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SSDs-intel

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vippc2

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Intel 系 SSD

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特徴
  • サポートや資料・各種ツール完備で特に過去のバグやリリースノート等他社ではあまり公開されない事柄も公式ページで公開され誰でも確認出来導入事例も多いので、ファームウェアのバグは多々見受けられるもののトラブルが発生しても対処し易い。東芝程は手軽ではないものの各種設定をしなければまともに使用できなかった黎明期の MLC 採用 SSD とは一線を画する完成度を誇る。

  • ベンチスコアを重視しホストからの要求を最優先で処理する設計思想の為ベンチではスコアが高くレイテンシも低いが、その分速度低下もあり物理アドレスの断片化を解消する為に時々 GC が行われ、その瞬間はレイテンシが高くなる。G2 以降であれば Trim コマンドに対応したドライバを使用している環境限定であるが Intel SSD Tool BOX を使用して Windows XP や VISTA でも Trim コマンドを発行出来、Trim コマンドの効果が高いので速度低下は最小限に留める事が出来、パーティションアライメントの影響は殆ど無い。またキャッシュにはコントローラー内部の SRAM を使用しており、外部に接続されている SDRAM ワークメモリとしてのみ使用され、ワークメモリにはユーザーデータは保存されない。また NAND フラッシュメモリが 5/10ch 接続の為容量は他社製のように 32/64/128…と二の累乗数ではなく 40/80/120/160…という特徴的なラインナップになっている。

  • Intel は本格的なエンタープライズ向け SSD はリリースしていないが、GB 単価はそれほど高くなく QD=32 時のパフォーマンスが高くモニタリングに必要な SMART の機能が充実しており仕様が公開されている為、高価な SLC 採用のエンタープライズ向け SSD やハードウェア RAM DISK を導入しにくいエントリーサーバーに採用される例がある。クライアント PC にはほぼ無関係な NCQ だがサーバー用ソフトウェアでは積極的に非同期 I/O を使用するものが多い為 NCQ のパフォーマンスが重要となる。しかし Trim コマンド非対応の OS を使用した 2ch のサーバーへの導入事例では度々フリーズする現象が発生しており、Trim コマンドが使用できない環境や、ファームウェアのバグ等が原因でフリーズが発生すると損害が発生するような用途への導入はお勧め出来ない。

対応OS 全ての Trim 対応 OS と Windows XP/Server2003/Vista/Server2008
RAID 不可 (予備領域を増やした場合は可)
その他 ファームウェアアップデート可能な環境である事



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Intel の NAND フラッシュメモリ

90nm 72nm 50nm 34nm 25nm 20nm
128Gbit 128M20
64Gbit 64M25 64M20 64S20
32Gbit MD332(Eastham) MD332B TD332 32M25 32S25
16Gbit MD516 (Manzanillo) MD316
8Gbit MD78 MD58 SD58B SQ58
4Gbit SD24 SD54 SD54B
2Gbit SS92
1Gbit SS91 M48A
  • Intel は 25nm の 64M25 の内エンタープライズ向け (書き込み・消去回数 10,000 回) 品及び 25nm の SLC の 32S25 (書き込み・消去回数 100,000 回) より TSOP パッケージよりも周波数特性の優れた BGA パッケージ品を供給する。現在のロードマップでは 2011Q4 から供給される SLC の 64S20、MLC の 128M20 (双方とも 20nm) より ONFI 3.0 インターフェースを採用する。この他 ONFI 2.2 の 64M20 も予定されている。2011/5/4 Intel change packaging for NAND circuits for higher speeds



