「ひまつぶしBコース」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ひまつぶしBコース」(2009/01/30 (金) 18:26:01) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

時計を見た。0時ちょっと。 ベッドで何度も寝返りを打つが、眠気はちっともやって来やしないから。 「お嬢。どうしました」 ドア越しに声を掛けると、すぐに天草はベッドサイドまで寄ってきた。 「眠れない」 「まあ、色々ありましたからね……って、お嬢?」 少女の細い腕が、伸ばされる。ベッドが軋み、シーツには二人分の膨らみが生まれた。 「何よ」 じっとりと少女――右代宮縁寿が睨んでくる。 「や、何でもないですけど」 「何よ……嫌なの?」 ほんの少し、顰めた眉。強気なのは、虚勢に過ぎない。 そんな年相応の少女らしさに、天草は気付かないフリをする。 「いえいえいえ、そんなそんな」 「なら、いいでしょ」 少女の身体が、男の腕に投げ出される。 香るのは、部屋に備え付けのシャンプーの匂い。 「匂い、お揃いですね」 「え?ああ。そうね」 髪を梳いてやると、彼女はくすぐったそうに身を捩じらせた。 「やだ、やめてよ」 「相変わらず敏感だなーぁ、っと」 掬い上げた一束に、啄むように口付ける。 「ちょっと。馬鹿なことしないで」 「ですけど俺は大馬鹿者ですんでー」 飄々とした天草の態度に、縁寿は仕方なさげに笑う。 「そうね。私も、馬鹿だしね」 「ひゃはは、またお揃いだぁ」 その言葉に縁寿は、何かを思いついたようだった。 男の腕から抜け出して、膝立ちになった。 「お嬢?」 無言で天草の肩に手を掛けて、伸び上がると、額の辺りにキスを落とした。 「これで、もう一個。お揃い、ね?」 照れて赤らんだ顔に、浮かぶ笑顔が愛おしくて。 火照った頬に手を伸ばして、その唇に触れた。 「ん……あっ」 初めは、柔らかに。次第に、熱を込めて。 彼女の冷えた心に、一時の温もりが宿るように。 「ふ……はぁっ」 唇を離すと、そのまま天草は縁寿を押し倒した。 「自分で脱ぐわよ」 縁寿のパジャマに手を伸ばす天草を、少女は訝しがる。 「俺、半脱ぎのが燃えるんですよね」 「ハァ?あんたの都合なんて知らないわよ。汚れたら困るし」 「ちゃんと責任持ってキレーにしますから。ご心配なく~」 「そういう問題じゃないでしょ。って、無視してんじゃないわよ!」 が、やっぱり縁寿の発言はスルーされた。 ボタンを外しながらも完全には剥ぎ取られず、肩に引っかかった状態。 縁寿にしてみれば、なんともみっともない。 「……脱ぐ!」 「まーまー」 肩にかけた手は、一瞬のうちに目前の男に囚われる。 喚きたてれば、唇を塞がれた。舌を絡め取られ、息もできなくなる。 「もぉ……天草の、キス魔っ」 「だってちゅーが好きなんですよォ。ちゅー」 ふざけながら胸に吸い付く男の頭を、縁寿は力なく殴りつける。 「ふあっ、あ、ばかぁっ。も、やめなさい、よ……っ」 形ばかりの抵抗に、意味はなく。 柔らかな膨らみを、天草は縦横無尽に楽しんでいた。 「っや……す、っちゃ……んんっ、やぁ……」 「じゃー、揉み揉みしましょうかねぇー」 「きゃっ、や、馬鹿っ……ばかぁあっ!!」 そうやって二人は、しばらくじゃれ合い続けていた。 縁寿はただ、翻弄されるのみだったけれど。 そして、次の段階へ。 「まさか……こっちも半脱ぎがいいとか言わないわよね……?」 「いやぁ。それはクライアントとの相談しだいですかねぇ」 下着の上から、指を這わせる。今の縁寿には、耐えられない。 「ひゃんっ。も……は、早く、脱がせなさい、よぉ……」 「了解」 湿った下着を落とせば、そこは既に女の蜜を湛えた壷と化していた。 「おー、絶景かな絶景かな」 その濡れた肉に、男の指が沈んでいく。 「あっ、ひ、んぅっ……」 「いっぽんめー。お嬢、どうですか?」 「え、ど、どう、って……んくぅっ」 「気持ちいいですか?」 あからさまに赤くなる縁寿。 「聞かなく、っふ、た、って。分かってる、くせにぃっ」 「それが男心ってヤツっすよ」 「っはぁ……ん、こっち、きて……」 請われるまま、顔を寄せた。 僅かな言葉と、キスが彼に送られた。 「はは、不意討ちですねぇ……」 「これくらい、全然っ、ん、足んないわよ」 はあ、と甘い吐息を漏らす少女に、男の生理現象も盛り上がっていた。 