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家具ですから」(2010/07/30 (金) 20:22:50) の最新版変更点

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そのきっかけはなんだったのだろうか。今となっては分からない。 一度落ちたりんごは止まらない。そのまま下に地面にぶつかる。もう二度と木には戻れない。  これもまた、そのようなものなのだろう。崩れた関係は戻せない。進むしかないのだから。  薔薇の庭園にて嘉音が手入れを終え、一輪車に肥料や農具を乗せて倉庫に戻ろうとしていた。以外と重い。特に科学肥料は二十キロもある。 念入りに封をし、持ち上げて一輪車に乗せようとする。ふらふらとふらつく。何とか一輪車に乗せる。 しかし、バランスが悪かった。ひっくり返す。派手な音とともにぶちまけてしまう。肥料の封も破れ、白い粒が辺りに散乱する。  ため息を一つ。  情けなくなる。己という存在を否定したくなるのはこんな時だ。でも、何もいわない。黙々と後片付けを始める。 「あらら、大変だね」  不意に影が差す。朱志香だ。学校帰りなのだろう。制服姿だ。そのまま屈みこんで散乱した農具などを拾い始める。 「いっ、いけません、お嬢さま」 慌てて、嘉音が止めに入る。けれど、朱志香は止めない。 「あー、いいぜ、いいぜ、一人より二人の方が早いだろしな」  ウインクひとつして、口笛を吹きながら軽々と朱志香は片付ける。 「ですが、これは僕の仕事です。お嬢さまを煩わせるわけにはいきません」  嘉音は朱志香の手にあった農具を手早く取り上げる。 「なんだよ、それー」  いささか、むっとした口調で朱志香は嘉音に向き合う。 「僕たちは……家具です。ですから──」  にらみつけてくる朱志香に気まずそうに目をそらして嘉音はいった。 「ああ、そうかい。家具! 家具なんだな! 分かったよ」  肩をいからせて、朱志香はその場から立ち去った。 嘉音はそのまま後片付けを始める。ちらりと朱志香の立ち去った方を見た。何もいわずに黙っていた。  夕食後、嘉音にシフトの変更があった。 この後は朱志香お嬢さまの部屋に行けという。さらに今晩はいっさいの仕事をしなくていいという。一体、なんなんだろうか。 「失礼します」  嘉音は朱志香の部屋をまず、ノックした。 「はいって、いいぜ」と、ぶっきらぼうな返事が返ってきたので丁寧に開ける。固まる。 「どうした。早くドアを閉めろよ。後、鍵も忘れずにな」  嘉音の正面に朱志香が立つ。まばたきしつつ嘉音は部屋に入り、いうとおりに鍵を閉める。目が離せない。そのまま朱志香を見続ける。 「──おっ、お嬢さま? そっ、その格好は一体?」  かすれた声をやっと、嘉音は出せた。 「あん? なんか、変か?」  不思議そうに朱志香は自分の格好を見下ろす。 「別に何も付いてないぜ」  付いてるわけないだろう。なにせ、朱志香は一糸まとわぬ裸なのだから。 「こんな話、聞いたことあるぜ」  突然、朱志香は語り始めた。 「昔の貴族は召使の前でも裸でいても平気だったんだってさ。ほら、 人間はさ家具や動物のペットの前では平気だろ? そんなの視線に気にする必要はないしな」  にやりと笑う。そのまま、朱志香はゆっくりと嘉音に近づく。 「お前、家具だよな」  聞き返す。 「……ええ、家具です」  ゆっくりと返事する。 「なら、これはなんだい?」  朱志香の手が嘉音の半ズボンに伸ばされる。その手のひらに熱く固いのを感じる。グリグリいじるとさらに大きくなった。 「あっ、いっ、いけません」  抵抗しようとするが。 「家具なんだろう」  その言葉に手を止める。 「今年は受験だろう。色々と疲れるし溜まる──家具で処理するのもよくある話だよなー」  ズボンのボタンを外す。チャックも下ろす。嘉音は目をつぶり歯を食いしばって耐える。白いブリーフの前がこんもりと盛り上がっている。そのまま床に寝させる。嘉音腰の辺りで朱志香は足をM字にして下ろす。 「ほら、聞いたことあるだろ。机の角でこすり付けるという奴──んっ、それを、あんっ、はっ、やって……みよう──かなと」  嘉音の白いブリーフに朱志香は自らの秘裂を押し付ける。もうすでにとろとろに熱くほてり、雫がこぼれている。見る見るうちにブリーフを濡らしていく。 こんもりとした先端にこすり付ける。朱志香の息が熱くこもる。 