「next stage」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

next stage」(2009/01/30 (金) 18:17:46) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「リザインかぁ?ほら認めちまえよ小娘ぇぇ!!今みっともなくゴメンナサイ許してぇぇえって妾に泣いて縋ったら天国にイかせてやるぜぇぇぇ?!」 「ですからお嬢様、言葉遣いはもう少し品よくお願いいたします」 「くっくっく、すまぬすまぬ。こやつのほぞを噛んだような顔が愉快でたまらなくてな?ひゃーっひゃっひゃ、その顔をもっと苦悶の色に染めてみたいものよ。くっくっくっく!」 あと少しというところで畳みかけたチェックをすべて赤で否定され、戦人と縁寿は悔しげに顔を背けた。 「妾は魔女だが鬼ではないぞ?そなたがこう、目を潤ませて魔女ベアトリーチェの名を讃えれば、望む夢も存分に見せてやろうというもの。どうだ?」 ベアトリーチェは膝をついた縁寿の顎を煙管の柄でクイとあげさせた。 魔女の赤に反論を失ったものの、縁寿の瞳はまだ屈服には至らない。 「ふん」 揺るがぬ縁寿の眼光にむしろベアトリーチェは愉快そうに口端を上げた。 「縁寿!」 そのとき、後ろで立ちつくしていた戦人が縁寿を呼んだ。 そして振り向くより速く繋がれた手を引いて、二人は魔女の前から走り去った。 一瞬きょとんとしたベアトリーチェだったが、すぐに煙管をくるんとまわして強く振った。 火皿からは紫煙の代わりに一羽の蝶が現れ、黄金の鱗粉が空を旋回した。 「くっくっく、逃げろ逃げろ。どこまで疾走ろうとも篭の鳥。檻にぶつかって血を流してぎゃあぎゃあ鳴けばいいんだよぉ!イイ声でさぁ!ひゃっひゃっひゃっひゃ!!」 「……お嬢様」 ロノウェの苦笑と嘆きは、続く。 空間のねじれた回廊をひた走り、縁寿と戦人は辺りの気配をうかがってある一室に入った。 「逃げてどうするの!戻って仕切直さなきゃどうしようもないでしょ!?」 「ああその時はまたお前の力を借りるさ。アテにしてるぜ相棒ぉ」 「じゃあなんで逃げたの?」 「一度言い負けたからな。ゲームを白紙にする前に、あの悪趣味ヤローはまたドぎついプレイでこっちを弄ぶつもりだろうよ」 「だからって逃げても……」 「俺はこれから戻る」 「え……」 「だからお前は次のバトルまで隠れてろよ」 小さい頃にされたみたいにポンポンと頭を叩くように撫でた手が、離れる。 「待って!戻るなら私も!」 「少しは兄ちゃんらしいことさせてくれよ」 「兄さん!」 縁寿はきびすを返そうとした戦人の腕をとっさにつかんだ。 「もう……イヤなの」 鬼気迫る妹の声に、戦人はいましめを解くことができなかった。 「もう、置いていかれるのはイヤ……!どんな目に遭っても平気。一人じゃないなら耐えられるから!!」 「縁寿……」 縁寿は戦人の胸に飛び込んだ。昔、何度も抱きすくめられた大きな体は、もう頭一つ分ほどしか変わらない。 ずっとずっと大好きだった。将来は戦人のお嫁さんになるんだと言ったらママは笑ってた。パパはやめとけやめとけ泣かされるからとやっぱり笑ってた。 幸せな毎日だったのに。あの嵐の夜が全てをさらっていった。 「お願い、兄さん…」 唇が触れる。切迫した状況に緊張しているのか、戦人の唇は少し乾いていた。 「えん…」 非難の声も、拒絶の言葉も聞きたくない。縁寿はまた戦人の口をふさいだ。 