「そろそろ行っちまっていいですかね?」 「一々聞かないでよ……」 素直じゃない少女に、天草は少しだけ笑った。 そして、男は少女に覆いかぶさった。 先程まで散々弄んだそこに、今度は自身の肉棒を這わせ、沈める。 「あ、ひくっ……ん、っは……」 彼女の肉を支配する。 「……動いて、いいわよ……」 「ほんじゃ、遠慮なく。行きますよー、お嬢」 ずん、と身体の中央が震えた。 「うぁ、あ。んぅうっ」 熱が、押し寄せてくる。 「んくっ、っは……あま、あ、天草っ、あっ」 名前を呼んで、手を伸ばす。 「っは……。大丈夫、優しくしますから。ね」 伸ばされた手を取って、首に巻きつける。 「ぐ、ああんっ。んん……ひあ、ひゃうっ」 必死になってしがみつく少女が、可愛らしかった。 「お嬢、どう、ですか?」 「あぅっ、ひ、……きもち、いい……ぅあ……」 今度は素直な返事が返ってきた。甘く啼く声が、男の劣情を更に煽る。 唇を寄せれば、それもひどく甘く、彼を酔わせた。 「ちゅうっ……んぅ、ううん……」 「あくっ、ひ、くああっ」 腰の動きを早めると、それに合わせて少女の嬌声もより高く部屋に響いた。 それに溺れて、何もかも忘れていたかった。 「んっ、っぐ……ああ、も、天草、わた、しっ」 限界が近いのか、少女は涙を滲ませながら訴えかける。 「大丈夫。ちゃんと一緒ですから」 涙を舌で掬い取りながら、〆に取り掛かる。 縁寿は細い腕をしっかりと彼の首に回した。 「ひ、あぐ、ぅあああっ……!!」 熱く滾った波に、遂に縁寿は攫われてしまうのだった。 ---- 我に返ると、天草は隣には居なかった。 「天草……?」 ベッドを抜け出し、彼を見つけたのは窓際。 「ああ、お嬢。はよーっす」 「まだ夜じゃない」 天草の手には、吸い終わって火の消えた煙草があった。 「こっちで吸えばいいのに」 抱きつきながら呟く。 「煙草、嫌いじゃないし」 「ダーメですよ、お嬢。女の子に煙草なんて、毒ですって」 吸殻を灰皿へ落とし、天草も彼女を抱きしめた。 その腕に、手のひらを重ねた。暖かかった。 「もっかい、ねるわ、ね……」 「はい。お休みなさい、お嬢」 おやすみ、と返せたかどうか。意識はもう、夢の中。 &counter()
時計を見た。0時ちょっと。 ベッドで何度も寝返りを打つが、眠気はちっともやって来やしないから。 「お嬢。どうしました」 ドア越しに声を掛けると、すぐに天草はベッドサイドまで寄ってきた。 「眠れない」 「まあ、色々ありましたからね……って、お嬢?」 少女の細い腕が、伸ばされる。ベッドが軋み、シーツには二人分の膨らみが生まれた。 「何よ」 じっとりと少女――右代宮縁寿が睨んでくる。 「や、何でもないですけど」 「何よ……嫌なの?」 ほんの少し、顰めた眉。強気なのは、虚勢に過ぎない。 そんな年相応の少女らしさに、天草は気付かないフリをする。 「いえいえいえ、そんなそんな」 「なら、いいでしょ」 少女の身体が、男の腕に投げ出される。 香るのは、部屋に備え付けのシャンプーの匂い。 「匂い、お揃いですね」 「え?ああ。そうね」 髪を梳いてやると、彼女はくすぐったそうに身を捩じらせた。 「やだ、やめてよ」 「相変わらず敏感だなーぁ、っと」 掬い上げた一束に、啄むように口付ける。 「ちょっと。馬鹿なことしないで」 「ですけど俺は大馬鹿者ですんでー」 飄々とした天草の態度に、縁寿は仕方なさげに笑う。 「そうね。私も、馬鹿だしね」 「ひゃはは、またお揃いだぁ」 その言葉に縁寿は、何かを思いついたようだった。 男の腕から抜け出して、膝立ちになった。 「お嬢?」 無言で天草の肩に手を掛けて、伸び上がると、額の辺りにキスを落とした。 「これで、もう一個。お揃い、ね?」 照れて赤らんだ顔に、浮かぶ笑顔が愛おしくて。 火照った頬に手を伸ばして、その唇に触れた。 「ん……あっ」 初めは、柔らかに。次第に、熱を込めて。 彼女の冷えた心に、一時の温もりが宿るように。 「ふ……はぁっ」 唇を離すと、そのまま天草は縁寿を押し倒した。 「自分で脱ぐわよ」 縁寿のパジャマに手を伸ばす天草を、少女は訝しがる。 「俺、半脱ぎのが燃えるんですよね」 「ハァ?あんたの都合なんて知らないわよ。汚れたら困るし」 「ちゃんと責任持ってキレーにしますから。ご心配なく~」 「そういう問題じゃないでしょ。って、無視してんじゃないわよ!」 が、やっぱり縁寿の発言はスルーされた。 ボタンを外しながらも完全には剥ぎ取られず、肩に引っかかった状態。 縁寿にしてみれば、なんともみっともない。 「……脱ぐ!」 「まーまー」 肩にかけた手は、一瞬のうちに目前の男に囚われる。 喚きたてれば、唇を塞がれた。舌を絡め取られ、息もできなくなる。 「もぉ……天草の、キス魔っ」 「だってちゅーが好きなんですよォ。ちゅー」 ふざけながら胸に吸い付く男の頭を、縁寿は力なく殴りつける。 「ふあっ、あ、ばかぁっ。も、やめなさい、よ……っ」 形ばかりの抵抗に、意味はなく。 柔らかな膨らみを、天草は縦横無尽に楽しんでいた。 「っや……す、っちゃ……んんっ、やぁ……」 「じゃー、揉み揉みしましょうかねぇー」 「きゃっ、や、馬鹿っ……ばかぁあっ!!」 そうやって二人は、しばらくじゃれ合い続けていた。 縁寿はただ、翻弄されるのみだったけれど。 そして、次の段階へ。 「まさか……こっちも半脱ぎがいいとか言わないわよね……?」 「いやぁ。それはクライアントとの相談しだいですかねぇ」 下着の上から、指を這わせる。今の縁寿には、耐えられない。 「ひゃんっ。も……は、早く、脱がせなさい、よぉ……」 「了解」 湿った下着を落とせば、そこは既に女の蜜を湛えた壷と化していた。 「おー、絶景かな絶景かな」 その濡れた肉に、男の指が沈んでいく。 「あっ、ひ、んぅっ……」 「いっぽんめー。お嬢、どうですか?」 「え、ど、どう、って……んくぅっ」 「気持ちいいですか?」 あからさまに赤くなる縁寿。 「聞かなく、っふ、た、って。分かってる、くせにぃっ」 「それが男心ってヤツっすよ」 「っはぁ……ん、こっち、きて……」 請われるまま、顔を寄せた。 僅かな言葉と、キスが彼に送られた。 「はは、不意討ちですねぇ……」 「これくらい、全然っ、ん、足んないわよ」 はあ、と甘い吐息を漏らす少女に、男の生理現象も盛り上がっていた。 「そろそろ行っちまっていいですかね?」 「一々聞かないでよ……」 素直じゃない少女に、天草は少しだけ笑った。 そして、男は少女に覆いかぶさった。 先程まで散々弄んだそこに、今度は自身の肉棒を這わせ、沈める。 「あ、ひくっ……ん、っは……」 彼女の肉を支配する。 「……動いて、いいわよ……」 「ほんじゃ、遠慮なく。行きますよー、お嬢」 ずん、と身体の中央が震えた。 「うぁ、あ。んぅうっ」 熱が、押し寄せてくる。 「んくっ、っは……あま、あ、天草っ、あっ」 名前を呼んで、手を伸ばす。 「っは……。大丈夫、優しくしますから。ね」 伸ばされた手を取って、首に巻きつける。 「ぐ、ああんっ。んん……ひあ、ひゃうっ」 必死になってしがみつく少女が、可愛らしかった。 「お嬢、どう、ですか?」 「あぅっ、ひ、……きもち、いい……ぅあ……」 今度は素直な返事が返ってきた。甘く啼く声が、男の劣情を更に煽る。 唇を寄せれば、それもひどく甘く、彼を酔わせた。 「ちゅうっ……んぅ、ううん……」 「あくっ、ひ、くああっ」 腰の動きを早めると、それに合わせて少女の嬌声もより高く部屋に響いた。 それに溺れて、何もかも忘れていたかった。 「んっ、っぐ……ああ、も、天草、わた、しっ」 限界が近いのか、少女は涙を滲ませながら訴えかける。 「大丈夫。ちゃんと一緒ですから」 涙を舌で掬い取りながら、〆に取り掛かる。 縁寿は細い腕をしっかりと彼の首に回した。 「ひ、あぐ、ぅあああっ……!!」 熱く滾った波に、遂に縁寿は攫われてしまうのだった。 ---- 我に返ると、天草は隣には居なかった。 「天草……?」 ベッドを抜け出し、彼を見つけたのは窓際。 「ああ、お嬢。はよーっす」 「まだ夜じゃない」 天草の手には、吸い終わって火の消えた煙草があった。 「こっちで吸えばいいのに」 抱きつきながら呟く。 「煙草、嫌いじゃないし」 「ダーメですよ、お嬢。女の子に煙草なんて、毒ですって」 吸殻を灰皿へ落とし、天草も彼女を抱きしめた。 その腕に、手のひらを重ねた。暖かかった。 「もっかい、ねるわ、ね……」 「はい。お休みなさい、お嬢」 おやすみ、と返せたかどうか。意識はもう、夢の中。 &counter() ---- #comment_num2 ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: