魔女っ子神姫ドキドキハウリン
その3
だらしなくベッドに寝ころんだ静香の顔は、今までに見たことがないほど険しい物だった。
「うー……」
目の前のノートが真っ白なのだ。
もちろん学校の宿題などではなかった。
傍らに私の写真が何枚か置いてある所を見ると、どうやら新しい衣装のアイデアを考えているらしい。
「思いつかない……」
静香が悩むなんて、珍しい。
眉間には見たこともないほど深いしわが寄っている。
これが、いわゆるスランプというやつだろうか。
(そうだ)
私はふと、前にネットで見た情報を思いだした。
感情がトゲトゲしくなったときに、落ち着くための方法を、だ。きっと悩んでいる静香にも効果があるだろう。
「あの……静香」
おずおずと静香の傍らに腰を下ろし、そのままころりと寝ころんだ。
「んー?」
澱んだ瞳で、こちらをぼんやりと見遣る静香。
「えっと……」
足を伸ばし、腰でバランスを取りながら、そっと両足を開いてみた。
「…………」
足と足の間……股間からは、静香の瞳がこちらを見つめている。
続く動作で、ゆっくりと両足を閉じる。
再び開けば、そこにあるのはじっと見つめる静香の瞳。
開く。閉じる。
開く。閉じる。
繰り返すたび、静香の瞳がこちらを捕らえて……。
「ぁう……」
恥ずかしさに、顔が火照るのが分かった。
でも静香のためだ。
閉じる。開く。
閉じる。開く。
「……ココ」
ぱかぱかを繰り返す私に、静香の手がゆっくりと伸びて……。
「……静香?」
「あたし、それよりこっちの方が好みなんだけどなぁ……」
整った細い指が、私のお腹にすっと触れた。
「ひ……っ」
恥ずかしさにセンサーの感度が狂っていた私は、思わず甘い声を上げてしまう。
「ふふっ。ココのお腹、すべすべしてる……」
「ひ……ぅ……っ」
センサーを調整するより早く、静香の指が私の触覚を制圧した。
「ぁ……しず……かぁ……」
「ん? ココ、こっちとか弱いのかなぁ?」
過剰な情報に調整中のセンサーがさらに狂わされ、私の心は静香の指先に侵されていく。
「ひぁ……っ!」
「ココ、さっきより、こっちの方が可愛いよ?」
耳に届くのは、静香の甘い声。
「ぁふ……ぁ……ぁぁっ!」
柔らかな指が、私の躯を優しく蹂躙する。
「ほら、鳴いてごらん?」
「は…あぁ……ぁぁあっ!」
そして静香の指先が、私の胸をふにゃりと押し潰し……。
「ぁあああーーーーっ!」
私の意識は、あっさりと闇の中に沈んでいった。
「うー……」
目の前のノートが真っ白なのだ。
もちろん学校の宿題などではなかった。
傍らに私の写真が何枚か置いてある所を見ると、どうやら新しい衣装のアイデアを考えているらしい。
「思いつかない……」
静香が悩むなんて、珍しい。
眉間には見たこともないほど深いしわが寄っている。
これが、いわゆるスランプというやつだろうか。
(そうだ)
私はふと、前にネットで見た情報を思いだした。
感情がトゲトゲしくなったときに、落ち着くための方法を、だ。きっと悩んでいる静香にも効果があるだろう。
「あの……静香」
おずおずと静香の傍らに腰を下ろし、そのままころりと寝ころんだ。
「んー?」
澱んだ瞳で、こちらをぼんやりと見遣る静香。
「えっと……」
足を伸ばし、腰でバランスを取りながら、そっと両足を開いてみた。
「…………」
足と足の間……股間からは、静香の瞳がこちらを見つめている。
続く動作で、ゆっくりと両足を閉じる。
再び開けば、そこにあるのはじっと見つめる静香の瞳。
開く。閉じる。
開く。閉じる。
繰り返すたび、静香の瞳がこちらを捕らえて……。
「ぁう……」
恥ずかしさに、顔が火照るのが分かった。
でも静香のためだ。
閉じる。開く。
閉じる。開く。
「……ココ」
ぱかぱかを繰り返す私に、静香の手がゆっくりと伸びて……。
「……静香?」
「あたし、それよりこっちの方が好みなんだけどなぁ……」
整った細い指が、私のお腹にすっと触れた。
「ひ……っ」
恥ずかしさにセンサーの感度が狂っていた私は、思わず甘い声を上げてしまう。
「ふふっ。ココのお腹、すべすべしてる……」
「ひ……ぅ……っ」
センサーを調整するより早く、静香の指が私の触覚を制圧した。
「ぁ……しず……かぁ……」
「ん? ココ、こっちとか弱いのかなぁ?」
過剰な情報に調整中のセンサーがさらに狂わされ、私の心は静香の指先に侵されていく。
「ひぁ……っ!」
「ココ、さっきより、こっちの方が可愛いよ?」
耳に届くのは、静香の甘い声。
「ぁふ……ぁ……ぁぁっ!」
柔らかな指が、私の躯を優しく蹂躙する。
「ほら、鳴いてごらん?」
「は…あぁ……ぁぁあっ!」
そして静香の指先が、私の胸をふにゃりと押し潰し……。
「ぁあああーーーーっ!」
私の意識は、あっさりと闇の中に沈んでいった。
「ありがとね、ココ。おかげで良い服が作れそう」
オーバーフローした意識が戻ったとき、静香はノートにペンを走らせていた。
いつもの軽快なテンポだ。どうやら、何か良いアイデアが浮かんだらしい。
「そう……ですか」
AIは復帰したものの機体側は安全装置が働いているらしく、まだ体に力は入らなかった。
でも。
「良かったです」
笑顔の静香を疲れ切った体で眺めながら、こういうのも悪くないな……と、思った。
「でも、どこで読んだのか知らないけど……ああいうはしたないこと、止めた方が良いよ?」
ちょっ!
「ひどっ!」
下着姿のあなたに言われたくないんですが!
オーバーフローした意識が戻ったとき、静香はノートにペンを走らせていた。
いつもの軽快なテンポだ。どうやら、何か良いアイデアが浮かんだらしい。
「そう……ですか」
AIは復帰したものの機体側は安全装置が働いているらしく、まだ体に力は入らなかった。
でも。
「良かったです」
笑顔の静香を疲れ切った体で眺めながら、こういうのも悪くないな……と、思った。
「でも、どこで読んだのか知らないけど……ああいうはしたないこと、止めた方が良いよ?」
ちょっ!
「ひどっ!」
下着姿のあなたに言われたくないんですが!