戦人の乾きをぬぐうように、舌でペロペロと唇を舐めた。そのまま口をこじ開けて、無理矢理戦人の舌を絡ませる。 「ふぅ……ん、ちゅぱ……ちゅ……」 背徳心と戦っていた戦人の硬直が解けた。たがか外れたように戦人は縁寿をかき抱き、獣が獲物を喰らうように獰猛に口づけをした。 「ん……はぁ、兄さ……ぁん……!」 体の奥がジンジンする。衣服をまとっているのがもどかしい。密着する戦人の下肢は既に熱くたぎっている。 戦人のザラザラした舌が首筋を這った。その間にも剥かれた服の下の双丘がぷるんと揺れた。 兄さんが、私の胸を弄んでいる。 何度想像で触れられただろう。兄におっぱいを揉まれて、乳首を噛まれ、兄と一つになることを考えて自分を慰めた。 それがこんなふうな形で叶うなんて。 「あん、あっあっ、はぁっもっとぉ!兄さん、ばとらにいさん、もっとしてぇ!」 「もっと何をしてくれって?」 乳首から唇を離し、戦人がにやにやと笑む。 「もっと縁寿の乳首いじってぇ!いっぱい吸って!兄さんの舌が、き、気持ちいいのぉ!!」 「縁寿はヘンタイだなぁ」 そう言いながらも、戦人は縁寿の乳首を甘噛みする。 「あん!い…いいよお……っ」 「久しぶりに会ったらこんなけしからんオッパイになっちまって……相当色んな男に揉まれたんだろうなぁ。そうなんだろ?」 「んん…っ……ちがう……わ、わたし、初めてなの……!こんなことするの、兄さんがはじめてなのぉっ」 「ほんとかよぉ?」 戦人はスカートの中に両手を這わせ、縁寿の尻をやわやわと揉んだ。両中指がショーツの中程に当たり、縁寿はビクンと跳ねた。 「ふぁ…!あぁっ」 お尻を優しく触られるだけでもゾクゾクするのに、下着越しに入り口を撫でられ、それだけでイきそうになった。 「(気持ちいい…はやく、脱がして……じゅぽじゅぽしてほしい……おにいちゃん、おにいちゃんの、はやくえんじぇにちょうだいよぉ……!)」 しかし戦人は縁寿のはやる劣情を知ってか知らずか、なかなか下着を脱がそうとはしない。 布を通してクリトリスが硬くなる。戦人はしばらくじらすようにショーツのラインを撫でると、急に花芽を引っ掻いた。 「あっ!!ふぁ……あぁ……っ」 「ん~?ぱんつがびちょびちょだぜ。やらしいなぁ縁寿は」 「んんぅ……っ」 まるで言葉が形を成して膣をえぐるように、戦人の責め苦が子宮を刺激する。 アソコがもうジンジンして痛いくらいだ。 「お願い……!我慢できないの、おにいちゃん………」 縁寿は自らショーツをずらし足下に落とすと、放るのももどかしく片足だけを抜いた。 「めちゃくちゃにしてぇ……っ!」 戦人に尻を向ける形で縁寿は前屈みになり眼前のカーテンをつかんだ。 ぐちゃぐちゃに濡れた膣からは透明な蜜が太ももを流れて床に垂れる。 戦人は縁寿の尻の前で膝をつくと、小陰唇を舌で掻き分けて蜜をすすった。 「ぢゅ、ぢゅる、んん、ちゅううぅぅ」 「!あ、あ、あん、あん、あぁん!んぁ…ふぅ、あっ、あん、ああんっ……やぁ、おにいちゃんが、わた、わたしの、舐めてるよぉ……っ」 「ちゅ、ちゅうう、ぢゅう……ああ、舐めてるぜ。ぢゅう、ちゅ……いやらしい妹の粗相を片すのは兄貴の役目だからなっ」 「ふぁあ、動いてるぅぅ、おにいちゃんの舌が、わ、わたしのなか、ぐちゅぐちゅって、あ、ああ、あん、あん、ああん、や、おにいちゃん、わたし、せ、切なくなってきちゃうよぉ!!」 「足りないってか?お兄ちゃんは悲しいぜ。どうしてこんなに淫乱に育っちゃったんだろうな?」 