注意点
  • 半導体の大御所ではあるものの、IDE/SATA ホストバスコントローラーの設計・製造経験はあっても HDD の設計・製造経験は無い事、製造は中国である事、過去にはバグがあるファームウェアやユーティリティを配布した事例 (HDD で同じ事をやれば会社が傾くくらいの大失態である) がある為、ファームウェア・ソフトウェアの更新や新機種に対しては注意を要する。ただ何らかの問題を発生させても Intel の場合は必ず何らかの対応を行うためデータは失う事があってもドライブ自体はゴミにはならない。
2009年7月28日:X25-M G2 の販売直後に BIOS パスワードの設定をするとSSD が使用不能になる問題が発覚、回収騒ぎ。123
2009年8月29日:X25-M G2 の販売再開。1
2009年10月27日:X25-M G2 の Trim 対応のファームウェアアップデートが公開されるが、適用すると SSD が使用不能になる問題。12
※現在ではこれらのの問題は修正済み

  • G1系、G2系共に使用頻度に関係なく突然「8MB病」を発症する可能性がある。症状は使用中に突然フリーズし再起動するとパーティションが消える・容量が制限される。容量が 8MB (8MB 以外の例もあり、80GB のドライブが 37GiB 認識になってしまった例もある) になる他、デバイス名がコードネーム表示になる・容量の表示がおかしくなるシリアルNo.が「NO_DEFMAP」や「BAD_CTX」になる等の特徴がある。ファームウェアアップデートは受け付けなくなる場合もある。SecureErase を行うと再び使用できるようになる場合もあるがデータは失う。この状態になった場合は保証にて交換が可能。

  • G1・G2・320 のダイキャストのケースは全数裏面の仕上げが悪く傷が目立つが機能には問題ない。凹凸が酷過ぎてノート PC にうまく収まらないといった実用上の問題がある場合には販売店か代理店に問い合わせる事。



Intel 0,59%
Corsair 2,17%
Crucial 2,25%
Kingston 2,39%
OCZ 2,93%

Product Code 命名規則

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Product Number 例 SSD SA 2 M H 080 G1 C1
意味 SSD ①インターフェース ②形状 ③NANDの種類 ④グレード ⑤容量 ⑥世代 ⑦パッケージ種類等

  • 各項目の意味
該当箇所 記号 意味
PA PATA
SA SATA 3Gbps
SC SATA 6Gbps
US USB
MA mSATA
2 2.5"
1 1.8"
E miniPCIe
M Mini Card
P Package on Package (PoP、BGA)
S SLC
M MLC(50/34nm)
C MLC(25nm)
H ハイパフォーマンス
J "H"の新リビジョン
P バリュー
C SSD 310
W SSD 320 80GB以上
T SSD 320 40GB
L ?
0 Reserved
* 容量(GB 単位)
G1 G1
G2 G2
G3 SSD 320
A2 SSD 510
⑦※1 01/05 7.0mm※2、茶箱、付属品無し
C1/C5/10 9.5mm、茶箱、付属品無し
R5 9.5mm・化粧箱・3.5"変換マウンタ+ネジ、説明書入り 8cm CD-ROM or USB メモリ※3、ステッカー付属※3
K5 R5 に更に SATA 信号ケーブル、4pin ペリフェラル→ SATA 電源変換ケーブルを追加したもの
B5 K5 に更に USB 3.0 変換ケーブル、シリコン製ケースを追加したもの。
(ドライバーも付属しているという情報があるが不明)
HP HP OEM
LE Lenovo OEM
DE DELL OEM?
※1:数字は仕入れ単位でエンドユーザーには関係無し。保証は正規国内代理店経由の品であればパッケージ種類に関わらず三年。よく茶箱=バルクという誤解を受けているが、パッケージ種類に関わらず正規代理店経由で販売されメーカー(代理店)保証が受けられるものはリテール品である。並行輸入物は保証が短い・無い場合がある。茶箱版は並行輸入物が混じっている事がある。正規代理店は現在 SYNNEX のみ確認。クレバリーでは末尾「C1-M」や「10-M」という型番を扱っているが、これは通常の末尾「C1」や「10」にクレバリーが独自にマウンタを付属させたものである。

※2:G1/G2/320 等の厚さ 9.5mm 版は 厚さ 7.0mm 版に黒いプラスチックの枠 (スペーサー) を咬ませて厚みを調整してあるだけでそれ以上の差は無い。

※3:ステッカーは 初期は「MY SSD LOCKS!」、2010 年秋頃のロットから「SPEED DEMON」。説明書入りメディアは 2010 年秋頃の X25-M G2 120GB 末尾 "K5"に USB メモリ(ingston DATA Traveler G2 4GB) が見られたが、それ以外は 8cm CD-ROM のようだ。(このあたりの情報は全数確認したわけではないので不明確)



Intel 系 SSD OEM

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  • Intel の SSD は自社リテールの他、A-DATA、Adaptec、Buffalo、Kingston、PQI が OEM 販売していたが Intel 自社ブランド品の売れ行きのみが目立った為か現在では Adaptec、PQI 以外は取り扱いを終了している模様。流通在庫が安価で販売されている場合がある。その他 HP・Lenovo 等の主に外資系と EPSON Direct 等の PC に採用されており (容量が特殊なので容易に判別できる) これらの純正部品として流通する場合もある。これらの PC メーカー向け OEM 品は 7mm 厚でラベルの印字・デバイスネーム末尾が異なる場合が多い。(リテール向け品は G1/G2 の場合末尾"GC"や"GN")

メーカー 該当機種 中身
A-DATA SINTS-80GM系 X25-M G2
Adaptec MAXcacheシリーズ X25-E G1+キャッシュソフト
Buffalo SHD-NSMRシリーズ、SHD-NSMR80G X25-M G1
Kingston SSDNow E シリーズ SNE125-S2系 X25-E G1
SSDNow M シリーズ SNM125-S2系 X25-M G1
SSDNow M シリーズ SNM225-S2系 X25-M G2
SSDNow V シリーズ SNV125-S2/40GBのみ X25-V
PQI X25-Mシリーズ 6526**********系 X25-M G2
S532-Eシリーズ 6532-XXXXXXXXX系 X25-V + USB2.0 外付けケース
S533-Eシリーズ 6533-XXXXXXXXX系 X25-M G2 + USB3.0 外付けケース



HGST (Westen Digital) 系 SSD

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  • HGST は 2008 年末に Intel とエンタープライズ向け SSD の共同開発に乗り出す事を宣言。2010 年 11 月に SAS / FC-AL インターフェースの SSD を発表した。SSD コントローラー・NAND フラッシュメモリ共に Intel 製の為こちらに記載する。SATA でノート PC への搭載を前提とした 2.5"7mm 厚 の X25-E (Extream) とは異なり本格的なエンタープライズ向け SSD として期待出来る。→-2011/3/7 WD による HGST の買収について - 株式の譲渡は 2011/9 迄に完了する予定とされている。SSD がどうなるかは不明
  • HGST model number 命名規則
model number H U S SL 40 40 A S S6 0 0
意味 Hitachi Ultrastar Standard SLC シリーズ最大容量(GB)/10 容量(GB)/10 世代 S=Small Form Factor
L=Large Form Factor
S6=SAS6Gbps
F4=FCAL
Reserved Reserved




Intel SSD TOOL BOX

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ダウンロード(ver2.0.2.000)
TOOL BOX に関しての FAQ(英語)

必要環境
対応機種 X25-M/X25-V/X18-M の G2 かつファームウェア 02HA 以降
SSD 310/320
SSD 510
或いはそれ以降の機種
対応 SATA 接続モード AHCI、RAID モード (IDE モードでも動作する
USB 等にインターフェースを変換した場合認識されない)
対応ファイルシステム Trim コマンドを発行するボリュームは 非 RAID ボリュームである事
フォーマットが NTFS でダイナミックディスクで無い事(ver2.0時点)
対応OS .NET Framework 2.0 がインストール済みの Windows XP、VISTA、7 の各 32/64bit 版
対応ドライバ IRST (それ以外の Trim コマンド対応ドライバでも動作する)
※ Optimizer は Windows のタスクスケジューラを利用したスケジュール機能があるので一旦設定すれば意識する必要なし。必要な頻度は使用状況 (毎日大量のデータを削除する環境程こまめに行った方が良い) によって大きく変わるが毎日~週一程度。

更新履歴(リリースノートより)
リリース日時 リビジョン 詳細
2009/10/26 1.1 初公開
2009/12/21 1.2 使用不能なシステム復元ポイントの問題を修正
diagnostic と Optimizer のプログレスバー追加
(バグの為日本語 XP 環境で Optimizer 使用不可)
2010/3/22 1.3 バグ修正
2010/9 2.0 新機能"System Configuration Tuner"、"Secure Erase"を追加
2010/10 2.01 SecureErase の改良とバグ修正
2011/3/23 2.02 SecureErase の改良

Intel SSD ファームウェアアップデートツール

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  • Intel の各種 SSD のファームウェアをバージョンアップ出来るブート CD-R の ISO イメージ。CD-R ドライブと CD-R メディアが必要。(Windows 7 未満の OS であれば iso イメージを扱える CD-R ライティングソフトも必要。DeepBurner Portableあたりが手軽) CD-R 作成後はこの CD-R から PC を起動するとファームウェアのバージョンアップが出来る。DOS/V 機であれば動作するので x86 の Mac でも使用可。


  • 注意
  1. IDE モード (Legacy/Compatibility) と AHCI モードのみ対応、RAID モードや "IRRT" "Native + IDE" 等の設定ではファームアップ不可
  2. ファームアップ対象の SSD はサウスブリッジ内蔵 SATA コントローラーのポートに接続する事。外付け SATA コントローラー・SATA インターフェースカード・各種インターフェース変換チップ経由では認識されない場合がある。
  3. 例外:MSI の K9A2 で使用する場合は SSD は ポート 1 か 2 に接続しないと認識されない
  4. 例外:Lenovo ThinkPad T410・T510、IdeaPad Y460 の場合 AHCI モードでは認識されないので IDE モードにする必要がある
  5. 例外:Nvidia チップセットの場合は AHCI モードではアップデートできない場合があるので IDE モード推奨

機種 更新後のファームウェアバージョン
X25-M (G1、50nm) 045C8820 にアップデート
X25-E (G1、50nm) 045C8855 にアップデート
X25-M・V/X18-M (G2、34nm) 2CV102M3 にアップデート
※記載の無い機種はアップデートは無い


Lenovo PC 向け
  • X25-M G2 の Lenovo 搭載分向けの USB フラッシュメモリ向けファームウェアアップデートツール。解凍して出てきたファイルを DOS のシステムファイルが入った起動可能な USB メモリにコピーし、DOS 上でコマンド「FW31 /a」を実行するとファームウェアのアップデートが出来る。バージョン 2CV102M3 にアップデートされるが Intel 純正のアップデートツールとファイル内容に相違がある為あくまで該当機種のみでの利用をお勧めする。
  • Lenovo 文書番号:MIGR-76694


Intel Data Migration Software powered by Acronis

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Intel ブランドの SSD 限定で動作する Acronis の OEM のパーティションコピーソフト。HDD のシステムドライブを SSD に移行出来るがパーティションアライメントが考慮されているかは不明。1152 x 864 以上の解像度が推奨されている。

Intel Rapid Storage Technology (IRST)

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  • OS を新規にインストールする場合は SATA を AHCI モードにし、XP 以下の場合インストール時に F6 キーを押し、Vista 以降の場合は「インストール場所の選択」画面から画面左下の「ドライバの読み込み」をクリックし IRST の F6 インストール用の RAID コンソールの無い簡易版のドライバを読み込ませて OS インストールを完了させ、Windows 起動後にインストーラー版の IRST をインストールすること。尚 Windows Vista 以降では AHCI モード用のインボックスドライバが組み込まれているので対応チップセットならば特に F6 インストール用簡易ドライバを別に読み込ませなくとも OS のインストールは可能.。
  • IRST の起動が遅い場合は Intel Rapid Storage Technology のサービスのスタートアップの種類を「自動(遅延開始)」から「自動」に変更する事。

  • バージョン 10.1.0.1008 では単体で 2 TiB 以上の容量を持つ HDD は単体でのみ使用可能。2TiB を超える RAID ボリュームを作成する事は出来ない。バージョン 10.5.*.**** 以降から 2TiB 以上の RAID ボリュームに対応する。インストーラー版の 10.1.0.1008 での代表的な不具合として一部の環境で光学ドライブを見失うというものがある (その他詳細はリンク「人柱用最新版」のリンク先のリリースノート参照)。

  • IRST は SATA LPM に対応しているが SSD 側に SATA LPM 関連のバグがあると数秒のフリーズが多発するのでその場合はレジストリを編集して SATA LPM を無効にするか 旧バージョンの 9.6.0.1014 を使用する事
  • IRST の SATA LPM 無効化方法
regedit を起動し以下のキーに移動する。(無ければ作成する)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\iaStor\Parameters\Port0
(ポート番号は SSD を接続しているポートを選ぶ事。全てのポートを無効にしても動作に問題は無いが消費電力が増す)
(ドライバファイルが iaStorV の場合 \iaStorV\Parameters\Port* のキーを参照する事)
にある以下の各 DWORD 値を使途に合わせて変更する。ポートごとに個別に設定が必要である。
"DIPM"______DIPMの有効無効を設定____Enable:1、Disable:0
"LPM"_______HIPMの有効無効を設定____Enable:1、Disable:0
"LPMSTATE"__HIPMで要求するLPMの状態_Slumber:1、Partial:0
"LPMDSTATE"_DSATE時のLPMの状態______Slumber:1、Partial:0

ダウンロード
32bitOS 用 F6 インストールファイル 10.1.0.1008
64bitOS 用 F6 インストールファイル 10.1.0.1008
32/64bitOS共通インストーラー 10.1.0.1008
人柱用最新版
旧バージョン
サポート情報

Trim 2TiB 超え RST SSD Caching
9.5 以下 SSD TOOL BOX のみ 非対応 非対応
9.6 SSD TOOL BOX & Win7
10.0
10.1 AHCI モードのみ対応
10.5 AHCI & RAID モード 対応

  • 対応環境
対応OS Windows 2000 / Xp / 2003Server / Vista / 2008Server / Seven の 32/64bit
対応サウスブリッジ Intel の AHCI か RAID 対応のもの

RST SSD Caching /Smart Response Technology (SRT)

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  • Intel のソケット LGA1155 に対応したチップセットである Z68 に搭載される機能。SSD を HDD のキャッシュとして設定しハイブリッド動作させる。キャッシュには Intel 製以外の SSD も指定可能。

  • システム要件
Intel Z68チップセット + Core i の組み合わせであること
Windows Vista /Server 2008 以降の OS
BIOS で RST Smart Storage caching を有効化し SATA の動作モードは RAID モード
Intel RST 10.5 以上がインストールされている事
キャッシュとできる SSD の容量は 18.6GB~64GB
キャッシュとできる SSD はシステムあたり 1 台まで

  • 動作モードは OFF / Enhanced(Default) / Maximized の三種類があり、Enhanced では読み込み性能の向上、Maximized では更に信頼性を犠牲に書き込み性能が向上する。
Performance Dual Boot Safe Data Caching
Enhanced Boot-time
Run-taime Read
Paging
有効 Write-Through
Maximized Boot-time
Run-taime Reads
Run-taime Writesd
Paging
無効 Write-Back

Intel 系 SSD の S.M.A.R.T.の値の読み方

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  • G1 以降の Intel SSD の S.M.A.R.T. の仕様は公式に公開されている。Marvll 製 SSD コントローラー搭載の SSD 510 も SMART の仕様はほぼ共通。SSD TOOL BOX で各値が確認できる他 Crystal Disk Info でも Intel SSD の S.M.A.R.T. 値の取得に対応している。各項目名は Clystal Disk Info が対応しているものは同じ表記にし、不明・ベンダ固有と表示される項目は Intel の資料に記載されている名称で表記してある。この表は現在 G1/G2/320/510 に対応している。
  • こちらのページの Trim を有効にした状態での X25-V を使った耐久テストにおける各数値の変化の様子を () 内に青字記載した。X25-M G2 系はファームウェアバージョン 2CV102M3 以降ではメディア消耗指数の減りがかなり遅くなる。


G1 とは X25-M G1、X18-M G1、X25-E の事
G2 とは X25-M G2、X28-M G2、SSD 310、SSD 311 の事
G3 とは SSD 320 の事

項目 項目名 値の区分 閾値 詳細
03 スピンアップ時間 Raw 0 0固定
04 スタート/ストップ回数
05 代替処理済のセクタ数 Raw
(G2以降)
Normalized
(G1)
工場出荷後に代替されたフラッシュメモリーのブロック数。
G2 以降では 1 ブロック代替される毎に値が 1 ずつ増加する
(徐々に増加する)
09 使用時間 Raw 累積通電時間。
省電力モード (DIPM) 時の時間は記録されない
0C 電源投入回数 電源のオン/オフの累積回数
AA Available Reserved Space
(G3のみ)
10 異常な値を示した場合販売店か代理店に相談する事
AB Program Fail Count
(G3のみ)
0 書き込み失敗した割合
AC Erase Fail Count
(G3のみ)
消去失敗した割合
B8 エンドツーエンドエラー
検出回数
(G2/G3のみ)
Raw 99 SSD 内部のデータの整合性チェック (LBA タグチェック)
においてエラーが発生した回数
正常品であればこの値は減少しない
異常な値を示した場合は販売店か代理店に相談する事
C0 アンセーフシャットダウン回数 0 安全でない電源断が起きた累積回数
E1 総書き込み量 OS から見た総書き込み容量
(つまり SSD 内部ではこの数値よりも多くの
書き込みが発生している)
32 MB 毎に 1 ずつ増加する
E2 Timed Workload
Media Wear Indicator
(G1/G2/G3のみ)
前回の Workload Timer (E4) 稼動時の
ドライブ側から見た消耗の進行具合(%)
生の値を1024で割るとパーセンテージが得られる
最大で小数点第三位まで記録される
E4 の Workload Timer が 60分になるまで
値は FFFFh に固定される
E3 Timed Workload
Host Read/Write Ratio
(G1/G2/G3のみ)
前回の Workload Timer (E4) 稼動時の
全 I/O 中の読み込みの割合
E4 の Workload Timer が 60分になるまで
値は FFFFh 固定
E4 Workload Timer
(G1/G2/G3のみ)
現在のワークロードの経過時間が分単位で記録される
SMART EXECUTE OFFLINE IMMEDIATE
(D4h) subcommand 40h
の発行でリセットされる
E8 利用可能な予備領域
[寿命]
Normalized 10 予備領域の残存数
値は正規化されており 100 から徐々に減っていく
正常な範囲は 10 パーセントまで(減少速度はかなり遅い)
E9 メディア消耗指数 0 フラッシュメモリーの平均消去回数
平均消去回数が増えるにつれ正規化された値が100から1まで減少する
値が 1 まで下がった後は数値は変化はしないが継続して
使用すれば更にフラッシュメモリは消耗する。
値が 2 の時点でのデータ保持期間は一年間
G2 はファームウェア 2CV102M3 を適用するとやや数値が回復する
(比較的早期から減少を始めるが、1 になった後も
更に継続使用が可能)
だが、
一年未満の放置でデータ化けの可能性あり
F1 Total LBAs Written
(G3のみ)
Raw OS から見た総書き込みセクタ数
F2 Total LBAs Read
(G3のみ)
OS から見た総読み取りセクタ数
※ E1 は OS から見た書き込み量であり、SSD 内部では WA 分多く書き込みが発生している。X25-M G2 でパーティションアライメントが合っていてかつ 4KB 未満のブロックサイズの書き込みが一切発生していない環境であればワーストケースでも実際の書き込み量はこの値の 25 倍以下である。
※ E9 は 34nm の X25-M G2 (ファームウェア 2CV102HD 以前)の場合 NAND フラッシュメモリのスペック上の保証書き換え回数である 5000 回に達すると 1 になる。G1 や SSD 320 の場合は 1 に達するのに必要な書き換え回数が異なる可能性がある。

Intel SSD 固有のテクニックほか

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X25/18-M/V G1&G2 の速度低下予防について
  • Intel の自社製コントローラー搭載 SSD はパーティションとして確保していない空き領域を予備領域として使用するため、わざと全領域を確保せずに余らせておくと速度低下しにくくなる効果がある(効果があるピークは全容量の 20% で、それ以上確保しても効果は無いらしい)。特に RAID 環境では Trim が使用出来ない為お勧め。寿命を伸ばす効果もあるが、既に全領域を使用していても十分な寿命がある事が実証されているので寿命目的であれば予備領域の確保は余り意味が無い。また X25-E は出荷時に既に約 25% の予備領域を確保しているのでこちらもあまり効果は無い。予備領域を増やしたい場合は一旦 IDE モードで Secure Erase コマンドで全領域を消去後に未使用領域を余らせた上でパーティションを確保する必要がある。
  • IDF2009 の資料
  • 2010/4/10 Server Expo 2010 における Intel の天野氏の解説
  • AnandTech のテスト・解説

HGST (Westen Digital) Ultrastar SSD400S シリーズ

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  • HDD で有名な HGST は Intel との共同開発で Intel 製 NAND フラッシュ/ SSD コントローラー搭載のエンタープライズ向け SSD を製造する。SAS 版はシーケンシャルリードは最大 535 MB/s、シーケンシャルライトは最大 500 /400 MB/s、4KB 毎のランダム IOPS はリード 46,000 IOPS、ライト 13,000 IOPS となっており競合する東芝製エンタープライズ向け SSD と比較するとシーケンシャルで勝りランダムアクセスでは劣る。
  • HGST SSD 公式
  • データシート(PDF)
  • 概略仕様(PDF)

  • スペック一覧
型番 インター
フェース
容量
(user/搭載量)
形状 シーケンシャル
リード/ライト
RR4k/RW4k
(IOPS)※1
保証
書き込み量
※2
価格
HUSSL4010ASS600 SAS
6Gbps
100GB
/128GiB?
2.5"SAS
(厚さ15mm)
535/400 MB/s 46,000/13,000 9PB
HUSSL4020ASS600 200GB
/256GiB?
535/500 MB/s 18PB
HUSSL4040ASS600 400GB
/512GiB?
35PB
HUSSL4010ALF400 FCAL
4Gbps
100GB
/128GiB?
3.5"FCAL
(厚さ15.25mm)
390/340 MB/s 9PB
HUSSL4020ALF400 200GB
/256GiB?
18PB
HUSSL4040ALF400 400GB
/512GiB?
35PB
※1 計測条件は不明
※2 100%ランダム書き込み時

コントローラーチップ Intel EW29AA31AA0 EAL48W57 (ES?)
ファームウェア
フラッシュメモリ Intel 29F64G08JCND1 ?
訂正不能エラーレート 1/10^16
DRAMキャッシュ DDR2 256MB 以上 (Micron MT47H128M8CF-3:H 128MB * 2 以上)
衝撃耐性(動作中) 2.17, all axes 5 to 700 Hz
振動耐性(動作中) 1000G (0.5ms)/500G (2ms)
動作温度 0~60℃
インターフェース SAS 6Gbps / FC-AL
コネクタ形状 SAS / FC-AL
消費電力(アクセス時) 5.5W (平均)
消費電力(待機時) 1.7W (平均)
動作電圧 12V & 5V
重量 187g (SAS)
227g (FC-AL)
※実装されているチップは Intel 製同様樹脂で固定されている

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