「──なにしてるだよ」  朱志香はじろりと嘉音を見つめる。 「家具は人様の役に立つためにあるんだろう」  嘉音の手を取ると、そのまま朱志香の胸に重ねる。 「さっさと気持ちよくさせろよな」  その口調に嘉音はむっとする。そもそも、嘉音は朱志香に対して特別な感情は意識してない。仕えるべきお嬢さまであり、それ以上でもそれ以下でもない。この仕打ちはなんだろう。馬鹿にしているのか。そうだろう。 何も出来ずなにもしないと思われている。ひ弱で可愛いお人形さん。 そういう認識なんだろう。力を込める。朱志香の胸をぎゅっと握りしめる。 「いっ、痛い」  胸から伝わる痛みにひるむ。だが、止まらない。もう止めない。 「そうして欲しいのでしょう。あなたを気持ちよくさせればいいのでしょう」  乱暴に胸を揺さぶる。柔らかい感触に驚く。すいついて離れない感触に驚く。 押しても弾く。グニグニと揉む。 「あっ、いたっ、やんっ、だめっ、だから──」  そういいつつも尖る。しとしとに濡れそぼる。嘉音の手のひらに固くなるのを感じる。ブリーフがさらに濡れるのに気付く。 「どういうのがお好みですか。優しくですか? 手荒にですか」  嘉音の質問に朱志香は、 「優しく、優しくして」と、懇願する。 「いやです」  キッパリと言い放った。 「家具は道具です。持ち主のためにあります。でも、たまに困らせたりもします」  そういいながら朱志香の乳首を捻る。ねじる。わざと力を込めて。 「イタッ。やだ」  朱志香は身を捻って、逃れようとするがその前に頭を掴まれる。強引に 下げられ、キスをさせられる。 「……あっ」  嘉音からすれば、嫌がらせの一環だった。そのまま舌をねじ込み嬲る。 舌同士を絡ませたり歯をしごいたりと朱志香の口の中を好き放題だ。 手も耳をなぶり胸を荒々しくもみしだき、わき腹を撫でる。どこを触っても熱い。どろどろにとろけそうだ。 酔いしれていく。朱志香の嬌声に理性が壊れていく。  朱志香を退かし床に寝させる。そのまま腰を掴んで浮かせる。 「ワンワンスタイルというのはどうです。新鮮でしょう」  ブリーフからそそり立つ肉棒をだす。皮をかぶってる。まるでソーセージだ。 「やだ。……やめて」  か細い声はかえって、嗜虐感をそそらせる。そのまま嘉音は突き挿れた。 「いたっ。痛い! ていうか、マジで痛いんだよ」  本気で暴れ、けりを叩き込む。そのまま嘉音は吹っ飛ぶ。まあ、痛かっただろう。何せ間違って後ろの穴に入れてしまったのだから。先細りなのですんなり。 まあ、経験のない童貞はそんなものか。  ゆらり。 「てめー、何考えてる! この、包茎野郎」  朱志香はべきべきと指を鳴らすと足で踏み潰すように嘉音の包茎の肉棒を ふむ。 「動くなよ。動いたら踏み潰すぜ」  いったんは柔らかく小さくなりかけていた。だが、見る見るうちに固く 大きくなってくる。 「ふん、とんだ、変態さんだな。お尻の穴や足コキが好きだなんてよ」  朱志香の嘲りに反論しようとするが、足の一押しで黙り込む。 「ほら、始めは普通にスタンダートに行こうぜ」  腰を下ろし、朱志香は足を広げる。 「さっさと来いよ」  少しだけ頬を赤らめる。おずおずと嘉音は近づく。 「そう、そこ。違う。それは尿道。ばか」  ゆっくりとみちびき挿れる。 「あっ」  声を上げたのはどっちだろう。一つに繋がる。 行為というのは男と女が結ばれ繋がるものだ。次世代への道を開くために。だが、もう一つの意味がある。互いが結ばれるとき共感し分かり合える。少なくても一つになる。 男は女を女は男を。それだけしか見えなくなる。痛み。快楽。熱。想い。 暖かさ。安らぎ。あらゆることが集約される。  朱志香は嘉音が好きかもしれない。本人は自覚していないが周りにはそう見えた。周囲に同世代が居ないゆえの錯覚かもしれない。本能のように求めたかもしれない。これもまた、愛という文字はなかった。ただ、からかいのためだった。ささやかないたずら。暴走し果てていく。けれど、叫ぶ。 「好き! 嘉音、大好き!」 「僕も、僕もです」  嘉音が朱志香のなかでぶちまけると同時にキスをした。唇をくっつけるだけ。 朱志香的にはこっちのほうが好きだった。  二人はその後、さらにやりまくった。そのまま寝てしまった。次の日、起こされたのだった。えっ? 誰にか? さあ、それについては想像にお任せしますよ。                                                                                                 終わり