戦人はびしょびしょになった口をぬぐい、空いた手で縁寿のクリトリスを引っ掻いた。 「ひゃあん!あっ、ああ……!ちょくせつはダメぇ、そこ、びんかんだから、わたし、わたしぃぃっ!」 戦人がクリトリスを攻めるたびに、縁寿の膣はヒクヒクと収縮して蜜を零す。 「ああ、はぁ、おにい、ちゃ、そこばっかり……おくも、いじってぇ、じゅぷじゅぷしてよぉ……!」 「ワガママだなぁ、縁寿は」 そう言いつつもまんざらではない顔で、戦人は膣の中に中指を入れた。 濡れそぼったそこは戦人の指を逃がすまいと、ギュウギュウ締め付けてくる。 「あぁ、あん、はぁ……あ、あ!そこ、そこぉ!ん…もっとおく…もっといじってぇ、いっぱい縁寿をいじめてぇぇ!!」 未通の膣は戦人の指二本でもきつい。それでも縁寿はさらなる快楽を求めて腰を振った。「んん……ああ、あ、あ……!おにいちゃん、おにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんっ」 ひとしきり指のピストン運動を味わった縁寿は、とろんとうっとりした瞳で戦人を振り返った。 戦人も頷き、ベルトを外す。縁寿の尻をつかむと、ぎちぎちにみなぎったそれの先端を当てた。 「当たってる……おにいちゃんの、縁寿の入り口に当たってる……」 言葉に出すことで、縁寿はさらに子宮がうずくのを感じた。 「行くぞ」 「うん……っ」 ずず、と入ってくる男の陰茎に縁寿の体は歓喜した。が、入り口は初めての大きさに悲鳴をあげている。 「う……あ……!」 縁寿はつかんだカーテンを口に含み、噛んで痛みを紛らわせた。 「んん……ふぁ………おにいちゃんの……入ってきてる……」 ぶち、と下肢に痛みが走る。破瓜の血が、たらりと流れた。 戦人のモノはゆっくりと縁寿の奥深くをえぐり、いったん止まった。 「あ……、おっきい、よぉ……」 たくさんの愛撫で中を広げてくれていたお陰で、思ったよりスムーズに挿入は済んだ。 「うごいて、いいよ……?」 「じゃあ、ゆっくり行くぞ……」 ず、ずにゅ、ずっ 「あ……っああ、ああ、あん、はぁんっ……指とちがう……あ、あぁあああ、きもち、いい……! おにいちゃんのが、先っぽのが、あんっ……はっ、あぁっ、わたしの、ね、おく、おくを、ごりごりするのぉ………っ。 あん、あ、あん、あん、あぁん、い…イイよぉ……気持ちよくて、わたし、や、おかしくなっちゃ あん、あん、あっ……ああん、もっとぉ、もっとぉぉ、ぐりぐりってしてぇ、もっとおにいちゃんをかんじたいのぉ! おにいちゃん、ああ……、あん、ああん、ふあぁん!!」 「兄貴の、チンポでよがるなんて、縁寿はド変態だ、なぁ?」 「ふぁ……あん……あ、あん……あん、あっあっ、ああっ!……うん、縁寿はヘンタイなの、おにいちゃんのおちんちんで感じちゃう、だ、ダメな子な……の……はぁんっ」 「そんな、ド変態には、避妊なんか、必要ねぇなぁ?」 「あ、あぁん、らめぇ、なかは、らめぇなのぉぉぉっ」 本当は、膣内に欲しかった。戦人の出す全てを受け止めたい。奥の奥にちんぽ突いて戦人の精液をぶちまけて欲しい。欲しい欲しい。早く中に射精して欲しい。 「あん、あん、あん、ああ、ああっ……あぁぁぁん!」 ソノ ネガイ カナエテヤロウ 突然、場違いな女の声が降ってきて、縁寿は硬直した。 ふと、目の前を黄金の蝶が舞う。舞い散る桜のような瞬きが一つから無数に変わった直後、理解できない景色が目の前に広がった。 窓に飾られたカーテンはいつの間にか手から消え、縁寿は椅子の背を頼りに屈んでいた。 