武装神姫SSまとめ@wiki
EXECUTION-Extend 『F of Cの資料』
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hokari203X
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●主な登場人物
・キミタカ・ヒナヅキ (Kimitaka Hinazuki/雛月 公孝) male Age:33
カリフォルニア州立ロサンゼルス・聖サンタモニカ病院に勤める日本出身の外科医。
正義感が強く、外科医らしく職務に厳格で落ち着いた性格だが、偶に周りを呆れさせるほどに天然である。その優しく暖かな人柄からか患者達からの評判は良い。
外科手術に於ける神の腕を持っており、的確な対応や判断力は基より、一寸の狂いも迷いもない手先が織り成す素早い執刀は、普通の医者がさじを投げてしまった多くの患者の命を救ってきた。その腕を買われ、現在務めている病院から優待状がきた。
人間の助手じゃないと仕事に気が乗らないらしいが、非常に優秀過ぎる助手を務めるアムリタに負けじと奮闘している。
武装神姫の事はまだ良く分かっていないが、理解を深めようと思っている。
・ナタリー・コールドウェル (Nathalie Caldwell) female Age:28
聖サンタモニカ病院の若き病理研究室長。自称・他称共に天才と認める人物。
男勝りな性格でプライドが高い上に少し神経質でやや自己中心的で、誰に対しても配慮がなく見下したような態度を取る為、大変近寄りがたい人物である。
元々は臨床検査技師だが、独自の研究で多くの難病の治療法や対策を確立させてきた実績により、聖サンタモニカ病院に病理研究室を設けさせた。
天才的である事に関しては共通するヒナヅキとは多分親しい。アムリタは部下よりは使える存在。
武装神姫に対して偏見を持っている。
・アムリタ (Amrita) Medical-Specification Nurse-TypeMMS
フレア・テクニクス社が、武装神姫の様々な装備の汎用性の高さに注目して開発した世界初の医療用MMS。聖サンタモニカ病院では初期型が11体導入された。髪と瞳は青色で、医療関係者や患者のメンタル面での安定を考慮した結果である。
医療活動における判断力が求められる為にオーナーと言う概念はなく、全アムリタの情報共有・意思統合により役割分担やその時に適した行動が判断される。
通常状態は基本的な医学知識がプログラミングされており、三種の医療用パックを換装する事でそのパックにプリセットされているデータを一時的に使用する。(通常時に於ける記憶視野の拡張とコスト削減の為)
通常の神姫とは開発思想も構造も異なり、医療機関の要求に合わせた受注生産となり、1体だけでも医療用精密機械並みの価格を誇る。また、厳密的には神姫ではなく医療機器に分類される為、世間一般への販売は禁じられている。
●アムリタの医療パック
・カラドリオス:
細菌・ウィルス性の病気対策の臨床検査・病理研究換装パック。小さな白い翼を生やし、サンプル採取用タンクや腕に換装式注射針を持つ。採取したサンプルから遺伝子レベルの情報を引き出す事が出来、様々な薬品を調合する事で、患者の病状や体質に合わせた様々な抗体や薬を精製できる。
・アスクレピオス:
危険度の高いステージ3以上の手術専用パック。手術器具の塊であり、多数の延長式多間接サブアームを用い執刀医のサポートを行う。普通の外科医には手術困難な箇所の処置を行う事が出来る。装備中は集中治療室内の機械類とシンクロし、更に自己判断力が強化され、執刀医と並行して執刀を行う事も可能。
●用語解説
・バイタル:正しくはバイタルサイン。生きている状態を示す指標。体温・呼吸・脈拍・血圧など。
・カウンターショック:除細動器、所謂電気ショックの事。致死性不整脈や心室細動の際に電気ショックを与え、心臓の働きを復帰させる事を目的として直流通電する方法。公共施設に設置されているものは自動体外式除細動器と言い、医療従事者以外でも使用出来る。
・ER:emergency roomの略で,救急室,あるいは救急外来を意味する。聖サンタモニカ病院には一般病棟とは別に、救急外来患者の為の病棟があり、台詞中のERはここの事を指す。
・全身麻酔:一時的に神経機能を低下させて、痛覚を始め知覚や意識を失わせること。局所麻酔は末梢神経に作用させるものであり、全身麻酔は中枢神経に作用させる。
・カンファレンス:カンファと略される事も。手術前のカンファレンスでは、執刀医や助手達はその手術に対して綿密な打ち合わせを行ってから手術に移る。
・CT検査:放射線などを利用して物体を走査し、コンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像を構成する技術。広義にはPETやMRIと言った装置があるが、大概はX線スキャナである。また、この話の中では緊急を要する事態だった為、短時間で済むX線スキャナを使用したことになっている。
・トゥモール:人の体にできる、デキモノの事。脂肪の塊や悪性腫瘍などもトゥモールの一種。
・カルチ:癌腫の事であり、カルテには”Ca”と書かれる事が多い。
・チアノーゼ:血液中の酸素濃度が低下した際に現れる、皮膚や粘膜が青紫色になる状態。この話の様に呼吸器に障害が出れば必ず見られる。窒息死の場合は、血管中の還元ヘモグロビンの数が起因している。
・アナムネ:アナムナーゼとも。問診して病歴を聴取、或いは既住歴や現在の病気の状況を事前調査する事。この話の場合は通報者の家族から尋ねたので、本来的なアナムネとは異なる。
・肺腫瘤:肺に出来た腫瘍の事。PET検査により肺癌との区別が可能である。この話の手術では、カルチ(悪性腫瘍)に至っていないものも混じっていた。
・ステージ:病気の状態を幾つかの段階に分ける呼び方。様々な病状や判断基準がある。この話での腫瘍は、ステージ1から3までと多種多様だったらしく、普通の医者なら即刻諦めてしまう程深刻なものだった。
・培養膜:医療技術の一つ。患者の正常な細胞質や皮質を特殊な有機質の膜の上で培養させることで、患者の体質と同一した組織を培養膜上に作る。特定の手術が非常に楽になった上に、アレルギーも殆ど無いと言う利点がある。尚、同様の医療技術は既に存在するが、粘膜等の代用は未だに実現されていない。
・Intensive Care Unit:要するに集中治療室のことで、一般的にICUと呼ぶ。
・ヘラ:術創を広げたり、臓器などをずらしたりして固定する為の医療器具。
・ショック症状:生体に対する侵襲あるいは侵襲に対する生体反応の結果,重要臓器の血流が維持できなくなり,細胞の代謝障害や臓器障害が起こり,生命の危機にいたる急性の症候群。アナフィラキシーショックが有名なところだが、この病の場合は肺臓の臓器障害による血圧低下を懸念したもの。
・ヒーリングゲル:ゼリータイプの塗り薬で、皮膚や粘膜を問わずに浸透する薬品。患部に塗布する事で細胞を活性化させ、免疫力と自己再生力を高める。創傷を軽減させたり、培養膜と併用する事で失われた部位をほぼ完全に補うことが可能である。同様の品に消毒用ゲルも存在し、基本的に分けて使う。
・病研:病理研究室の略。病気の原因をつきとめ、その治療法を発見する部署。聖サンタモニカ病院では、臨床検査も行っており、患者の体質や遺伝子等を調べる事で、副作用や後遺症が出にくい治療法や新薬を患者毎に成立させる、”患者に合わせる医療”を取り入れている。
・マーカー値:正常細胞や良質疾患ではほとんどみられないが、悪性腫瘍から高い特異性をもって産生される物質。血液検査などで調べるものだが、手術中はアムリタが血中濃度をリアルタイムで計っていた。
・フォーセプス:はさみに似た形の金属性の医療器具。鉗子とも言う。手術や治療のときに、器官や組織などを挟み、牽引したり圧迫したりするのに用いる。この手術では、先端がより細くなったものを使っていた。
・QOL:Quality of Lifeの略。人の生活の質の事。医療関係者は如何なる時でも患者のQOLを向上させるべく最善を尽くしているものである。似た概念としてSOL(Sanctity of Life)と言うのが存在する。こちらは人間的尊厳を保った生活を計る考えであり、本質はQOLと変わらない。
・ドレーン:カテーテルの事である。体液等の排出、薬液や造影剤の注入に使用する管。極めて精密な使用法が求められる医療器具であり、ヒナヅキの様な使い方は非常に特殊で前例はない。
・ドレナージ:体内の分泌物、血液、膿など、貯蔵液を管により体外へ排出させる方法。上記のドレーン(或いはカテーテル)を用いて行う。
・シーリング:医療が発達した203X年での医療用語。培養膜の移植処置を完了した事を言う。
・スーチャ:手術した創を縫合する事。腕のいい医師なら、縫合の痕が殆ど目立たないという。同じ意味の用語に”ナート”があるが、そちらはドイツ語。
・サージカルテープ:医療用補助テープの事。湿布などを肌に固定する場合に用いる。この手術で用いたのは、術創の保護用テープである。軽い切り傷の具合は縫合せず、テープで固定する事もある。
・Infirmary:医務室の事。
・Allergy-tuningforkとか:一部の武装は、日本からの輸出時のままの名称によるイメージの悪化を避ける為、英語版に直したりアレンジした名前が存在する。例えばアレルギーペタルを直訳すれば”Allergie-Petal”だがどう見ても”Petal”には見えない為、外見からイメージする名前に修正した。特に、”悪魔の翼”は語呂やイメージが悪い為、もう少し軟らかいイメージを持たせる必要があったらしい。
・ArmedMaiden:武装神姫のこちらでの販売名称。"BusouShinki"と言った具合で世界の共通語にするには流石に無理がある。そうでなくとも”神姫”と言う微妙なニュアンスを世界中に正確に伝えるのは大変困難である。因みに、個体の個性を強く表現する為、一つのCMにつき一体だけ紹介するのが米国での特徴。
※実際の意味とは異なる意味で使用している事があります。
●英語部分の意訳
:冒頭
(この作品には外科手術のシーンが描写されております。
また、この医療技術は架空のものです。
危険ですので絶対に手術の真似をしないで下さい。
また、この作品は”武装神姫”に対し、批判的な表現が含まれています。
それでも、読みますか?)
:ナタリーの個人研究室にて
(今日から、一部の武装のスタン効果が強化されます)
(以下のパーツをお持ちの方は、神姫センターか神姫ショップまでお越し下さい)
:5月2日のCM
(この大空を支配する新たなる翼――)
(武装神姫の新世代が訪れる。キャノンモードとライドモードを使いこなせるか?)
(遥かなる風に乗せて、聞かせてあげるわ、私の歌を)
(武装神姫第5弾、エウクランテ、近日発売予定)
:診断書
(病状:肺癌(カルチノイド・トゥモール性)
状況:突発性・呼吸困難
原因:不明
備考:3X年の4月末に発生した、原因不明の肺癌発症現象によるものである。当時は一般的な肺癌だと診断されるも、手術は無事に成功する)
:新たな更新履歴
(4月28日の、スタン効果の強化を受けられたお客様へ。
強化を受けた武装で攻撃された神姫が、強制睡眠状態になるというトラブルが頻発すると言う知らせを多数受けるようになりました。このトラブルは当社にとって予想外の事態であり、ユーザーの皆様に多大な迷惑をおかけしてしまわれた事と存じます。
強化されたユーザーの皆様は、該当品を神姫センターか神姫ショップで交換するか、当社まで郵送してください。代わりに、お好みのアイテムを8点、又はお好みの神姫を1体と交換致します。
この度、ユーザーの皆様には多大なるご迷惑をおかけしてしまいました)
・キミタカ・ヒナヅキ (Kimitaka Hinazuki/雛月 公孝) male Age:33
カリフォルニア州立ロサンゼルス・聖サンタモニカ病院に勤める日本出身の外科医。
正義感が強く、外科医らしく職務に厳格で落ち着いた性格だが、偶に周りを呆れさせるほどに天然である。その優しく暖かな人柄からか患者達からの評判は良い。
外科手術に於ける神の腕を持っており、的確な対応や判断力は基より、一寸の狂いも迷いもない手先が織り成す素早い執刀は、普通の医者がさじを投げてしまった多くの患者の命を救ってきた。その腕を買われ、現在務めている病院から優待状がきた。
人間の助手じゃないと仕事に気が乗らないらしいが、非常に優秀過ぎる助手を務めるアムリタに負けじと奮闘している。
武装神姫の事はまだ良く分かっていないが、理解を深めようと思っている。
・ナタリー・コールドウェル (Nathalie Caldwell) female Age:28
聖サンタモニカ病院の若き病理研究室長。自称・他称共に天才と認める人物。
男勝りな性格でプライドが高い上に少し神経質でやや自己中心的で、誰に対しても配慮がなく見下したような態度を取る為、大変近寄りがたい人物である。
元々は臨床検査技師だが、独自の研究で多くの難病の治療法や対策を確立させてきた実績により、聖サンタモニカ病院に病理研究室を設けさせた。
天才的である事に関しては共通するヒナヅキとは多分親しい。アムリタは部下よりは使える存在。
武装神姫に対して偏見を持っている。
・アムリタ (Amrita) Medical-Specification Nurse-TypeMMS
フレア・テクニクス社が、武装神姫の様々な装備の汎用性の高さに注目して開発した世界初の医療用MMS。聖サンタモニカ病院では初期型が11体導入された。髪と瞳は青色で、医療関係者や患者のメンタル面での安定を考慮した結果である。
医療活動における判断力が求められる為にオーナーと言う概念はなく、全アムリタの情報共有・意思統合により役割分担やその時に適した行動が判断される。
通常状態は基本的な医学知識がプログラミングされており、三種の医療用パックを換装する事でそのパックにプリセットされているデータを一時的に使用する。(通常時に於ける記憶視野の拡張とコスト削減の為)
通常の神姫とは開発思想も構造も異なり、医療機関の要求に合わせた受注生産となり、1体だけでも医療用精密機械並みの価格を誇る。また、厳密的には神姫ではなく医療機器に分類される為、世間一般への販売は禁じられている。
●アムリタの医療パック
・カラドリオス:
細菌・ウィルス性の病気対策の臨床検査・病理研究換装パック。小さな白い翼を生やし、サンプル採取用タンクや腕に換装式注射針を持つ。採取したサンプルから遺伝子レベルの情報を引き出す事が出来、様々な薬品を調合する事で、患者の病状や体質に合わせた様々な抗体や薬を精製できる。
・アスクレピオス:
危険度の高いステージ3以上の手術専用パック。手術器具の塊であり、多数の延長式多間接サブアームを用い執刀医のサポートを行う。普通の外科医には手術困難な箇所の処置を行う事が出来る。装備中は集中治療室内の機械類とシンクロし、更に自己判断力が強化され、執刀医と並行して執刀を行う事も可能。
●用語解説
・バイタル:正しくはバイタルサイン。生きている状態を示す指標。体温・呼吸・脈拍・血圧など。
・カウンターショック:除細動器、所謂電気ショックの事。致死性不整脈や心室細動の際に電気ショックを与え、心臓の働きを復帰させる事を目的として直流通電する方法。公共施設に設置されているものは自動体外式除細動器と言い、医療従事者以外でも使用出来る。
・ER:emergency roomの略で,救急室,あるいは救急外来を意味する。聖サンタモニカ病院には一般病棟とは別に、救急外来患者の為の病棟があり、台詞中のERはここの事を指す。
・全身麻酔:一時的に神経機能を低下させて、痛覚を始め知覚や意識を失わせること。局所麻酔は末梢神経に作用させるものであり、全身麻酔は中枢神経に作用させる。
・カンファレンス:カンファと略される事も。手術前のカンファレンスでは、執刀医や助手達はその手術に対して綿密な打ち合わせを行ってから手術に移る。
・CT検査:放射線などを利用して物体を走査し、コンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像を構成する技術。広義にはPETやMRIと言った装置があるが、大概はX線スキャナである。また、この話の中では緊急を要する事態だった為、短時間で済むX線スキャナを使用したことになっている。
・トゥモール:人の体にできる、デキモノの事。脂肪の塊や悪性腫瘍などもトゥモールの一種。
・カルチ:癌腫の事であり、カルテには”Ca”と書かれる事が多い。
・チアノーゼ:血液中の酸素濃度が低下した際に現れる、皮膚や粘膜が青紫色になる状態。この話の様に呼吸器に障害が出れば必ず見られる。窒息死の場合は、血管中の還元ヘモグロビンの数が起因している。
・アナムネ:アナムナーゼとも。問診して病歴を聴取、或いは既住歴や現在の病気の状況を事前調査する事。この話の場合は通報者の家族から尋ねたので、本来的なアナムネとは異なる。
・肺腫瘤:肺に出来た腫瘍の事。PET検査により肺癌との区別が可能である。この話の手術では、カルチ(悪性腫瘍)に至っていないものも混じっていた。
・ステージ:病気の状態を幾つかの段階に分ける呼び方。様々な病状や判断基準がある。この話での腫瘍は、ステージ1から3までと多種多様だったらしく、普通の医者なら即刻諦めてしまう程深刻なものだった。
・培養膜:医療技術の一つ。患者の正常な細胞質や皮質を特殊な有機質の膜の上で培養させることで、患者の体質と同一した組織を培養膜上に作る。特定の手術が非常に楽になった上に、アレルギーも殆ど無いと言う利点がある。尚、同様の医療技術は既に存在するが、粘膜等の代用は未だに実現されていない。
・Intensive Care Unit:要するに集中治療室のことで、一般的にICUと呼ぶ。
・ヘラ:術創を広げたり、臓器などをずらしたりして固定する為の医療器具。
・ショック症状:生体に対する侵襲あるいは侵襲に対する生体反応の結果,重要臓器の血流が維持できなくなり,細胞の代謝障害や臓器障害が起こり,生命の危機にいたる急性の症候群。アナフィラキシーショックが有名なところだが、この病の場合は肺臓の臓器障害による血圧低下を懸念したもの。
・ヒーリングゲル:ゼリータイプの塗り薬で、皮膚や粘膜を問わずに浸透する薬品。患部に塗布する事で細胞を活性化させ、免疫力と自己再生力を高める。創傷を軽減させたり、培養膜と併用する事で失われた部位をほぼ完全に補うことが可能である。同様の品に消毒用ゲルも存在し、基本的に分けて使う。
・病研:病理研究室の略。病気の原因をつきとめ、その治療法を発見する部署。聖サンタモニカ病院では、臨床検査も行っており、患者の体質や遺伝子等を調べる事で、副作用や後遺症が出にくい治療法や新薬を患者毎に成立させる、”患者に合わせる医療”を取り入れている。
・マーカー値:正常細胞や良質疾患ではほとんどみられないが、悪性腫瘍から高い特異性をもって産生される物質。血液検査などで調べるものだが、手術中はアムリタが血中濃度をリアルタイムで計っていた。
・フォーセプス:はさみに似た形の金属性の医療器具。鉗子とも言う。手術や治療のときに、器官や組織などを挟み、牽引したり圧迫したりするのに用いる。この手術では、先端がより細くなったものを使っていた。
・QOL:Quality of Lifeの略。人の生活の質の事。医療関係者は如何なる時でも患者のQOLを向上させるべく最善を尽くしているものである。似た概念としてSOL(Sanctity of Life)と言うのが存在する。こちらは人間的尊厳を保った生活を計る考えであり、本質はQOLと変わらない。
・ドレーン:カテーテルの事である。体液等の排出、薬液や造影剤の注入に使用する管。極めて精密な使用法が求められる医療器具であり、ヒナヅキの様な使い方は非常に特殊で前例はない。
・ドレナージ:体内の分泌物、血液、膿など、貯蔵液を管により体外へ排出させる方法。上記のドレーン(或いはカテーテル)を用いて行う。
・シーリング:医療が発達した203X年での医療用語。培養膜の移植処置を完了した事を言う。
・スーチャ:手術した創を縫合する事。腕のいい医師なら、縫合の痕が殆ど目立たないという。同じ意味の用語に”ナート”があるが、そちらはドイツ語。
・サージカルテープ:医療用補助テープの事。湿布などを肌に固定する場合に用いる。この手術で用いたのは、術創の保護用テープである。軽い切り傷の具合は縫合せず、テープで固定する事もある。
・Infirmary:医務室の事。
・Allergy-tuningforkとか:一部の武装は、日本からの輸出時のままの名称によるイメージの悪化を避ける為、英語版に直したりアレンジした名前が存在する。例えばアレルギーペタルを直訳すれば”Allergie-Petal”だがどう見ても”Petal”には見えない為、外見からイメージする名前に修正した。特に、”悪魔の翼”は語呂やイメージが悪い為、もう少し軟らかいイメージを持たせる必要があったらしい。
・ArmedMaiden:武装神姫のこちらでの販売名称。"BusouShinki"と言った具合で世界の共通語にするには流石に無理がある。そうでなくとも”神姫”と言う微妙なニュアンスを世界中に正確に伝えるのは大変困難である。因みに、個体の個性を強く表現する為、一つのCMにつき一体だけ紹介するのが米国での特徴。
※実際の意味とは異なる意味で使用している事があります。
●英語部分の意訳
:冒頭
(この作品には外科手術のシーンが描写されております。
また、この医療技術は架空のものです。
危険ですので絶対に手術の真似をしないで下さい。
また、この作品は”武装神姫”に対し、批判的な表現が含まれています。
それでも、読みますか?)
:ナタリーの個人研究室にて
(今日から、一部の武装のスタン効果が強化されます)
(以下のパーツをお持ちの方は、神姫センターか神姫ショップまでお越し下さい)
:5月2日のCM
(この大空を支配する新たなる翼――)
(武装神姫の新世代が訪れる。キャノンモードとライドモードを使いこなせるか?)
(遥かなる風に乗せて、聞かせてあげるわ、私の歌を)
(武装神姫第5弾、エウクランテ、近日発売予定)
:診断書
(病状:肺癌(カルチノイド・トゥモール性)
状況:突発性・呼吸困難
原因:不明
備考:3X年の4月末に発生した、原因不明の肺癌発症現象によるものである。当時は一般的な肺癌だと診断されるも、手術は無事に成功する)
:新たな更新履歴
(4月28日の、スタン効果の強化を受けられたお客様へ。
強化を受けた武装で攻撃された神姫が、強制睡眠状態になるというトラブルが頻発すると言う知らせを多数受けるようになりました。このトラブルは当社にとって予想外の事態であり、ユーザーの皆様に多大な迷惑をおかけしてしまわれた事と存じます。
強化されたユーザーの皆様は、該当品を神姫センターか神姫ショップで交換するか、当社まで郵送してください。代わりに、お好みのアイテムを8点、又はお好みの神姫を1体と交換致します。
この度、ユーザーの皆様には多大なるご迷惑をおかけしてしまいました)