そのきっかけはなんだったのだろうか。今となっては分からない。 一度落ちたりんごは止まらない。そのまま下に地面にぶつかる。もう二度と木には戻れない。  これもまた、そのようなものなのだろう。崩れた関係は戻せない。進むしかないのだから。  薔薇の庭園にて嘉音が手入れを終え、一輪車に肥料や農具を乗せて倉庫に戻ろうとしていた。以外と重い。特に科学肥料は二十キロもある。 念入りに封をし、持ち上げて一輪車に乗せようとする。ふらふらとふらつく。何とか一輪車に乗せる。 しかし、バランスが悪かった。ひっくり返す。派手な音とともにぶちまけてしまう。肥料の封も破れ、白い粒が辺りに散乱する。  ため息を一つ。  情けなくなる。己という存在を否定したくなるのはこんな時だ。でも、何もいわない。黙々と後片付けを始める。 「あらら、大変だね」  不意に影が差す。朱志香だ。学校帰りなのだろう。制服姿だ。そのまま屈みこんで散乱した農具などを拾い始める。 「いっ、いけません、お嬢さま」 慌てて、嘉音が止めに入る。けれど、朱志香は止めない。 「あー、いいぜ、いいぜ、一人より二人の方が早いだろしな」  ウインクひとつして、口笛を吹きながら軽々と朱志香は片付ける。 「ですが、これは僕の仕事です。お嬢さまを煩わせるわけにはいきません」  嘉音は朱志香の手にあった農具を手早く取り上げる。 「なんだよ、それー」  いささか、むっとした口調で朱志香は嘉音に向き合う。 「僕たちは……家具です。ですから──」  にらみつけてくる朱志香に気まずそうに目をそらして嘉音はいった。 「ああ、そうかい。家具! 家具なんだな! 分かったよ」  肩をいからせて、朱志香はその場から立ち去った。 嘉音はそのまま後片付けを始める。ちらりと朱志香の立ち去った方を見た。何もいわずに黙っていた。  夕食後、嘉音にシフトの変更があった。 この後は朱志香お嬢さまの部屋に行けという。さらに今晩はいっさいの仕事をしなくていいという。一体、なんなんだろうか。 「失礼します」  嘉音は朱志香の部屋をまず、ノックした。 「はいって、いいぜ」と、ぶっきらぼうな返事が返ってきたので丁寧に開ける。固まる。 「どうした。早くドアを閉めろよ。後、鍵も忘れずにな」  嘉音の正面に朱志香が立つ。まばたきしつつ嘉音は部屋に入り、いうとおりに鍵を閉める。目が離せない。そのまま朱志香を見続ける。 「──おっ、お嬢さま? そっ、その格好は一体?」  かすれた声をやっと、嘉音は出せた。 「あん? なんか、変か?」  不思議そうに朱志香は自分の格好を見下ろす。 「別に何も付いてないぜ」  付いてるわけないだろう。なにせ、朱志香は一糸まとわぬ裸なのだから。 「こんな話、聞いたことあるぜ」  突然、朱志香は語り始めた。 「昔の貴族は召使の前でも裸でいても平気だったんだってさ。ほら、 人間はさ家具や動物のペットの前では平気だろ? そんなの視線に気にする必要はないしな」  にやりと笑う。そのまま、朱志香はゆっくりと嘉音に近づく。 「お前、家具だよな」  聞き返す。 「……ええ、家具です」  ゆっくりと返事する。 「なら、これはなんだい?」  朱志香の手が嘉音の半ズボンに伸ばされる。その手のひらに熱く固いのを感じる。グリグリいじるとさらに大きくなった。 「あっ、いっ、いけません」  抵抗しようとするが。 「家具なんだろう」  その言葉に手を止める。 「今年は受験だろう。色々と疲れるし溜まる──家具で処理するのもよくある話だよなー」  ズボンのボタンを外す。チャックも下ろす。嘉音は目をつぶり歯を食いしばって耐える。白いブリーフの前がこんもりと盛り上がっている。そのまま床に寝させる。嘉音腰の辺りで朱志香は足をM字にして下ろす。 「ほら、聞いたことあるだろ。机の角でこすり付けるという奴──んっ、それを、あんっ、はっ、やって……みよう──かなと」  嘉音の白いブリーフに朱志香は自らの秘裂を押し付ける。もうすでにとろとろに熱くほてり、雫がこぼれている。見る見るうちにブリーフを濡らしていく。 こんもりとした先端にこすり付ける。朱志香の息が熱くこもる。 「──なにしてるだよ」  朱志香はじろりと嘉音を見つめる。 「家具は人様の役に立つためにあるんだろう」  嘉音の手を取ると、そのまま朱志香の胸に重ねる。 「さっさと気持ちよくさせろよな」  その口調に嘉音はむっとする。そもそも、嘉音は朱志香に対して特別な感情は意識してない。仕えるべきお嬢さまであり、それ以上でもそれ以下でもない。この仕打ちはなんだろう。馬鹿にしているのか。そうだろう。 何も出来ずなにもしないと思われている。ひ弱で可愛いお人形さん。 そういう認識なんだろう。力を込める。朱志香の胸をぎゅっと握りしめる。 「いっ、痛い」  胸から伝わる痛みにひるむ。だが、止まらない。もう止めない。 「そうして欲しいのでしょう。あなたを気持ちよくさせればいいのでしょう」  乱暴に胸を揺さぶる。柔らかい感触に驚く。すいついて離れない感触に驚く。 押しても弾く。グニグニと揉む。 「あっ、いたっ、やんっ、だめっ、だから──」  そういいつつも尖る。しとしとに濡れそぼる。嘉音の手のひらに固くなるのを感じる。ブリーフがさらに濡れるのに気付く。 「どういうのがお好みですか。優しくですか? 手荒にですか」  嘉音の質問に朱志香は、 「優しく、優しくして」と、懇願する。 「いやです」  キッパリと言い放った。 「家具は道具です。持ち主のためにあります。でも、たまに困らせたりもします」  そういいながら朱志香の乳首を捻る。ねじる。わざと力を込めて。 「イタッ。やだ」  朱志香は身を捻って、逃れようとするがその前に頭を掴まれる。強引に 下げられ、キスをさせられる。 「……あっ」  嘉音からすれば、嫌がらせの一環だった。そのまま舌をねじ込み嬲る。 舌同士を絡ませたり歯をしごいたりと朱志香の口の中を好き放題だ。 手も耳をなぶり胸を荒々しくもみしだき、わき腹を撫でる。どこを触っても熱い。どろどろにとろけそうだ。 酔いしれていく。朱志香の嬌声に理性が壊れていく。  朱志香を退かし床に寝させる。そのまま腰を掴んで浮かせる。 「ワンワンスタイルというのはどうです。新鮮でしょう」  ブリーフからそそり立つ肉棒をだす。皮をかぶってる。まるでソーセージだ。 「やだ。……やめて」  か細い声はかえって、嗜虐感をそそらせる。そのまま嘉音は突き挿れた。 「いたっ。痛い! ていうか、マジで痛いんだよ」  本気で暴れ、けりを叩き込む。そのまま嘉音は吹っ飛ぶ。まあ、痛かっただろう。何せ間違って後ろの穴に入れてしまったのだから。先細りなのですんなり。 まあ、経験のない童貞はそんなものか。  ゆらり。 「てめー、何考えてる! この、包茎野郎」  朱志香はべきべきと指を鳴らすと足で踏み潰すように嘉音の包茎の肉棒を ふむ。 「動くなよ。動いたら踏み潰すぜ」  いったんは柔らかく小さくなりかけていた。だが、見る見るうちに固く 大きくなってくる。 「ふん、とんだ、変態さんだな。お尻の穴や足コキが好きだなんてよ」  朱志香の嘲りに反論しようとするが、足の一押しで黙り込む。 「ほら、始めは普通にスタンダートに行こうぜ」  腰を下ろし、朱志香は足を広げる。 「さっさと来いよ」  少しだけ頬を赤らめる。おずおずと嘉音は近づく。 「そう、そこ。違う。それは尿道。ばか」  ゆっくりとみちびき挿れる。 「あっ」  声を上げたのはどっちだろう。一つに繋がる。 行為というのは男と女が結ばれ繋がるものだ。次世代への道を開くために。だが、もう一つの意味がある。互いが結ばれるとき共感し分かり合える。少なくても一つになる。 男は女を女は男を。それだけしか見えなくなる。痛み。快楽。熱。想い。 暖かさ。安らぎ。あらゆることが集約される。  朱志香は嘉音が好きかもしれない。本人は自覚していないが周りにはそう見えた。周囲に同世代が居ないゆえの錯覚かもしれない。本能のように求めたかもしれない。これもまた、愛という文字はなかった。ただ、からかいのためだった。ささやかないたずら。暴走し果てていく。けれど、叫ぶ。 「好き! 嘉音、大好き!」 「僕も、僕もです」  嘉音が朱志香のなかでぶちまけると同時にキスをした。唇をくっつけるだけ。 朱志香的にはこっちのほうが好きだった。  二人はその後、さらにやりまくった。そのまま寝てしまった。次の日、起こされたのだった。えっ? 誰にか? さあ、それについては想像にお任せしますよ。                                                                                                 終わり ---- #comment_num2 ----

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