そして何故か後ろにいたはずの戦人が、目の前にいる。 それも全裸に首輪をつけられて、あの口汚い魔女に鎖で引っ張られていた。 あろうことか、屹立したペニスをベアトリーチェに素足で踏まれ、汁まで垂らしている。 「くっくっく。妹がヘンタイなら兄も兄よ。実の妹の痴態に欲情しておったぞ?」 グイと鎖を引っ張られると、戦人はうめいて目を伏せた。 「すまねえ、縁寿。すまねえ……!」 ちょっと待って。 戦人がそこにいるということは。今、自分の後ろにいるのは……自分と繋がっているのは誰? 「見るな!縁寿、見るなぁぁぁぁ!!」 戦人の制止も虚しく、縁寿は反射的に勢いよく振り返った。振り返ってしまった。 そこにいたのは、二足の山羊姿。 人間でさえないモノが、自分のナカに、いる。 初めてを捧げた相手が、もじゃもじゃの毛を縁寿の足にすり寄せていた。 「ひっ」 縁寿は前へと逃げようとした。が、山羊は縁寿の尻を離さず腰を振り始めた。 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!離して!抜いて!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 暴れる縁寿をものともせず、山羊はぴったりとくっついて腰だけを動かしている。 相手が望んだものでなければ、膣は硬く締まるばかり。オスにとってはたまらないかもしれないが、メスにとっても違う意味でたまらない。 「痛い、痛い、痛い、痛い、やだぁぁぁぁぁぁ!!」 ベアトリーチェは足の親指と人差し指で戦人のペニスをしごきながら、愉快そうに言った。 「それ射精してしまえ。娘のナカにたくさん出して、孕ませてしまえ。くっくっく!」 「いや、やだ、やだぁぁぁぁぁぁ!」 「元気な妾の家具を、たくさん産んでくれよ?ひゃはあぁぁぁぁぁっ」 ゲタゲタと笑う魔女の足が、ギュッと戦人のペニスをつまんだ。 「やだぁぁ、おっきくなってる、やだやだ、射精さないで!やだ、やだぁぁぁぁ!!」 びゅ、びゅ、びゅっ 山羊が縁寿の中で果てるのと、戦人が縁寿の顔に精を放つのはほぼ同時のことだった。 狂った宴が始まった。 山羊が列をなして次々に縁寿を襲い、戦人は七姉妹に射精直前に寸止めという拷問が繰り返された。 「縁寿……縁寿ぇぇぇ」 「……………」 「お姉様ったら杭のクセにニンゲンに突かれてるなんてかっこわるーい、でもおにあーい」 どれほどの時間が経ったか、飽いたベアトリーチェによって狂宴は終わりを告げた。 「降参するなら今度は本物の兄貴とヤらせてやるぜぇ?」 いやらしく笑む魔女を相手にせず、縁寿は衣服を纏いボタンをきっちりと閉めた。 そして、何事もなかったかのように無表情で卓につく。 「私はあんたを認めない。こんな世界も認めない。だから私は何もされてない。私たちが屈する理由はなにもないわ」 「なんだとぉ?」 不服そうに、ベアトリーチェはこめかみに皺をよせて煙管を握った。 「小娘がぁっ」 しかし縁寿は取り合わず、うなだれる戦人に渇を入れた。 「しっかりしてよ!みんなを救うには、私たちが頑張るしかないんだから!」 「縁寿……。そう、だな。悪かった。おっしゃ、気合い入れなおさねーとな!」 たちまち立ち直った二人に、ベアトリーチェは怒りに鼻をひくつかせたが、すぐに普段の不敵な笑みを浮かべると、卓についた。 「ニンゲンが!真の絶望ってもんを見せてやるよ!!」 『上等!』 二人は目を合わせ、互いに頷いた。 『復唱要求ッッ!!』 終 ---- #comment_num2 ----
