赤いカーペットが敷かれ、その奥は暗闇へと続いている。 左右の厳かなランプには、今にも消え入りそうなキャンドルがその奥へ奥へと手招いている。 縁寿は導かれるがままに、暗闇へと歩を進める事にした。 ただただその廊下を歩きながら、縁寿は次第に考えていた。 これが夢だという事を理解しているからだろうか。思えば不思議な話だ。 普段の自分ならば、何をするにももっと警戒しているはずなのに。 歩き続けているうちに、そんな考えも浮かばなくなり、縁寿は次第に心が軽くなっていく事だけを感じた。 ふと縁寿の目の前に扉が現れた。豪華に、威圧的に、冷たく作られた巨大な扉。 縁寿がその扉を開けると、そこは寝室―――魔女の寝室だった。 その寝室はとても暗く、狭い。 その中央には部屋には不釣合いな大きく、豪華な、眠り姫の為のベッドがあった。 ベッドの上には小柄な少女が一人横たわっている。 見知らぬ少女だったが、縁寿はその少女に出会った事があるような気がした。 「んっ……、あン」 少女が小さく声を上げて身悶える。状況を理解すると、縁寿は急に気恥ずかしさを感じ始めた。 (何やってるのよ私……っていうか何よこの夢) 「あぁん、もう……くぅっ……」 たおやかなドレスをはしたなく乱して、少女は自らを慰めていた。 いつからそれを続けているのか、全身には汗が浮かび、それでも尚果てる事が出来ずにいる。 「あっ、あっ、ダメっ、ああぁんっ!―――はぁぁ……」 そうしてまたも少女は昇り詰める寸前で力尽きた。そして何故か右代宮縁寿はそれを呆然と眺めている。 (何なの?私にどうしろって言うの?あぁんもう!) バタンとわざと大きな音を立てて扉を閉めると、流石に少女もこちらに気がつく。 「ちょ、ちょっとぉ?何よアンタ……、縁寿?」 「全く、見せつけてくれちゃって何のつもりなのかしら」 縁寿が大股で近づいて来るので、少女は逃げ出す暇もなく、ベッドの上で身じろぎするしかない。 「溜まってんでしょ?私がシテあげるわ」 「あ、アンタねぇ……。何勝手に人の部屋に入って来て勝手なこ、キャアアア!?」 問答無用とばかりに縁寿は少女を押し倒すと、高級そうなドレスを剥ぎ取っていく。 「やだぁあああ!!な、何すんのよぅ!この馬鹿ぁ!!」 「おとなしくしてればすぐ良くしてあげるわよ」 「ワッケ分かんない!離して、離してよぉ……ひゃあんっ!」 露になった小ぶりな胸に縁寿が舌を這わすと、少女は敏感にそれに反応する。 「やぁあ……そこ、ダメぇ……」 「じゃあ他の所ならいいのかしら」 縁寿は体勢を少女を後ろから抱きかかえるような格好に変えると、耳元で囁きながら、太股に手を伸ばす。 「……何よこれ。もうぐしょぐしょじゃない」 「――――ッ」 内股に指を這わすだけで、感電するように体を跳ねさせる。 「アァ……、んッ……!も、もう……許してぇ……。もう……」 「―――――どうして欲しいの?」 少女の秘所には触れぬように、縁寿は優しく指をしならせる。 「言ってくれなきゃ。わからないわよ?」 最後の一言を促すように囁き、耳たぶに無慈悲に舌を這わせる。 「―――せて」 「何?」 「イカせてッ!イカせてよぉ!―――ひとりじゃ、一人じゃダメなのぉ!!」 搾り出すように少女は叫ぶ。縁寿の背筋にぞくりと快感が走る。 ずぷりと縁寿の中指が少女の中へと侵入する。 「あっ、あっ、あっ、ぁ……」 「あら、まだ一本しか挿れてないのよ」 続けて人差し指をゆっくりと差し入れる。二本になった指が代わる代わるに中をかき混ぜていく。 「――――――――――――」 指を動かす度に自らの腕の中で小刻みに震えるのが、何故だかとても可笑しかった。 「いくわよ」 少女の口は三本目を咥え込むと、束ねた指を根元から心地良く締め付ける。 「何よこれ。こんなに嬉しそうに飲み込んじゃって。いやらしい人……」 「ぁう……!縁寿の、ばかぁ……」 「動かすわよ」 「やっ、あ、待っ……!くぁぅ!」 縁寿は束ねた指を激しく動かし始める。それもわざとぐしゅぐしゅと音を立てて、羞恥心を煽るように。 「いっ……、やあああああああああ……!だめぇええええ……っ!」 「……本当みっともない。ほら、早くイっちゃいなさい」 「ばか、ばかぁ……!あっ、あっ、あっ、あああああああああああああああぅ!!」 がくがくと小柄な体を震わせて、少女は気を失った。 縁寿は少女をベッドに横たえると、自分の太股をハンカチで拭わなくてはならなかった。 しばらくして少女は目を覚まし、虚ろな目で縁寿を見つめた。 「―――気持ち良かった?」 「馬鹿縁寿。死んじゃえ」 からかわれたと感じたのか、少女はぷいとそっぽを向いた。 「………じゃあ。私はもう行くから」 「帰っちゃうの?」 再び少女がこちらを見つめる。縁寿にはその青い青い瞳が寂しげに見えた。 「うん、行かなくちゃいけない所があるの」 「そう。――――――――さ、さっさと行っちゃえば」 またもそっぽを向いて拗ねる少女に、縁寿は優しく近寄って、その小さな唇にそっとキスをした。 少女は一瞬驚いた顔で縁寿を見つめ、何か憎まれ口を叩こうと口をぱくぱくさせ、やがて批難がましい表情で押し黙った。 「――――シーユーアゲイン。……またね?」 「……ばかえんじぇ」 そうしてベッドに潜り込んだ少女を見守ったまま、右代宮縁寿はゆっくりと扉を開けた。 ―――――そこに、私がいた。 そこには、だらしなく着衣を乱し、二本の腕で自らの体の火照りを慰める、淫乱で、情けない、右代宮縁寿がいた。 右代宮縁寿は少女を見ていた。振り返ると、そこには一心不乱に自らを慰める少女がいた。 結局、二人はこの扉を挟んで、ただ自分を慰める以外どうする事も出来ずにいた。 もしも、私、縁寿にこの扉を開けて、あの少女の所へたどり着く事が出来たなら――――― どうしても、それが、できない。 先程の営みは一人きりの右代宮縁寿が見た夢だったのか。 バタンとわざと大きな音を立てて扉を閉めると、縁寿は逃げるように元来た道を駆け戻り始めた。  〈オワリ〉 ---- #comment_num2 ----

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