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花に酔って」(2023/02/05 (日) 08:37:03) の最新版変更点

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状況を確認する。現在、夜の11時くらいか。ここはゲストハウスの一室。 ちょいと時間を遡る。少し前、紗音ちゃんと譲治の兄貴が出て行った。 多分、まあ所謂逢引って奴。うらやましい……が、まずは捨て置く。 んで、その後。楼座叔母さんが真里亞を迎えに来た。 親族会議の方は一旦お開きになったらしい。だが、真里亞の方は遊び足りなかったようで。 ごねて、喚いて、泣いた泣いた。結果、楼座叔母さんが手を上げてしまった。 俺と朱志香が慌てて抑えたが、真里亞はそんな俺たちに構うことなく『うーうー』を止めてくれない。 仕方がないので、朱志香には真里亞を別の部屋に連れて行かせた。 なので、ここにいるのは俺・右代宮戦人と楼座叔母さんの二人だけ。 どうにも興奮していた彼女に、俺は酒を勧めた。……嘉音君が持ってきてくれたものだ。 朱志香に頼まれたと言っていた。彼には朱志香の方に行かせたので、やっぱり今は二人っきり。 とにかく泥酔させて寝かせちまおう、と量も考えず楼座叔母さんに酒を勧めて。 叔母さんも愚痴りながらかなりのハイペースで酒をあおっていた。 そんでしばらく何事もなく時間は進んだ。 「やだ、もう……」 ぐす、と鼻を啜り上げる。どうやら彼女は泣き上戸だったらしい。 「お、叔母さん、飲み過ぎだって」 まあ飲ませたのはこっちなのだが。 「そうよね。私なんておばさんよね……ヒスババアよね……ううっ」 「や、そーじゃねぇって!楼座叔母さんしっかりしろって!」 叔母だからそう呼ぶだけで、楼座叔母さんはまだまだ若いし、子持ちには見えない。 「またおばさんって言ったぁ……どうせおばさんだもん。おばさんのくせに色気もないもん……」 「だからちがうっつーに。お、えっと……ろ、楼座さんは美人だし、優しいぜ?」 名前を呼ぶのがどうにも気恥ずかしい。だが、楼座さんはまだ納得してくれなかったようだ。 「でも、胸ないもの……。戦人君だって言ってたじゃない、おっぱいだいすきーって」 確かに好きだ。つうか男は皆大好きだよチキショー。 けどちっさいのもでかいのも好きなんだよ!俺はどんなおっぱいでも愛せるぜ?なんつって……。 「あー、うー、あ、じ、実は俺巨乳より美乳派なんだ!だから楼座さんはばっちり射程範囲内、っつか」 ――何言ってんだ俺はぁぁあッ!? 思ったことをぼろぼろ口に出してしまう癖があるのは知っていた。 けど、でもさ、いくらなんでもそこは抑えとけよ俺ぇッ!! 「何で見たことないのに分かるのよぉ……」 酔っ払い独特の思考回路の賜物か、楼座さんは俺の変態発言を気にした風もなく、そんなことを言った。 「え、ええと、目測、とか?」 「じゃあ、ちゃんと、見て?」 ……はい? 「ちょ、ま」 「ほら。見てよ。しっかり見て……戦人君」 そう言われて、仕方なくまじまじと見つめてみる。 やはり、ボリューム感では朱志香や紗音ちゃんには一歩劣る。 が、お椀型のそれは手にぴったり収まりそうだなー、とかそれをぎゅっと握ったら楽しそうだなー、とか妄想のネタとしてはかなりのもんだと思う。さすがにコメントできないが。 ではどう誉めたら納得してもらえるか。 コメントに悩む俺に、楼座さんは更なる追撃をかまそうとしていた。 「ろ、楼座さんッ?何脱いでるんすか!」 衣擦れの音に視線を戻せば、楼座さんは着込んでいたコートを脱ぎ捨て、ブラウスに手を掛けていた。 「服の上からじゃよく分からないでしょ?」 「いやそんなちょい待ってくださいよ!」 「……や、やっぱり私魅力ないんだぁ……」 じわっと瞳を潤ませる楼座さん。全力で否定。大否定。そうするとご機嫌を直してくれたのか、彼女はこんな要求をしてきた。 「じゃあ戦人君が脱がして」 何がじゃあ、なのか俺には分かりません。 けどここで何か言えば、泣かれるかもしれない。 それに、だ。見たいか見たくないかで言えば、そりゃ見てぇよ男の子だもん。 「倫理的にいいのかこれ……」 彼女の服を脱がせていく。手が震えているのが分かる。 なにしろ同年代の女の子相手でも経験値が0に等しいのだ。 それが自分より色んなことに経験豊富(多分)なに加えて親戚相手に不埒なことをしようとしてるんだ。 理性がやめろやめろと耳元で叫びまくっている。 だけれども。 酔った彼女の火照った身体に、こっちまで熱くされてしまう錯覚に陥りそうだ。 や、捕まってるよなぁ。もう。 ブラウスを落とし、楼座さんらしい白い下着のホックを外す。 ――普段アレだけ乳が胸が、と言っておいて何だが、生でまるっと拝むのは初めてで。 やばい。とにかく感想はそこに尽きた。 多分さっきの数倍?穴が開くほどそこを凝視してしまっていた。 それでも目前の彼女は満足ではないらしい。 「触りたくならないの?」 「っへ、そ、そりゃ触りたいっすけど」 思わず素直に答えてしまう。 「わ、わっ」 「こう?ねぇ、どうしたいの?戦人君、教えて?」 自ら俺の手を取ると、露になった肌に重ね、揉ませていく。 柔らかい感触が、手に吸い付いて離れない。 気がつけば、誘導されていない右手も使って胸を揉んでいた。 「ふぅ……あ、力、強いのね、戦人君っ……あ、っん」 楼座さんの紡ぐ甘い言葉が、俺をどんどん加速させる。 指だけでなく、下半身も熱く滾っていく。 ズボンが苦しい。押さえつけられて、痛む。 楼座さんも気付いたらしい。 「戦人君、我慢しちゃだめよ」 めっ、と真里亞にするかのように叱ってくる。いやでもさぁ。 「気持ち良くしてあげるから……ね?」 母親のような優しい声だったが、やってることは女のそれだった。 ベルトを外して、ズボンを降ろして。下着も剥ぎ取られる。 本当なら抵抗してしかるべき状況だったが、先程の言葉に囚われた俺は何も出来ない。 ただ、されるがまま。 俺をベッドに寝かせると、彼女はその傍らに蹲って。 いきり立つキカン坊を、その小さな口に含んだ。 「ろ、楼座、さんっ!?」 「んむ、ちゅっ……ふふ、可愛い戦人君」 軽く口付けて、既に零れていた先走りを舌で掬い、全体に塗していく。 「ふ、んン……はぁ、ちゅうっ……」 ぴちゃぴちゃと、猫のようにざらついた舌が俺の下半身を弄び、誘う。 ご奉仕されているってだけでもたまんねぇ、ってのに。 相手が楼座さんだってことが、俺を更に興奮させた。 「おっきくなってきたわね。出したくなったら出していいからね……はむっ」 咥え直し、指で扱き、舌で嬲る。出していい、って言われたせいか、我慢が効かなくなっていく。 「っは……う、あ、ぁああ……!」 「んっ……んう、ゲホッ、かはっ……」 大量に溢れたそれは、楼座さんの口内で処理しきれず、飛び出して彼女を襲った。 「あ……ふあ……いっぱい……あつぅい……」 大部分が顔に。つまり、顔射状態。 ぼんやりとしながら、処理してくれる彼女を見ていた。 楼座さんは白く濁ったそれを丁寧に舐め、掬い。また口に含んで。 結局、出したもの殆どを嚥下してしまった。 ……嬉しい、と言うべきなんだろうか。どちらかと言えば。 「続き、しましょ……?」 そう。まだ足りない。もっと欲しい。全部、欲しい。 「だって、まだ欲しいでしょう?」 楼座さんの言葉に、思考は追いついていたが、声に出すには至らない。 焦れたのか、彼女はかろうじて腰に引っかかっていたスカートをたくし上げた。 「う、あ……」 「私も足りないの。分かった……?」 俺はただ、頷いて彼女の身体をベッドへ引きずり込んだ。 「はぁっ……戦人君の手、ごつごつしてて、気持ちいい……」 肩に添えた手を、ゆっくり下へ降ろしていく。 胸にキスをして、へそを撫でて、腰のラインに沿って秘密の花園へ。 既にしっとり濡れて、指を這わせるとやたらと馴染んだ。 「もっと触って……全部見てぇ……!あん、あ、そこ、いいのぉ!」 「ここですか……?」 いい、と言われて嬉しくなったので、そこを重点的に攻める。 甘ったるい蜜壷と化したそこに、指と舌で摩り、舐める。 ちょうどさっきしてもらったのと同じ格好になった。 「っく、あ、舌……?ああ、舐められてるぅ、ぅあ、ああんッ」 俺の下で、甘く啼く楼座さん。見上げてみれば、白い身体がくねって踊っている。 開いていた左手を、そちらへ伸ばした。 「ひゃうっ!?痛っ、ふぁ、ああんっ。ん、ぐりぐりしちゃ、やぁ……」 自己主張しているように見えた天辺を指で捻る。 さっき触らせてもらった時よりそこは硬く、立ち上がっていたから。 押し込むように潰して、もう片方の乳房には唇を寄せた。 「あはぁっ!あぅ……ッ、あ、ま、まりあ、みたいぃ……かわい、戦人くぅんっ」 まあ、確かに。この格好は赤ん坊への授乳と同じなんだが。 「真里亞にもこんなこと、させてんすか……?」 「ぅあっ、ち、ちが……ああっ!もうっ……真里亞はこんなにいたずらっ子じゃ、ないんだから……っふぁ」 それに感じまくってるのは誰なんだよ、と思ったけど。 震えながら撫でてくれる手が気持ちいいので言わないでおいた。 胸を攻めながら、ひくつかせて誘う肉を指で掻き分け、揉み解す。 「ひ、あ、あぁ。ぐしゃぐしゃになってるぅ……んん、ふ、あ。ああっ」 言う通り、胸は散々に握り潰されて、溢れた蜜はシーツにまでべっとり。 ……もう、いいのかな? 「う、あっ!うぅ、戦人君ッ!ば、とらくん……ッも、だめぇ……」 荒い息を吐く。本当はもっと喜ばせてあげたいが、こっちも限界だったりする。 一回分のアドバンテージはとうに使い切っていた。何しろ若いんでね! 身体を起こして、改めて楼座さんの上に覆い被さる。 「んじゃ……えーと、いきます、よ……?」 「早く……早くして……っ」 そろそろと楼座さんの濡れた穴に愚息を合わせる。 「ん……あ、あったかぁい……戦人君の……」 充分に湿っているせいか、あっさりと受け入れられ、中に収まる。 一声告げ、探検開始。 「はぁ……っ、はっ。……んんっ」 出して、入れて。また出して。今度は別の角度から突き入れて。 楼座さんもそれに合わせて腰を振る。まるで盛りの付いた犬のよう。 動く度に下から喘ぐ声が俺を酔わせていく。 「ひうっ!は……戦人君、のっおちんちん入ってる……いっぱい、私のお腹に、いっぱいぃいッ!」 ただ中へ。奥へ。 「ふ、うぁあっ!あ。突いてぇっ、あんっ、もっとぉ!!」 言われた通りに突く。そうして一度完全に引き抜いて、今度は最奥まで一直線。 「っぐ、あ!それっ!激しいのっ、すきぃ……」 勢い良く押し入ったせいか、こっちも痺れるような快感に溺れそう。 「く、あ!ふぅっ、ひっ!ああん、き、きもちい、いいよぉっ!」 ぐちゃぐちゃと水音が響く。