「リザインかぁ?ほら認めちまえよ小娘ぇぇ!!今みっともなくゴメンナサイ許してぇぇえって妾に泣いて縋ったら天国にイかせてやるぜぇぇぇ?!」 「ですからお嬢様、言葉遣いはもう少し品よくお願いいたします」 「くっくっく、すまぬすまぬ。こやつのほぞを噛んだような顔が愉快でたまらなくてな?ひゃーっひゃっひゃ、その顔をもっと苦悶の色に染めてみたいものよ。くっくっくっく!」 あと少しというところで畳みかけたチェックをすべて赤で否定され、戦人と縁寿は悔しげに顔を背けた。 「妾は魔女だが鬼ではないぞ?そなたがこう、目を潤ませて魔女ベアトリーチェの名を讃えれば、望む夢も存分に見せてやろうというもの。どうだ?」 ベアトリーチェは膝をついた縁寿の顎を煙管の柄でクイとあげさせた。 魔女の赤に反論を失ったものの、縁寿の瞳はまだ屈服には至らない。 「ふん」 揺るがぬ縁寿の眼光にむしろベアトリーチェは愉快そうに口端を上げた。 「縁寿!」 そのとき、後ろで立ちつくしていた戦人が縁寿を呼んだ。 そして振り向くより速く繋がれた手を引いて、二人は魔女の前から走り去った。 一瞬きょとんとしたベアトリーチェだったが、すぐに煙管をくるんとまわして強く振った。 火皿からは紫煙の代わりに一羽の蝶が現れ、黄金の鱗粉が空を旋回した。 「くっくっく、逃げろ逃げろ。どこまで疾走ろうとも篭の鳥。檻にぶつかって血を流してぎゃあぎゃあ鳴けばいいんだよぉ!イイ声でさぁ!ひゃっひゃっひゃっひゃ!!」 「……お嬢様」 ロノウェの苦笑と嘆きは、続く。 空間のねじれた回廊をひた走り、縁寿と戦人は辺りの気配をうかがってある一室に入った。 「逃げてどうするの!戻って仕切直さなきゃどうしようもないでしょ!?」 「ああその時はまたお前の力を借りるさ。アテにしてるぜ相棒ぉ」 「じゃあなんで逃げたの?」 「一度言い負けたからな。ゲームを白紙にする前に、あの悪趣味ヤローはまたドぎついプレイでこっちを弄ぶつもりだろうよ」 「だからって逃げても……」 「俺はこれから戻る」 「え……」 「だからお前は次のバトルまで隠れてろよ」 小さい頃にされたみたいにポンポンと頭を叩くように撫でた手が、離れる。 「待って!戻るなら私も!」 「少しは兄ちゃんらしいことさせてくれよ」 「兄さん!」 縁寿はきびすを返そうとした戦人の腕をとっさにつかんだ。 「もう……イヤなの」 鬼気迫る妹の声に、戦人はいましめを解くことができなかった。 「もう、置いていかれるのはイヤ……!どんな目に遭っても平気。一人じゃないなら耐えられるから!!」 「縁寿……」 縁寿は戦人の胸に飛び込んだ。昔、何度も抱きすくめられた大きな体は、もう頭一つ分ほどしか変わらない。 ずっとずっと大好きだった。将来は戦人のお嫁さんになるんだと言ったらママは笑ってた。パパはやめとけやめとけ泣かされるからとやっぱり笑ってた。 幸せな毎日だったのに。あの嵐の夜が全てをさらっていった。 「お願い、兄さん…」 唇が触れる。切迫した状況に緊張しているのか、戦人の唇は少し乾いていた。 「えん…」 非難の声も、拒絶の言葉も聞きたくない。縁寿はまた戦人の口をふさいだ。 戦人の乾きをぬぐうように、舌でペロペロと唇を舐めた。そのまま口をこじ開けて、無理矢理戦人の舌を絡ませる。 「ふぅ……ん、ちゅぱ……ちゅ……」 背徳心と戦っていた戦人の硬直が解けた。たがか外れたように戦人は縁寿をかき抱き、獣が獲物を喰らうように獰猛に口づけをした。 「ん……はぁ、兄さ……ぁん……!」 体の奥がジンジンする。衣服をまとっているのがもどかしい。密着する戦人の下肢は既に熱くたぎっている。 戦人のザラザラした舌が首筋を這った。その間にも剥かれた服の下の双丘がぷるんと揺れた。 兄さんが、私の胸を弄んでいる。 何度想像で触れられただろう。兄におっぱいを揉まれて、乳首を噛まれ、兄と一つになることを考えて自分を慰めた。 それがこんなふうな形で叶うなんて。 「あん、あっあっ、はぁっもっとぉ!兄さん、ばとらにいさん、もっとしてぇ!」 「もっと何をしてくれって?」 乳首から唇を離し、戦人がにやにやと笑む。 「もっと縁寿の乳首いじってぇ!いっぱい吸って!兄さんの舌が、き、気持ちいいのぉ!!」 「縁寿はヘンタイだなぁ」 そう言いながらも、戦人は縁寿の乳首を甘噛みする。 「あん!い…いいよお……っ」 「久しぶりに会ったらこんなけしからんオッパイになっちまって……相当色んな男に揉まれたんだろうなぁ。そうなんだろ?」 「んん…っ……ちがう……わ、わたし、初めてなの……!こんなことするの、兄さんがはじめてなのぉっ」 「ほんとかよぉ?」 戦人はスカートの中に両手を這わせ、縁寿の尻をやわやわと揉んだ。両中指がショーツの中程に当たり、縁寿はビクンと跳ねた。 「ふぁ…!あぁっ」 お尻を優しく触られるだけでもゾクゾクするのに、下着越しに入り口を撫でられ、それだけでイきそうになった。 「(気持ちいい…はやく、脱がして……じゅぽじゅぽしてほしい……おにいちゃん、おにいちゃんの、はやくえんじぇにちょうだいよぉ……!)」 しかし戦人は縁寿のはやる劣情を知ってか知らずか、なかなか下着を脱がそうとはしない。 布を通してクリトリスが硬くなる。戦人はしばらくじらすようにショーツのラインを撫でると、急に花芽を引っ掻いた。 「あっ!!ふぁ……あぁ……っ」 「ん~?ぱんつがびちょびちょだぜ。やらしいなぁ縁寿は」 「んんぅ……っ」 まるで言葉が形を成して膣をえぐるように、戦人の責め苦が子宮を刺激する。 アソコがもうジンジンして痛いくらいだ。 「お願い……!我慢できないの、おにいちゃん………」 縁寿は自らショーツをずらし足下に落とすと、放るのももどかしく片足だけを抜いた。 「めちゃくちゃにしてぇ……っ!」 戦人に尻を向ける形で縁寿は前屈みになり眼前のカーテンをつかんだ。 ぐちゃぐちゃに濡れた膣からは透明な蜜が太ももを流れて床に垂れる。 戦人は縁寿の尻の前で膝をつくと、小陰唇を舌で掻き分けて蜜をすすった。 「ぢゅ、ぢゅる、んん、ちゅううぅぅ」 「!あ、あ、あん、あん、あぁん!んぁ…ふぅ、あっ、あん、ああんっ……やぁ、おにいちゃんが、わた、わたしの、舐めてるよぉ……っ」 「ちゅ、ちゅうう、ぢゅう……ああ、舐めてるぜ。ぢゅう、ちゅ……いやらしい妹の粗相を片すのは兄貴の役目だからなっ」 「ふぁあ、動いてるぅぅ、おにいちゃんの舌が、わ、わたしのなか、ぐちゅぐちゅって、あ、ああ、あん、あん、ああん、や、おにいちゃん、わたし、せ、切なくなってきちゃうよぉ!!」 「足りないってか?お兄ちゃんは悲しいぜ。どうしてこんなに淫乱に育っちゃったんだろうな?」 戦人はびしょびしょになった口をぬぐい、空いた手で縁寿のクリトリスを引っ掻いた。 「ひゃあん!あっ、ああ……!ちょくせつはダメぇ、そこ、びんかんだから、わたし、わたしぃぃっ!」 戦人がクリトリスを攻めるたびに、縁寿の膣はヒクヒクと収縮して蜜を零す。 「ああ、はぁ、おにい、ちゃ、そこばっかり……おくも、いじってぇ、じゅぷじゅぷしてよぉ……!」 「ワガママだなぁ、縁寿は」 そう言いつつもまんざらではない顔で、戦人は膣の中に中指を入れた。 濡れそぼったそこは戦人の指を逃がすまいと、ギュウギュウ締め付けてくる。 「あぁ、あん、はぁ……あ、あ!そこ、そこぉ!ん…もっとおく…もっといじってぇ、いっぱい縁寿をいじめてぇぇ!!」 未通の膣は戦人の指二本でもきつい。それでも縁寿はさらなる快楽を求めて腰を振った。「んん……ああ、あ、あ……!おにいちゃん、おにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんっ」 ひとしきり指のピストン運動を味わった縁寿は、とろんとうっとりした瞳で戦人を振り返った。 戦人も頷き、ベルトを外す。縁寿の尻をつかむと、ぎちぎちにみなぎったそれの先端を当てた。 「当たってる……おにいちゃんの、縁寿の入り口に当たってる……」 言葉に出すことで、縁寿はさらに子宮がうずくのを感じた。 「行くぞ」 「うん……っ」 ずず、と入ってくる男の陰茎に縁寿の体は歓喜した。が、入り口は初めての大きさに悲鳴をあげている。 「う……あ……!」 縁寿はつかんだカーテンを口に含み、噛んで痛みを紛らわせた。 「んん……ふぁ………おにいちゃんの……入ってきてる……」 ぶち、と下肢に痛みが走る。破瓜の血が、たらりと流れた。 戦人のモノはゆっくりと縁寿の奥深くをえぐり、いったん止まった。 「あ……、おっきい、よぉ……」 たくさんの愛撫で中を広げてくれていたお陰で、思ったよりスムーズに挿入は済んだ。 「うごいて、いいよ……?」 「じゃあ、ゆっくり行くぞ……」 ず、ずにゅ、ずっ 「あ……っああ、ああ、あん、はぁんっ……指とちがう……あ、あぁあああ、きもち、いい……! おにいちゃんのが、先っぽのが、あんっ……はっ、あぁっ、わたしの、ね、おく、おくを、ごりごりするのぉ………っ。 あん、あ、あん、あん、あぁん、い…イイよぉ……気持ちよくて、わたし、や、おかしくなっちゃ あん、あん、あっ……ああん、もっとぉ、もっとぉぉ、ぐりぐりってしてぇ、もっとおにいちゃんをかんじたいのぉ! おにいちゃん、ああ……、あん、ああん、ふあぁん!!」 「兄貴の、チンポでよがるなんて、縁寿はド変態だ、なぁ?」 「ふぁ……あん……あ、あん……あん、あっあっ、ああっ!……うん、縁寿はヘンタイなの、おにいちゃんのおちんちんで感じちゃう、だ、ダメな子な……の……はぁんっ」 「そんな、ド変態には、避妊なんか、必要ねぇなぁ?」 「あ、あぁん、らめぇ、なかは、らめぇなのぉぉぉっ」 本当は、膣内に欲しかった。戦人の出す全てを受け止めたい。奥の奥にちんぽ突いて戦人の精液をぶちまけて欲しい。欲しい欲しい。早く中に射精して欲しい。 「あん、あん、あん、ああ、ああっ……あぁぁぁん!」 ソノ ネガイ カナエテヤロウ 突然、場違いな女の声が降ってきて、縁寿は硬直した。 ふと、目の前を黄金の蝶が舞う。舞い散る桜のような瞬きが一つから無数に変わった直後、理解できない景色が目の前に広がった。 窓に飾られたカーテンはいつの間にか手から消え、縁寿は椅子の背を頼りに屈んでいた。 そして何故か後ろにいたはずの戦人が、目の前にいる。 それも全裸に首輪をつけられて、あの口汚い魔女に鎖で引っ張られていた。 あろうことか、屹立したペニスをベアトリーチェに素足で踏まれ、汁まで垂らしている。 「くっくっく。妹がヘンタイなら兄も兄よ。実の妹の痴態に欲情しておったぞ?」 グイと鎖を引っ張られると、戦人はうめいて目を伏せた。 「すまねえ、縁寿。すまねえ……!」 ちょっと待って。 戦人がそこにいるということは。今、自分の後ろにいるのは……自分と繋がっているのは誰? 「見るな!縁寿、見るなぁぁぁぁ!!」 戦人の制止も虚しく、縁寿は反射的に勢いよく振り返った。振り返ってしまった。 そこにいたのは、二足の山羊姿。 人間でさえないモノが、自分のナカに、いる。 初めてを捧げた相手が、もじゃもじゃの毛を縁寿の足にすり寄せていた。 「ひっ」 縁寿は前へと逃げようとした。が、山羊は縁寿の尻を離さず腰を振り始めた。 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!離して!抜いて!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 暴れる縁寿をものともせず、山羊はぴったりとくっついて腰だけを動かしている。 相手が望んだものでなければ、膣は硬く締まるばかり。オスにとってはたまらないかもしれないが、メスにとっても違う意味でたまらない。 「痛い、痛い、痛い、痛い、やだぁぁぁぁぁぁ!!」 ベアトリーチェは足の親指と人差し指で戦人のペニスをしごきながら、愉快そうに言った。 「それ射精してしまえ。娘のナカにたくさん出して、孕ませてしまえ。くっくっく!」 「いや、やだ、やだぁぁぁぁぁぁ!」 「元気な妾の家具を、たくさん産んでくれよ?ひゃはあぁぁぁぁぁっ」 ゲタゲタと笑う魔女の足が、ギュッと戦人のペニスをつまんだ。 「やだぁぁ、おっきくなってる、やだやだ、射精さないで!やだ、やだぁぁぁぁ!!」 びゅ、びゅ、びゅっ 山羊が縁寿の中で果てるのと、戦人が縁寿の顔に精を放つのはほぼ同時のことだった。 狂った宴が始まった。 山羊が列をなして次々に縁寿を襲い、戦人は七姉妹に射精直前に寸止めという拷問が繰り返された。 「縁寿……縁寿ぇぇぇ」 「……………」 「お姉様ったら杭のクセにニンゲンに突かれてるなんてかっこわるーい、でもおにあーい」 どれほどの時間が経ったか、飽いたベアトリーチェによって狂宴は終わりを告げた。 「降参するなら今度は本物の兄貴とヤらせてやるぜぇ?」 いやらしく笑む魔女を相手にせず、縁寿は衣服を纏いボタンをきっちりと閉めた。 そして、何事もなかったかのように無表情で卓につく。 「私はあんたを認めない。こんな世界も認めない。だから私は何もされてない。私たちが屈する理由はなにもないわ」 「なんだとぉ?」 不服そうに、ベアトリーチェはこめかみに皺をよせて煙管を握った。 「小娘がぁっ」 しかし縁寿は取り合わず、うなだれる戦人に渇を入れた。 「しっかりしてよ!みんなを救うには、私たちが頑張るしかないんだから!」 「縁寿……。そう、だな。悪かった。おっしゃ、気合い入れなおさねーとな!」 たちまち立ち直った二人に、ベアトリーチェは怒りに鼻をひくつかせたが、すぐに普段の不敵な笑みを浮かべると、卓についた。 「ニンゲンが!真の絶望ってもんを見せてやるよ!!」 『上等!』 二人は目を合わせ、互いに頷いた。 『復唱要求ッッ!!』 終 &counter() ---- #comment_num2 ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: