CPU
CPUとは人間で言う「脳」であり、主な処理を行う。
パーツ選びの際はソフトの「推奨スペック」以上の最新CPUを買えば十分。
詳しいスペックの見方は下記参照。
パーツ選びの際はソフトの「推奨スペック」以上の最新CPUを買えば十分。
詳しいスペックの見方は下記参照。
スペックの見方
用語表だよ!
初心者がまず知るべきスペックと用語。
用語 | 解説 | 例 | ひとこと |
---|---|---|---|
コア・スレッド数 | 脳と手の数 | 6コア12スレッド、 8コア16スレッド |
4~6コアが普通 8コア以上はハイスペ |
クロック周波数 | 頭の速さ | 3.6GHz、4.0GHz、 ベース3.4GHz&ターボ3.9GHz |
3.0GHz以上が普通 4.0GHz以上はハイスペ |
CPUソケット | CPUの規格・形状 | LGA1151、Socket AM4、 LGA2066、Socket TR4… |
マザボと合わせよう! |
アーキテクチャ | 世代 | Coffee Lake、Haswell、 Zen(Pinnacle Ridge, Raven Ridge)… |
|
シリーズ | 同世代内の種類 | Core i7、Ryzen 5、Pentium… | ネーミング! |
消費電力 | 正確にはTDP・熱設計電力という | 65W、35W、91W、140W… | 通常のものなら100W以下! ハイエンドなら100W超! |
コア・スレッド数(C・T)
CPUに搭載されている「脳」の数。
これが多いほど多重・並列処理に優れたりする。
これが多いほど多重・並列処理に優れたりする。
また、スレッド数は脳に対する「手」みたいなもの。
通常は1コアあたり1スレッド。
しかし、「ハイパースレッディング」や「SMT」(詳細は後述)によって、1コアあたり2スレッドに増やすことができるCPUも存在する。
これにより、少ないコア数でも、より多くの処理をこなすことができる。
通常は1コアあたり1スレッド。
しかし、「ハイパースレッディング」や「SMT」(詳細は後述)によって、1コアあたり2スレッドに増やすことができるCPUも存在する。
これにより、少ないコア数でも、より多くの処理をこなすことができる。
コア数 | 評価 | ひとこと |
---|---|---|
10(デカ)以上 | ? | サーバー用途など、並列処理が重要視される用途では大活躍 しかし低負荷での処理は不利 |
6(ヘキサ)~ 8(オクタ) |
○ | 動画エンコードなどの並列処理には向いているが、 古いゲームでは4コア超のマルチコアに最適化されていないゲームがあるので注意※ とはいえ高画質でリアルタイムでゲーム実況配信するならこのクラスがいいと思う 執筆者は6コア12スレッドRyzenでゲームしながらアマプラやYouTubeを見ながらプレイしているがあまり困らない |
4(クアッド) | ○ | ゲームをするなら最低限ここから |
2(デュアル) | △ | ネット、データ管理、Officeなら困らない |
※マルチコア非対応のゲームであっても、将来的にマルチコアに対応する可能性がある。長期的な視野でPCを使うという人は、6コア以上のCPUを買うのが望ましい。
クロック周波数
「頭」の速さ。クロックが2倍になったら速度も2倍。わかりやすい!
どんな用途でも効いてくる。
※ゲームなどで速度に限度がある場合は速すぎても意味なし。逆に速すぎて困ると言えば熱管理がめんどくさくなるぐらい。
どんな用途でも効いてくる。
※ゲームなどで速度に限度がある場合は速すぎても意味なし。逆に速すぎて困ると言えば熱管理がめんどくさくなるぐらい。
CPUソケット
CPUの形状。
CPUとマザボは対応した製品でなければ乗せることすら不可能なので、双方ソケットの一致している物を購入しよう。
CPUとマザボは対応した製品でなければ乗せることすら不可能なので、双方ソケットの一致している物を購入しよう。
メーカー | CPUソケット | ひとこと |
---|---|---|
Intel | LGA1151 | メインストリーム!※ |
LGA2066 | 現ハイエンド! | |
LGA2011-3 | 旧ハイエンド | |
AMD | AM4 | メインストリーム! |
TR4 | ハイエンド! | |
AM3,AM3+ | 旧ハイエンド | |
FM2 | 旧APU用 |
- ※Core i 8000〜9000番代と、6000~7000番代とでは、同じLGA1151でも、対応するマザーボードが全く違う!!
- 8000/9000→Z390、Z370、H370、B360、H310チップセット
- 6000/7000→Z170、Z270、H170、H270、B150、B250、H110チップセット
アーキテクチャ
CPUの世代みたいなの。
IntelならCoffee Lake Refresh(第9世代)が、AMDならRyzenのZen+/Zenが最新(詳しく書くと、Pinnacle RidgeとRaven Ridge)。
IntelならCoffee Lake Refresh(第9世代)が、AMDならRyzenのZen+/Zenが最新(詳しく書くと、Pinnacle RidgeとRaven Ridge)。
シリーズ
同世代内の種類分け・ネーミングみたいなの。
シリーズごとに大まかな違いがある。
※IntelはCoffee Lake Refresh世代基準の説明
シリーズごとに大まかな違いがある。
※IntelはCoffee Lake Refresh世代基準の説明
メーカー | シリーズ | ひとこと |
---|---|---|
Intel | Core i9 (LGA1151) |
8コア/HT対応! |
Core i9 (LGA2066) |
10~18コア/HT対応! | |
Core i7 (LGA1151) |
8コア/HTなし | |
Core i7 (LGA2066) |
6~8コア/HT対応 だが微妙 | |
Core i5 | 6コア/HT無し | |
Core i3 | 4コア/HT無し | |
Pentium | 2コア/HT対応! | |
Celeron | 2コア/HT無し | |
Xeon | サーバー向け安定高出力型! しかし高価 | |
AMD | Ryzen Threadripper | 12~32コア、24~64スレッド! |
Ryzen 7 | 8コア16スレッド! | |
Ryzen 5 | 6コア12スレッド!or 4コア8スレッド! | |
Ryzen 3 | 4コア4スレッド! | |
Athlon (Socket AM4) |
2コア4スレッド Pentium対抗として登場! |
+ | AMD旧世代製品 |
※HT(ハイパースレッディング)…1コアあたり2スレッドで「見かけ上コア数が2倍」みたいな動きをさせる技術。IntelではCore i7/Core i3/Pentium(Kaby Lake以降)に搭載されている。AMDでは同じものが「SMT」と呼ばれる。こちらはRyzen 7/Ryzen 5に搭載。
※OC(オーバークロック)…CPUの高速化。規格外の速さで動かせる。
※OC(オーバークロック)…CPUの高速化。規格外の速さで動かせる。
内蔵GPU
画面出力機能。グラボをつけるならいらない。
LGA2066用CPUや、F型番のCore 9000番代、Ryzen(一部除く)など、そもそも搭載されていないものもある。
LGA2066用CPUや、F型番のCore 9000番代、Ryzen(一部除く)など、そもそも搭載されていないものもある。
その他のスペック
型番について
Intel Core | |
---|---|
Core i3-8100 | |
Core i9-9900K | |
Core i5-9400F | |
Core i5-8265U | |
Core i9-7980XE | |
数字 | 基本的に大きい方が高性能! |
末尾のK・X・XE | OC対応! |
末尾のF | 内蔵GPU無し(第9世代のみ) |
末尾のT | 超省電力!(ただし性能は削られている) |
末尾のP | 内蔵GPU無し or 内蔵GPUが下位クラス |
末尾のU | ノートパソコン用通常品 |
末尾のH | ノートパソコン用上位GPU搭載(Irisなど) |
末尾のHQ | ノートパソコン用上位GPU搭載かつ4コア |
末尾のHK | ノートパソコン用上位GPU搭載かつOC対応 |
+ | 旧製品 |
Intel Pentium/Celeron | |
---|---|
Pentium G5400 | |
Celeron G4900T | |
Pentium 4405Y | |
Celeron J3355 | |
数字の前のG | デスクトップ向け |
数字の前が ブランド名だけ |
ノートパソコン向け |
数字の前のJ・N | タブレット向け(極低性能) |
末尾のT | デスクトップ用省電力品 (あまり出回らない) |
末尾のU・M | ノートパソコン用の通常品 |
末尾のY | モバイル用の通常品 |
AMD Ryzen/Athlon(AM4) | |
---|---|
Ryzen 5 2600 | |
Ryzen 7 1800X | |
Ryzen 3 2200G | |
Ryzen 7 2700U | |
Ryzen Threadripper 2990WX | |
Athlon 200GE | |
数字 | 基本的に大きい方が高性能! |
末尾のX・WX | XFRの伸びしろが大きい(+100MHz) |
末尾のG | 内蔵GPU搭載(つまりAPU) |
末尾のE | TDPが35Wの省電力製品 |
末尾のU | ノートパソコン用 |
+ | 旧世代APU |
※XFR(eXtended Frequency Range)…CPUの温度に応じて、最大ブーストクロックを超えて周波数を上げてくれる技術。自動でやってくれる。BIOSから有効/無効を切り替えられる。X型番でなくとも作動するが、この場合は伸びしろが+50MHzにとどまる。
※AMDのRyzenなら全製品でOCに対応に対応している。
※AMDのRyzenなら全製品でOCに対応に対応している。
キャッシュ
CPUの一時的な記憶領域。
CPUから近い順にL1、L2、L3、…と分けられる。
(過去にはL4キャッシュを積んでいるものまであったが…現在はなぜか作られなくなった)
CPUから近い順にL1、L2、L3、…と分けられる。
(過去にはL4キャッシュを積んでいるものまであったが…現在はなぜか作られなくなった)
単に「キャッシュ」とだけ表記してある場合は通常L3(もしくはL2+L3)キャッシュを指す。
(参考)知っておきたい知識OC(オーバークロック)
OCとはCPUやGPUの高速化のこと。
規定以上の速さで動かせる。
マザボ上の機能で行う。
規定以上の速さで動かせる。
マザボ上の機能で行う。
CPUのOCを行う最低条件は基本的に以下2つ
- マザボがOC向け
- CPUがOC対応
- IntelならCore i5-8600Kなど末尾「K」「X」のものが対応している
- AMDのRyzenなら&color(red){全製品が}OCに対応する。
詳しくはOCの手引きを参照。
(参考)内蔵GPUってあった方がいいの?内蔵GPUでどこまでできるの?
グラボをつけるなら内蔵GPUは無くていい。
内蔵GPUでできるのは2DゲームかDirectX9のゲームぐらいまで。
内蔵GPUでできるのは2DゲームかDirectX9のゲームぐらいまで。
ただしRyzen 3 2200G、Ryzen 5 2400Gは内蔵GPUが非常に優秀で、軽量級3Dゲームならまともに動く。
(参考)CPUの総性能はベンチマークでしかわからない
CPUの性能を左右するのは主にコア数、クロック数(GHz)、アーキテクチャ、キャッシュ(MB)である。
しかし、アーキテクチャによる性能が非常にわかりにくいため、CPUの総性能はこれらの総合(ベンチスコア)でしか分からない。
そのため、コア数、クロック数が高くても性能の低いCPUはいくらでもあるので注意。
しかし、アーキテクチャによる性能が非常にわかりにくいため、CPUの総性能はこれらの総合(ベンチスコア)でしか分からない。
そのため、コア数、クロック数が高くても性能の低いCPUはいくらでもあるので注意。
(参考)動画エンコしたいんだけど、爆速CPU買えばいいの?10万とか高すぎるんだけど…
寝てるときエンコするなら低速CPU(Celeron G4900など)で十分。
一刻を争うなら高速CPU(Ryzen 7 2700などの多コア製品)を買うべし。スレッド数が物を言う。
一刻を争うなら高速CPU(Ryzen 7 2700などの多コア製品)を買うべし。スレッド数が物を言う。