突き上げる度交じり合い、滴り落ちる。 音だけでイッちまいそうになるな、なんて思いながら。 零れたそれを、掬い上げて楼座さんの身体に塗ったくる。 「ぃやぁっ、あついっ!ん、ああ!」 白い肌に満遍なく。汚していくことで、支配欲が満たされる。 這い上がった手は、胸元で止まり、またいじめ始める。やっぱ好きなんだよなぁ。 「うあっ、あ、戦人く、っふ、も、ほんと、おっぱいすき、なんだから……んむっ」 図星なので、口を塞いだ。そういや、きちんとしたキスは初めてだな。 舌を拾い上げて、絡ませると、楼座さんもそれに答えて絡め合う。 「はぁっ、ちゅうっ。っむ、んぐっ、んんんっ」 下の動きは休まずに、上では舌を舐めあい、唾液を混ぜ合わせる。 「ん、っぷは……ん、あは……」 こくんと二人分の唾液を飲み干す楼座さんを見つめる。 まだまだ冒険は終わらない……が、一先ずは。 「ろ、……ざ、さんっ、俺、もう……」 臨界ぎりぎりで引き抜こうとしたら、細い手がそれを留める。 「ううっ……いいの、いい、のっ!おねがい、なかに、ろーざのなかにちょうだい……!」 縋り付き、出された提案は、俺にとっても魅力的で。 言葉よりも行動が先走ってしまった。 「ぅうっ、あ、あああ……っ!!」 「んあっ、あ、来たぁっ!戦人君の、っあ、ああ!ひああああんんっ!」 どくり、と前回を超える量の精液が、余すことなく楼座さんの中に送られるのを感じながら、果てた。 それから後、俺は今度こそ愚息を引き抜くと、楼座さんにキスをした。 「ちょい、休憩しません……?」 「そう、ね……」 楼座さんも触れるだけのキスを返し、互いにベッドへ倒れこむ。 夜はまだ、明けない。 ---- TIPS『夜が明けて』 「あの、戦人君」 「は、はいぃっ!」 「……ごめんなさい、ね」 「え。……あの、ひょっとして昨日のこと覚えて……」 「…………」 返事はなかったが、耳まで染まった赤が、真実を教えてくれていた。 「その、お酒ね。許容量超えちゃうとああなっちゃうって言うか……あ、でも一人で飲んでる時だけよ?」 汗を飛ばし、顔を赤らめたり手をパタパタ振ってみたり。その仕草は、なんだかどうしようもなく。 「楼座さん」 「な、何?」 「可愛い」 きゅ、と抱きしめて、ベッドにダイブする。 「ちょ、戦人君!離して……もう起きないと」 「あー、無理ッスー。体力消耗しちまったんで今日は寝まーす」 「う、それは……。なら、一人で休んでてもいいから、ね。はーなーしーてぇー」 「いやー俺枕が変わると寝付けないんで」 「私は枕じゃないわよお~!!」 ---- TIPS『無効試合』 「馬鹿ね。ベアトリーチェ、あんたの儀式は18人より多くても少なくても駄目なんでしょう?」 「な、まさか……」 「ま、私も正直複雑だけどね。けど、チェックを掛けるわ。復唱要求!『10月5日の朝、六軒島には19人の人間が存在する』!これで遊びはお終いよ!」 「く……、だ、だがまだだ!まだこのゲーム盤はゲームが始まっていない!無効試合よ!」 「――そうね。儀式は起こらなかった。だから、このゲーム盤は不良品。交換を要請するわ、悪魔の執事さん」 「かしこまりました。少々お待ちを」 「え、何がどうなってんだ……」 「いいの。ほら、行くわよ!」 「わ、ちょ、ひっぱんなよぉー!」 この世界はもう大丈夫。お兄ちゃんにとっては惨劇より大変かも、だけれどね……? 「バトパパー起きるー!うー!」 「んあ……」 「おにーちゃーん、おきてー?」 「あう……うぅー!」 「皆、無理やり起こしちゃ駄目でしょう、もう」 うみねこのなく頃に、魔女は旅立ち、愚か者どもには失った家族の愛を。 ---- #comment_num2 ----
状況を確認する。現在、夜の11時くらいか。ここはゲストハウスの一室。 ちょいと時間を遡る。少し前、紗音ちゃんと譲治の兄貴が出て行った。 多分、まあ所謂逢引って奴。うらやましい……が、まずは捨て置く。 んで、その後。楼座叔母さんが真里亞を迎えに来た。 親族会議の方は一旦お開きになったらしい。だが、真里亞の方は遊び足りなかったようで。 ごねて、喚いて、泣いた泣いた。結果、楼座叔母さんが手を上げてしまった。 俺と朱志香が慌てて抑えたが、真里亞はそんな俺たちに構うことなく『うーうー』を止めてくれない。 仕方がないので、朱志香には真里亞を別の部屋に連れて行かせた。 なので、ここにいるのは俺・右代宮戦人と楼座叔母さんの二人だけ。 どうにも興奮していた彼女に、俺は酒を勧めた。……嘉音君が持ってきてくれたものだ。 朱志香に頼まれたと言っていた。彼には朱志香の方に行かせたので、やっぱり今は二人っきり。 とにかく泥酔させて寝かせちまおう、と量も考えず楼座叔母さんに酒を勧めて。 叔母さんも愚痴りながらかなりのハイペースで酒をあおっていた。 そんでしばらく何事もなく時間は進んだ。 「やだ、もう……」 ぐす、と鼻を啜り上げる。どうやら彼女は泣き上戸だったらしい。 「お、叔母さん、飲み過ぎだって」 まあ飲ませたのはこっちなのだが。 「そうよね。私なんておばさんよね……ヒスババアよね……ううっ」 「や、そーじゃねぇって!楼座叔母さんしっかりしろって!」 叔母だからそう呼ぶだけで、楼座叔母さんはまだまだ若いし、子持ちには見えない。 「またおばさんって言ったぁ……どうせおばさんだもん。おばさんのくせに色気もないもん……」 「だからちがうっつーに。お、えっと……ろ、楼座さんは美人だし、優しいぜ?」 名前を呼ぶのがどうにも気恥ずかしい。だが、楼座さんはまだ納得してくれなかったようだ。 「でも、胸ないもの……。戦人君だって言ってたじゃない、おっぱいだいすきーって」 確かに好きだ。つうか男は皆大好きだよチキショー。 けどちっさいのもでかいのも好きなんだよ!俺はどんなおっぱいでも愛せるぜ?なんつって……。 「あー、うー、あ、じ、実は俺巨乳より美乳派なんだ!だから楼座さんはばっちり射程範囲内、っつか」 ――何言ってんだ俺はぁぁあッ!? 思ったことをぼろぼろ口に出してしまう癖があるのは知っていた。 けど、でもさ、いくらなんでもそこは抑えとけよ俺ぇッ!! 「何で見たことないのに分かるのよぉ……」 酔っ払い独特の思考回路の賜物か、楼座さんは俺の変態発言を気にした風もなく、そんなことを言った。 「え、ええと、目測、とか?」 「じゃあ、ちゃんと、見て?」 ……はい? 「ちょ、ま」 「ほら。見てよ。しっかり見て……戦人君」 そう言われて、仕方なくまじまじと見つめてみる。 やはり、ボリューム感では朱志香や紗音ちゃんには一歩劣る。 が、お椀型のそれは手にぴったり収まりそうだなー、とかそれをぎゅっと握ったら楽しそうだなー、とか妄想のネタとしてはかなりのもんだと思う。さすがにコメントできないが。 ではどう誉めたら納得してもらえるか。 コメントに悩む俺に、楼座さんは更なる追撃をかまそうとしていた。 「ろ、楼座さんッ?何脱いでるんすか!」 衣擦れの音に視線を戻せば、楼座さんは着込んでいたコートを脱ぎ捨て、ブラウスに手を掛けていた。 「服の上からじゃよく分からないでしょ?」 「いやそんなちょい待ってくださいよ!」 「……や、やっぱり私魅力ないんだぁ……」 じわっと瞳を潤ませる楼座さん。全力で否定。大否定。そうするとご機嫌を直してくれたのか、彼女はこんな要求をしてきた。 「じゃあ戦人君が脱がして」 何がじゃあ、なのか俺には分かりません。 けどここで何か言えば、泣かれるかもしれない。 それに、だ。見たいか見たくないかで言えば、そりゃ見てぇよ男の子だもん。 「倫理的にいいのかこれ……」 彼女の服を脱がせていく。手が震えているのが分かる。 なにしろ同年代の女の子相手でも経験値が0に等しいのだ。 それが自分より色んなことに経験豊富(多分)なに加えて親戚相手に不埒なことをしようとしてるんだ。 理性がやめろやめろと耳元で叫びまくっている。 だけれども。 酔った彼女の火照った身体に、こっちまで熱くされてしまう錯覚に陥りそうだ。 や、捕まってるよなぁ。もう。 ブラウスを落とし、楼座さんらしい白い下着のホックを外す。 ――普段アレだけ乳が胸が、と言っておいて何だが、生でまるっと拝むのは初めてで。 やばい。とにかく感想はそこに尽きた。 多分さっきの数倍?穴が開くほどそこを凝視してしまっていた。 それでも目前の彼女は満足ではないらしい。 「触りたくならないの?」 「っへ、そ、そりゃ触りたいっすけど」 思わず素直に答えてしまう。 「わ、わっ」 「こう?ねぇ、どうしたいの?戦人君、教えて?」 自ら俺の手を取ると、露になった肌に重ね、揉ませていく。 柔らかい感触が、手に吸い付いて離れない。 気がつけば、誘導されていない右手も使って胸を揉んでいた。 「ふぅ……あ、力、強いのね、戦人君っ……あ、っん」 楼座さんの紡ぐ甘い言葉が、俺をどんどん加速させる。 指だけでなく、下半身も熱く滾っていく。 ズボンが苦しい。押さえつけられて、痛む。 楼座さんも気付いたらしい。 「戦人君、我慢しちゃだめよ」 めっ、と真里亞にするかのように叱ってくる。いやでもさぁ。 「気持ち良くしてあげるから……ね?」 母親のような優しい声だったが、やってることは女のそれだった。 ベルトを外して、ズボンを降ろして。下着も剥ぎ取られる。 本当なら抵抗してしかるべき状況だったが、先程の言葉に囚われた俺は何も出来ない。 ただ、されるがまま。 俺をベッドに寝かせると、彼女はその傍らに蹲って。 いきり立つキカン坊を、その小さな口に含んだ。 「ろ、楼座、さんっ!?」 「んむ、ちゅっ……ふふ、可愛い戦人君」 軽く口付けて、既に零れていた先走りを舌で掬い、全体に塗していく。 「ふ、んン……はぁ、ちゅうっ……」 ぴちゃぴちゃと、猫のようにざらついた舌が俺の下半身を弄び、誘う。 ご奉仕されているってだけでもたまんねぇ、ってのに。 相手が楼座さんだってことが、俺を更に興奮させた。 「おっきくなってきたわね。出したくなったら出していいからね……はむっ」 咥え直し、指で扱き、舌で嬲る。出していい、って言われたせいか、我慢が効かなくなっていく。 「っは……う、あ、ぁああ……!」 「んっ……んう、ゲホッ、かはっ……」 大量に溢れたそれは、楼座さんの口内で処理しきれず、飛び出して彼女を襲った。 「あ……ふあ……いっぱい……あつぅい……」 大部分が顔に。つまり、顔射状態。 ぼんやりとしながら、処理してくれる彼女を見ていた。 楼座さんは白く濁ったそれを丁寧に舐め、掬い。また口に含んで。 結局、出したもの殆どを嚥下してしまった。 ……嬉しい、と言うべきなんだろうか。どちらかと言えば。 「続き、しましょ……?」 そう。まだ足りない。もっと欲しい。全部、欲しい。 「だって、まだ欲しいでしょう?」 楼座さんの言葉に、思考は追いついていたが、声に出すには至らない。 焦れたのか、彼女はかろうじて腰に引っかかっていたスカートをたくし上げた。 「う、あ……」 「私も足りないの。分かった……?」 俺はただ、頷いて彼女の身体をベッドへ引きずり込んだ。 「はぁっ……戦人君の手、ごつごつしてて、気持ちいい……」 肩に添えた手を、ゆっくり下へ降ろしていく。 胸にキスをして、へそを撫でて、腰のラインに沿って秘密の花園へ。 既にしっとり濡れて、指を這わせるとやたらと馴染んだ。 「もっと触って……全部見てぇ……!あん、あ、そこ、いいのぉ!」 「ここですか……?」 いい、と言われて嬉しくなったので、そこを重点的に攻める。 甘ったるい蜜壷と化したそこに、指と舌で摩り、舐める。 ちょうどさっきしてもらったのと同じ格好になった。 「っく、あ、舌……?ああ、舐められてるぅ、ぅあ、ああんッ」 俺の下で、甘く啼く楼座さん。見上げてみれば、白い身体がくねって踊っている。 開いていた左手を、そちらへ伸ばした。 「ひゃうっ!?痛っ、ふぁ、ああんっ。ん、ぐりぐりしちゃ、やぁ……」 自己主張しているように見えた天辺を指で捻る。 さっき触らせてもらった時よりそこは硬く、立ち上がっていたから。 押し込むように潰して、もう片方の乳房には唇を寄せた。 「あはぁっ!あぅ……ッ、あ、ま、まりあ、みたいぃ……かわい、戦人くぅんっ」 まあ、確かに。この格好は赤ん坊への授乳と同じなんだが。 「真里亞にもこんなこと、させてんすか……?」 「ぅあっ、ち、ちが……ああっ!もうっ……真里亞はこんなにいたずらっ子じゃ、ないんだから……っふぁ」 それに感じまくってるのは誰なんだよ、と思ったけど。 震えながら撫でてくれる手が気持ちいいので言わないでおいた。 胸を攻めながら、ひくつかせて誘う肉を指で掻き分け、揉み解す。 「ひ、あ、あぁ。ぐしゃぐしゃになってるぅ……んん、ふ、あ。ああっ」 言う通り、胸は散々に握り潰されて、溢れた蜜はシーツにまでべっとり。 ……もう、いいのかな? 「う、あっ!うぅ、戦人君ッ!ば、とらくん……ッも、だめぇ……」 荒い息を吐く。本当はもっと喜ばせてあげたいが、こっちも限界だったりする。 一回分のアドバンテージはとうに使い切っていた。何しろ若いんでね! 身体を起こして、改めて楼座さんの上に覆い被さる。 「んじゃ……えーと、いきます、よ……?」 「早く……早くして……っ」 そろそろと楼座さんの濡れた穴に愚息を合わせる。 「ん……あ、あったかぁい……戦人君の……」 充分に湿っているせいか、あっさりと受け入れられ、中に収まる。 一声告げ、探検開始。 「はぁ……っ、はっ。……んんっ」 出して、入れて。また出して。今度は別の角度から突き入れて。 楼座さんもそれに合わせて腰を振る。まるで盛りの付いた犬のよう。 動く度に下から喘ぐ声が俺を酔わせていく。 「ひうっ!は……戦人君、のっおちんちん入ってる……いっぱい、私のお腹に、いっぱいぃいッ!」 ただ中へ。奥へ。 「ふ、うぁあっ!あ。突いてぇっ、あんっ、もっとぉ!!」 言われた通りに突く。そうして一度完全に引き抜いて、今度は最奥まで一直線。 「っぐ、あ!それっ!激しいのっ、すきぃ……」 勢い良く押し入ったせいか、こっちも痺れるような快感に溺れそう。 「く、あ!ふぅっ、ひっ!ああん、き、きもちい、いいよぉっ!」 ぐちゃぐちゃと水音が響く。突き上げる度交じり合い、滴り落ちる。 音だけでイッちまいそうになるな、なんて思いながら。 零れたそれを、掬い上げて楼座さんの身体に塗ったくる。 「ぃやぁっ、あついっ!ん、ああ!」 白い肌に満遍なく。汚していくことで、支配欲が満たされる。 這い上がった手は、胸元で止まり、またいじめ始める。やっぱ好きなんだよなぁ。 「うあっ、あ、戦人く、っふ、も、ほんと、おっぱいすき、なんだから……んむっ」 図星なので、口を塞いだ。そういや、きちんとしたキスは初めてだな。 舌を拾い上げて、絡ませると、楼座さんもそれに答えて絡め合う。 「はぁっ、ちゅうっ。っむ、んぐっ、んんんっ」 下の動きは休まずに、上では舌を舐めあい、唾液を混ぜ合わせる。 「ん、っぷは……ん、あは……」 こくんと二人分の唾液を飲み干す楼座さんを見つめる。 まだまだ冒険は終わらない……が、一先ずは。 「ろ、……ざ、さんっ、俺、もう……」 臨界ぎりぎりで引き抜こうとしたら、細い手がそれを留める。 「ううっ……いいの、いい、のっ!おねがい、なかに、ろーざのなかにちょうだい……!」 縋り付き、出された提案は、俺にとっても魅力的で。 言葉よりも行動が先走ってしまった。 「ぅうっ、あ、あああ……っ!!」 「んあっ、あ、来たぁっ!戦人君の、っあ、ああ!ひああああんんっ!」 どくり、と前回を超える量の精液が、余すことなく楼座さんの中に送られるのを感じながら、果てた。 それから後、俺は今度こそ愚息を引き抜くと、楼座さんにキスをした。 「ちょい、休憩しません……?」 「そう、ね……」 楼座さんも触れるだけのキスを返し、互いにベッドへ倒れこむ。 夜はまだ、明けない。 ---- TIPS『夜が明けて』 「あの、戦人君」 「は、はいぃっ!」 「……ごめんなさい、ね」 「え。……あの、ひょっとして昨日のこと覚えて……」 「…………」 返事はなかったが、耳まで染まった赤が、真実を教えてくれていた。 「その、お酒ね。許容量超えちゃうとああなっちゃうって言うか……あ、でも一人で飲んでる時だけよ?」 汗を飛ばし、顔を赤らめたり手をパタパタ振ってみたり。その仕草は、なんだかどうしようもなく。 「楼座さん」 「な、何?」 「可愛い」 きゅ、と抱きしめて、ベッドにダイブする。 「ちょ、戦人君!離して……もう起きないと」 「あー、無理ッスー。体力消耗しちまったんで今日は寝まーす」 「う、それは……。なら、一人で休んでてもいいから、ね。はーなーしーてぇー」 「いやー俺枕が変わると寝付けないんで」 「私は枕じゃないわよお~!!」 ---- TIPS『無効試合』 「馬鹿ね。ベアトリーチェ、あんたの儀式は18人より多くても少なくても駄目なんでしょう?」 「な、まさか……」 「ま、私も正直複雑だけどね。けど、チェックを掛けるわ。復唱要求!『10月5日の朝、六軒島には19人の人間が存在する』!これで遊びはお終いよ!」 「く……、だ、だがまだだ!まだこのゲーム盤はゲームが始まっていない!無効試合よ!」 「――そうね。儀式は起こらなかった。だから、このゲーム盤は不良品。交換を要請するわ、悪魔の執事さん」 「かしこまりました。少々お待ちを」 「え、何がどうなってんだ……」 「いいの。ほら、行くわよ!」 「わ、ちょ、ひっぱんなよぉー!」 この世界はもう大丈夫。お兄ちゃんにとっては惨劇より大変かも、だけれどね……? 「バトパパー起きるー!うー!」 「んあ……」 「おにーちゃーん、おきてー?」 「あう……うぅー!」 「皆、無理やり起こしちゃ駄目でしょう、もう」 うみねこのなく頃に、魔女は旅立ち、愚か者どもには失った家族の愛を。 ---- #comment_num2 ----

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